ディースリー・パブリッシャーは,2010年2月4日に発売予定のPSP用アドベンチャー「
密室のサクリファイス」の探索シーンでのシステムを公開した。
本作は,巨大施設「ファウンデーション」に取り残された5人の少女を導いて,脱出を目指すという作品で,プレイヤーは探索シーンで脱出のための手がかりを見つけ出さなければならい。
探索シーンでは,カーソルを使って画面内を調べたり,アイテムを探したりすることになるほか,見つけたアイテムをどこかで利用したり,もしくはアイテム同士を組み合わせて,別のアイテムとして利用したりと,いろいろと試行錯誤が必要になりそうだ。
また,ストーリーはステージごとに区切られており,ステージ選択画面で各キャラクターの主観となるストーリーを選択し,進めていくことになる。ステージを選ぶ順番によっては,同じステージでも内容や結末が変化するとのこと。ステージをクリアすると,新しいステージが選択できるようになるのだが,展開によっては選べないものがあるなど,最終的に辿りつくエンディングも変わってくるとのことだ。
なお,アスナ役を担当する声優,
喜多村英梨さんのインタビューも公開されているので,内容を確認してみよう。
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密室のサクリファイス
アスナ役:喜多村さんインタビュー
――一はじめに、喜多村さんが演じられたアスナについて教えてください。
喜多村:キャラ設定表のデザインを見て「王道のツンデレキャラだな」と。突っかかっていき、損するタイプだと思っていました。案の定、根はいい子なんだけれど天邪鬼で、誤解を生んでしまったり、トラウマを抱えている弱い部分が、ぶっきらぼうになってしまう、プライドの高い王道の女の子です。
――一ショッキングなシーンのあるアスナを演じられていかがでしたか?
喜多村:タイトルからもサスペンスの要素があるので、可愛いらしい、萌える女の子たちとのギャップがこの作品の魅力の一つなんじゃないかな、と思い、恐いシーンがあってもかえって「この女の子はいったい何なのだろう?」と惹きつけられるものがありました。
――一収録はいかがでしたか?
喜多村:一番最初にドキっとさせるような台詞と、「これはどういうシーンなんだろう?」って、私もプレイする方々にも解けない謎を渡されるようなところがあって、アスナをプレイする際には、とても重要なところなんだな、と改めて身が引き締まりました。
――一演じていて苦労したところは?
喜多村:彼女の話と自分の学生時代の雰囲気が、「あるある!」って思うようなところがあり、等身大の自分に近いキャラクターだったので、スムーズに役に入ることが出来た気がしています。
ただ、他人に対して慎重なところがある分、ほかのキャラクターに対する距離感は少し悩みましたが、すごく演じやすかったです。
――一演じてきた中で注目してほしい、聴きどころはどこですか?
喜多村:ある台詞にすごく重みを感じていたので、そのシーンをきちんと演じることにより、普段の彼女の明るく可愛い、ツンとデレな部分が際立つと思いました。
――一喜多村さん自身と通じる部分や共感できるところは?
喜多村:本当はそう思っていないけれど、一時の感情で、意図していないところで傷つけてしまったり、素直になれない自分がいて、つまづいたり、葛藤している部分はこの年代の女の子同士だとあるな、って共感していました。
――一アスナが自分の側にいたら、友達になれますか?
喜多村:全然嫌いじゃないです。こういう強がってたり、損するタイプは見ていて飽きないし、本当はピュアでストレートな子なので、腹を割って話せるような、良い親友になりたいな、って思います。
――一他のキャラクターで気になった子は?
喜多村:他のキャラクターの声は聞いていないので、アスナとのかけあいや、最終的な結末は楽しみです。収録している間は、シーンを想像しながら声を当てているので、実際、どんなシーンになっているのか、音楽や効果音も含めて気になりますね。
――一もし、ご自身が崩壊した都市にいたら?
喜多村:オルガのような、一番行動力と分析力があって落ち着いた人の側にいますね。(笑)
そういう状況だと私が落ち着いていないので、落ち着いた人の側にいます。
台本をいただいて感じたのが、すごく好きな世界観や設定だったので、「どうしよう!次、どこへ行こう?」って、もしかしたらエンジョイしちゃうかもしれませんね。(笑)
――一喜多村さんご自身が個人的にがんばっている事や目標はありますか?
