イベント
これを見られないなんて「ぷーだよ! ぷーっ!!」,“アルトネリコ ファン感謝祭〜PHASE2〜”は豪華キャストによる本音トークや開発陣の遊び心が溢れていた
本イベントは,2009年10月25日に行われた「アルトネリコ ファン感謝祭」に続くファンイベントの第2弾で,「アルトネリコ」シリーズのプロデューサーおよびディレクターを含む開発陣や,豪華声優陣が多数登場し,約3時間にわたって行われたのだが,開幕前から少し驚かされたこともある。
もったいないと思ったのか,座布団を袋から出さないファンも多く,会場はイベント開始前から,盛り上がりを見せていた。
なお,この座布団は「今週のプレゼント」コーナーで放出する予定なので,「Weekly 4Gamer」をお楽しみに。
本稿では,そんなファンへのサービスが満載だったイベント内容を,アルトネリコ3開発の裏話と,豪華キャストによる「アルトネリコ シリーズトーク」の二つに分けて紹介していく。
■熱意や心意気,そして遊び心が見られたアルトネリコ3開発秘話
アルトネリコ3開発時の裏話では,本作の開発ディレクターである土屋 暁氏(ガスト)と,開発プロデューサーの河内厚典氏(バンダイナムコゲームス)のお二人が中心となって,音楽・シナリオ・映像の各担当を交えて,さまざまな話が展開された。
さらに,アルトネリコ2に関しては,ゲロッゴの歌を10番まで作ってしまったことがあると,ゲロッゴへの熱い愛を語っていた。
次に,アルトネリコ3で採用された音楽自動生成システム「R.A.H.」については,システム構築を手がけた押見正雄氏(CRIミドルウェア)が,会場に用意されたスクリーンに実際の映像を出しながら,その内容を紹介。
専門的な用語を交えての技術に関する説明,そして実際のR.A.H.の実演といった,システム内部の紹介を一通り終えると,「本来,CRIミドルウェアは技術を追求する愚直な技術屋集団だが,アルトネリコのような作品に出会えたということは,感無量だ」と話し,その場をシナリオ担当者へとつないだ。
最後に,「アルトネリコ3のキャラクターは,みんな我が子のような気持ちで書いたので,ぜひ何度もプレイして,楽しんでほしい」と作品への愛を語っていたのは印象深い。
一方,シリーズ共通の人気要素である「トークマター」や,「アイテム調合」時に垣間見える,キャラクターの日常会話を担当した富松元気氏は,「アルトネリコ2で登場したレイシャが好きです。彼女のせいで人生を狂わされました」となぜかレイシャへの気持ちを告白し,会場を大いに沸かせていた。また,シリーズは終わってしまったが,今後DLCなどの展開も期待してほしいとのことだ。
シナリオの話を終えると,話題は映像関係へと移る。
アニメーションムービーを担当した高津幸央氏(ポイント・ピクチャーズ)は,アルトネリコ3でヒロインが使う必殺技,フリップスフィアの挿入ムービーや,オープニングを画面に映しながら,制作時の心意気を話した。フリップスフィアに関しては,ヒロインの別人格を含め十数人分のムービーを,各々別のアーティストと考えて,PVを作るつもりで挑んだという。
ここでは,ntny氏の遊び心が詰まった多数のムービーが公開されたのだが,残念ながらお見せすることができない。参考までに言葉で説明すると,ハーヴェスターシャに蹴られたいという人の願望を満たすに十分なムービーなどが,遊びというには高すぎるクオリティで大画面に映し出され,会場は興奮のるつぼと化した。
■声優陣も思わず本音を漏らした「アルトネリコ」シリーズトーク
小休止を挟んだあと,シリーズの声優陣を招いてリレー形式で行われたアルトネリコシリーズトーク。その先陣を飾ったのは,アルトネリコ3でミュート役を演じた大谷育江さんだ。大谷さんは,ミュートの収録を終えたあとはいつも,運動をしたときのような,清々しい気持ちになれると話した。
ちなみに,大谷さんは一時ステージ上から離れるとき,「筋トレするから帰る」と,思わぬところでミュート節を見せていた。
軽快なトークの中,質問で,3の主人公アオトについての感想を求められると,「アオトは女好きで……一途じゃない気がします。ココナ的にはやっぱり2の主人公クロアが好き」と本音を語り,アオトをバッサリ一刀両断した。
身振り手振りでトークマターを演じた酒井さんに対して,布施さんの「絡んできすぎやろ」という笑いながらのツッコミには,酒井さんもやや照れた様子だった。
さらに布施さんは,リンケージ(鎧)を脱いだシュレリアの姿を初めて見たときのことを尋ねられると,「ちょ,ロリっ子! びっくりー! でも酒井さんには合っていると思った」などと,酒井さんとの思い出についても語っていた。
リンケージ着用時のシュレリア |
リンケージを脱いだシュレリア |
酒井さんのほうは,「最初,台本を渡されたときは,ライナーは優しくて素敵な人だと思った。でも,作品をプレイしてみると,誰にでも優しい人で……」とコメント。ちなみに,この誤解を生んだ原因は,初め酒井さんに渡された台本が,シュレリアに関する部分だけのものだったことに起因するのだという。
この後,入場時に配られた抽選券をもとに,「アルトネリコ レアグッズ抽選会」が行われ,豪華キャストのサイン入りポスターやサイン帳のほか,キャラクターグッズなどが,運の良いファンの元へと配られた。
そして,最後に出演者一同が,ファンと作品への熱い気持ちを語りつつ,本イベントはその幕を下ろしたのだが,冷めやらぬ熱気からか,名残惜しさからなのか,ほとんどのファンが閉幕後しばらくその場を動かず,スタッフの一声で会場を後にする姿は,とても印象的だった。
今回のイベントや,シリーズのポータルサイトである「トウコウスフィア」などを見ると,アルトネリコシリーズはやはりファンに深く愛されている作品だと,あらためて感じさせられる。3の登場で,その物語は一応の完結へと至ったものの,今後はDLCやドラマCDなどの展開も予定されているので,アルトネリコからはまだまだ目を離せそうにない。
なお,本イベントのアーカイブ放送が,ニコニコ動画で放送されることも決定しているので,ファンの人はこちらもお見逃し無く。
「アルトネリコ3 世界終焉の引鉄は少女の詩が弾く」公式サイト
アルトネリコ総合情報ファンサイト「アルポータル」
- 関連タイトル:
アルトネリコ3 世界終焉の引鉄は少女の詩が弾く
- 関連タイトル:
アルトネリコ2 世界に響く少女たちの創造詩(メタファリカ)
- 関連タイトル:
アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
- この記事のURL:
キーワード
(C)GUST CO.,LTD. 2010 (C)2010 NBGI
(c)GUST CO.,LTD. 2007 (c)BANPRESTO 2007
(C)GUST CO.,LTD. 2006 (C)2006 NBGI