とあるテレビ局のディレクター/プロデューサーとなって人気番組を作り上げていくシミュレーションゲーム，「M.U.D. TV」のデモ版を4GamerにUpした。
　プレイヤーは番組を制作，放映してテレビ局を運営していくわけだが，スポンサーが望むように番組を制作し，なおかつ視聴者の人気も取らなければならないなど，道はなかなか険しいようだ。

　デモ版には，プレイの方法を教えてくれる「Tutorial」と，シングルプレイキャンペーンの序盤部分が楽しめる「Campaign」の2種類が用意されている。


　いきなりCampaignを始めると，おそらく何をどうしたらいいかサッパリ分からないはずなので，まずはTutorialで番組制作と，それを放映するためのイロハを学んでおこう。
　英文テキストを読みながら進めていくタイプのチュートリアルなので，英語が苦手な人にはちょっとキツいかもしれないが，一流ディレクター，プロデューサーになるためにも，ぜひがんばりたい。

　チュートリアルを終えたら，いよいよ本格的なプレイのスタートだ。製品版のシングルプレイミッションから序盤の二つがプレイでき，「Mission I」は200万ドルの収益を上げること，「Mission II」は特定の視聴者層の視聴率を，定められた数字にまで上げることが，それぞれの達成条件になっている。


　最初は最低限のスタッフと設備しかない状態からスタートするので，まずはアーカイブにある手持ちの番組と適当なCMを放映しよう。さらに資金を得るためには出来あいの番組を購入し，これもCMと併せて放送するのがいいだろう。
　こうして十分な資金を確保できたら人材確保と設備の拡充を始め，いよいよオリジナル番組の制作開始だ。スポンサーの要望に沿った番組を作るため，脚本家を雇ってシナリオを書かせ，出演する俳優や制作スタッフを揃えて撮影を開始する。番組が完成したら，どの時間帯に放映するかを決定し，あとはスポンサーのCMと共に放送開始だ。

　2.5頭身ほどのキャラクターがちょこまかと動き回りながら，指示に従ってテキパキ作業を進めていく様子は，見ているだけでも楽しい。ところが，そんなコミカルな見た目に反して，実は主人公がテレビを使って世界をコントロールしようとしていたり，マフィアと裏でつながっていたりなど，意表をついたダーティな設定がなされている。ゲームタイトルのM.U.D.とは，MAD（狂気），UGLY（見苦しい），DIRTY（汚い）の頭の文字をつないだものだそうだ。

　番組制作から放映までの手順が煩雑なので，チュートリアルをしっかりとやっておかないと手も足も出ないが，独特の雰囲気を持った面白いテレビ局シミュレーションになっている。

「M.U.D. TV」公式サイト

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