喜多村:寝る前に好きな曲を聴きながら、自分が主人公になったアニメを想像するのにハマっています。絵を描くのが好きなので、今度は、オリジナルのキャラでOP・ED作って、一つの作品にしてみたいですね。
――一普段からゲームで遊ばれていますか?
喜多村:遊びますよ!大体のハードは持っています。
でも、最近は台本を読んでいたり、絵を描いたりしている事のほうが多かったので、この作品は好き過ぎて、台本を読んでいてネタバレしてしまったのが、残念なくらい楽しみです。(笑)
――一メッセージを
喜多村:ヒロインが4人いる中で、自分の演じたアスナが人気投票で1位を取れるように、という気持ちで演じていました(笑)今回演じたアスナは、ユーザーの方にもストレートに入ってくるキャラクターで、損な役回りを買ってしまうような、魅力的なクセのある子なので、プレイした方にはたくさん愛でてもらいたいですね。
彼女の成長を見守りながら、謎を解いてエンディングを迎えてもらいたいです。
本当にお勧めです!ゲーム好きの私が大好きな設定なので、間違いないと思います。(笑)
探索シーンのシステム紹介
■基本操作
探索シーンでは、カーソルを動かして、画面中にある様々な物を調べたりアイテムを探したりして謎を解いていきます。
カーソルが何か重要な物の上に重なると、カーソルの周りに円形のマークがついてそこを詳しく調べる事が出来ると言う事を教えてくれます。
詳しく調べるとより詳細なテキストが表示されたり、その場所にズームして画面が切り替わったりたりします
。
ゲーム中、いろいろな場面の探索シーンがあります。
場面によってはLRボタンで視点を切り替えられる場所もあります。
■アイテム画面
探索シーンで見つけたアイテムはアイテム画面で詳しく調べる事が出来ます。
手に入れたアイテムをどこに使うかがクリアの鍵になります。
怪しい穴を発見。
アイテム画面で既に入手済みの『ハンドル』を『使う』。
ハンドルが穴にはまって動かせるようになった。
■アイテムの組み合わせ
二つのアイテムを組み合わせて使う事が出来ます。
組み合わせて使うと新たな別のアイテムを生み出す事もあります。
■コマンド
カバンを調べると鞄をおろすことに。
すると、コマンド『カバンの中を見る』が使えるようになります。
探索シーンでは、さまざまなコマンドがその場に応じて追加されていきます。
■オルガの最初のステージの探索を紹介
アスナを救うため、薬を探しに医局にやってきたオルガ。
引き出しには指紋認証のロックがかけられている。
部屋には様々な物が置かれている。
使えそうなアイテムを探し出す。
アイテムどうしを組み合わせて。
引き出しを開く事に成功。中にはIDカードが入っていた。
IDカードを手に入れて向かった先は、ナンバーキーでロックされた薬品庫。
探索シーン中、キーを押すなどの場面で細かいカーソルの動きを補助してくれる「カーソルの吸着」機能があります。この機能がONの時、カーソルがスイッチなどの近くに寄った時に、自動的にスナップします。
薬品庫にたどりついたオルガはクロエと遭遇する。
■ステージ分岐
ストーリーの区切りがつくと、必ずこのステージ選択画面に戻ります。ステージはメインキャラごとに分けられ、ミキ・アスナ・オルガ・クロエ・イトカがそれぞれ主観となったストーリーが展開していきます。
最初はミキの話から始まります。
青のステージは既にクリアしたステージ。オレンジのステージはまだ未プレイのステージ。
ステージをクリアすると、新しく選べるステージが出現し、どんどんとストーリーを追っていけるようになります。
選んだ順番によっては、同じステージ名でも内容や結末が変化します。そ
の結果がキャラの生死にかかわる事も・・・。
中盤に差し掛かると、新しく選べるステージが一気に増えます。ここで、どのステージを選ぶのかによって、そのステージをクリア後に新しく選べるようになるステージが変わってきます。
ルートによっては選べないステージがあったり、どのステージをどの順番で選んだかで展開が変わっていき、たどりつくエンディングも変わります。
■中盤のステージを少し紹介