プレイレポート
豪華な登場作品&機体と歯応え十分のアクションがクセになる。ロボットアニメファンには注目のPS3「Another Century’s Episode:R」を紹介
本稿では,ロボットアニメには目がない筆者が,仕事の合間を縫ってちょくちょく遊び続けている本作の,ゲームの概要と見どころを紹介していこう。発売日からしばらく経ってしまったが,まだプレイしていないという人は参考にしてほしい。
なお,基礎情報や登場作品については,公式サイトや以下の記事に詳しいので,本稿とあわせてチェックするといいだろう。
「Another Century’s Episode:R」公式サイト
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時空を超えて“エリア”に集うエース達!
すべてを一新した「A.C.E.」シリーズ最新作
ジャンル的にはガッチガチのアクションゲームで,広大なフィールドで無数の敵を相手どり,縦横無尽に飛び回りながら戦っていく“高機動戦闘”が大きな特徴だ。
敵の強さやミッション達成条件などが割と手強く,シリーズ初心者は慣れるまで少々苦戦するかもしれない。アクションゲームにあまり自信がないのなら,最初は素直に難度EASYでプレイすることをオススメする。それでも歯応え十分の戦闘が楽しめるはずだ。
本作には,飛行できる機体,飛行できない機体,さらには合体変形機構を備えた機体などが混在しており,とにかくバリエーションが豊かなので,自分好みの機体が必ず見つかるはず。個人的には,射撃武器の連射が利き,機動性も高いマクロス系の機体が使いやすくて気に入っている。
なお,ミッションで手に入れたACEポイント(資金)やスキルポイントを消費することで,機体とパイロットの強化が可能。どんどん手強くなっていく敵に対抗するためにも,お気に入りの機体は忘れずにカスタマイズしておきたい。
ちなみに,使用する機体のタイプによって,操作性が大きく変わるのも本作の特徴の一つ。さまざまな作品に登場する人型兵器を操縦することが,どれだけ大変かを体験できるのは,エースパイロットに憧れるロボットアニメファンにとって見逃せないポイントといえるだろう。
戦闘では,ボタンごとに武器がセットされているウェポンパネルを切り替えながら戦うことになるのだが,通常攻撃のほかに,“テンションゲージ”を消費することで発動させる特殊な“テンション攻撃”も存在。ソーラーアクエリオンの“無限拳”やアーバレストの“ラムダドライバ”など,原作で「ここぞ!」というときに使用された必殺技がそれに当たる。
もちろん原作どおり,そのテンション攻撃の威力は相当なものだ。基本的にはザコを相手にしている間にテンションゲージを溜め,強敵が出現したらテンション攻撃で一気に勝負! という流れでステージを攻略していくことになる。
さらに,本作では自機以外にも,僚機を2体選ぶことができる。僚機は各々の判断で敵と戦い,HPを消費することでサポート技を使用可能だ。サポートタイプはパイロットによって異なり,敵一体に集中攻撃をかけるものから,自律兵器を射出するもの,敵撃破時の獲得ポイントを増加させるものなどさまざま。僚機を選ぶときは機体性能だけでなく,パイロットのサポートタイプも参考にするといいだろう。
ちなみに本作では,宇宙世紀のモビルスーツなど,一部機体でパイロットの乗り換えが可能だ。例外的にアクエリオンだけは,合体後に使用できる武器がパイロットによってガラリと変わるという,非常に特殊な機体になっている。
そしてもうひとつ,本作から導入された新システムとして“チェイスモード”がある。特定のミッション中にだけ発動するアクションモードで,自機の移動がセミオートになり,さまざまなカメラアングルで「敵機体の撃破」「攻撃の回避」「タイミングアクション」などの条件を達成していくことになる。ロボットアニメならば「まさにここが見せ場!」という感じで,スリリングな展開を楽しめるだろう。
“すべてを一新”したシリーズ最新作だからこそ
次なるA.C.E.でのブラッシュアップに期待
一方で,ロックオンやカメラワーク周りの操作性の悪さや,格闘機体での攻略の難しさ,演出面の荒さなど,気になる部分はもちろんある。過去作から変更されている要素もあり,シリーズファンにとってもかなり好みの分かれる作品だとは思うのだが……操作や仕様に慣れ,機体を自由に操れるようになると,アクションゲームとしての面白みがアップするのも確かだ。PS3のグラフィックスでA.C.E.シリーズが楽しめたことが,シリーズファンとして素直に嬉しいというのも,個人的には素直に思うところ。
筆者もようやく本作での操縦に慣れてきたが,エースパイロットへの道程は遠い。まだ全機体をコンプリートできていないこともあり,しばらくは周回プレイを楽しもうと思う。そして,ゲーム性や演出面がさらにパワーアップしたシリーズ最新作が登場することにも,密かに期待していたい。
「Another Century’s Episode:R」公式サイト
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