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アニメ「アイドルマスター」の話題が満載だった「THE IDOLM@STER 6th ANNIVERSARY SMILE SUMMER FESTIV@L!」ライブの模様をレポート
2011年6月25日,バンダイナムコゲームスは「アイドルマスター」シリーズ稼動6周年と,アニメ「アイドルマスター」の放映開始を記念して,全国5都市を舞台にしたライブツアー「THE IDOLM@STER 6th ANNIVERSARY SMILE SUMMER FESTIV@L !」をスタートさせ,その第1弾となる東京公演を行った。そして,その会場となったのがTOKYO DOME CITY HALLというわけだ。いわゆる「東京ドーム」ではないのだけど,気持ち的にはドームとしか言いようがないと思う。ドームですよ!
ちなみに,そのとき電撃発表されたのが,“アイドルマスターのアニメ化”であり,6月26日に掲載した記事でもお伝えしたように,今回のライブの大きな話題は,そのテレビアニメ「アイドルマスター」がいよいよ2011年7月7日から放映されるということだった(関連記事)。
「アイドルマスター2」公式サイト
アニメ「アイドルマスター」公式サイト
と,このように,私とアニメ版アイドルマスターとは不思議な縁があるような気がしてならないので,これはもう,Blu-rayレコーダーを買ってアニメを録画し,あとでメーカーからBlu-rayでアニメがリリースされたときにそれも買って,「放映版とセル版の相違点」を重箱のスミをつつくように紹介する記事を書くという計画を実行に移すしかないという気がする。マンガにもアニメにもあまり詳しくない私に,それができるかどうか分からないのだが,アニメ番組を楽しみにするなんて,何十年ぶりのことだろうか。
プロモーションビデオを見る限り,リボンの子はちょっと影が薄いような気がするが,お人好しでドジっ子なところだけでなく,ステージパフォーマンスで人が変わったようにカッコ良くなるところも表現されていると嬉しいなあ。
というわけで,今回のライブに出演したのは以下の皆さんだ。
・中村繪里子(天海春香役)
・長谷川明子(星井美希役)
・今井麻美(如月千早役)
・原 由実(四条貴音役)
・若林直美(秋月律子役)
・沼倉愛美(我那覇 響役)
・仁後真耶子(高槻やよい役)
・平田宏美(菊地 真役)
・下田麻美(双海亜美,真美役)
・浅倉杏美(萩原雪歩役)
開演に先立ち,高木順二朗社長による「会場内での注意事項」が言いわたされた。前回に続いて,2度目となる高木順二朗社長の開幕の挨拶だったが,例えば「携帯電話やスマートフォンの電源は切っておくこと。ただし,スマートフォンと間違えて中年太りフォンを買ってしまった場合は,取り出してもかまわない」と,技の切れはますます良くなったような気がする。慣れてこられたのかもしれません。
今回は,東京のほか札幌,名古屋,福岡,大阪での公演が予定されているが,各会場でリーダー2名を選び,彼女達を中心に盛り上げていくことも発表された。今回のリーダーは,天海春香役の中村繪里子さんと,星井美希役の長谷川明子さん。よしっ。ちなみに,来週の札幌公演では,如月千早役の今井麻美さんと,四条貴音役の原 由実さんがリーダー役を務めるそうで,東京に続いて札幌にも行くというやる気まんまんのプロデューサーは,また違ったトーンのライブを観ることができるかもしれない。なんだかちょっと,うらやましい。
中村さんと長谷川さんのトークに続いて,さっそく開始だ。楽曲と歌手,いわゆるセットリストは以下のとおりで,アンコール曲を含めて全24曲。トータルで3時間にもおよぶライブだった。
1. THE IDOLM@STER 2nd mix(全員)
2. Honey Heartbeat(天海春香,星井美希)
3. 恋するミカタ(秋月律子)
4. TRIAL DANCE(我那覇 響)
5. キラメキラリ(菊地 真,高槻やよい)
6. 何度も言えるよ(萩原雪歩)
7. ジェミー(双海真美)
8. DREAM(四条貴音,如月千早)
9. 乙女よ大志を抱け!!(春香,美希)
10. MEGARE!(M@STER VERSION)(全員)
11. START!!(春香)
12. Day of the future(美希)
13. SMOKY THRILL(M@STER VERSION)(響,律子)
14. 風花(貴音)
15. 眠り姫(千早)
16. Little Match Girl (M@STER VERSION)(雪歩,真美)
17. スマイル体操(やよい)
18. tear(真)
19. ショッキングな彼(美希)
20. 笑って!(春香)
21. READY!!(TV Size)(以下,全員)
22. The world is all one !!
Ending 01. GO MY WAY!!(M@STER VERSION)
Ending 02. THE IDOLM@STER(M@STER VERSION)
会場でとったメモのまま,うっかり歌手名を役名で書いてしまったが,各自適宜対応していただけると幸いだ。セットリストを見ればお分かりのように,楽曲は「THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 2」シリーズがメインで,それにダウンロードコンテンツとして配信された曲が加わっているという構成であり,今回もまた,MASTER ARTIST 2のFIRST SEASONとSECOND SEASONの計13枚をぶっ続けで聴いて予習していった私は実にバッチグーだった。が,取材においてとくに役に立ったような気がしなかったのが残念だ。
特筆すべきは,アニメの主題歌である「READY!!」で,中村さんによれば「宇宙初の生披露」だとか。その割には,なぜか会場のケミカルライト(通称サイリウム)が一糸乱れず振られていたのが不思議で,なんでよ。あんたら,知ってたの? とりあえず,楽曲の一部は「こちら」に掲載したムービーで聴くことができるが,出演者全員でのコーラスは来場したプロデューサーだけの特権だ,たぶん。アニメの主題歌らしい元気な曲で,CD/DVDの発売が2011年8月10日に予定されている。予約はすでに開始されており,価格や店舗ごとの特典なども発表されているので,詳しくは上記の記事を参照してほしい。
個人的には,春香の「笑って!」がやはり,なんというか,よかったっスね。2010年にリリースされた「THE IDOLM@STER MASTER SPECIAL“SPRING”」の最後に収録されている曲だが,桜が美しいジャケットイラストの中で,1人だけよそ見をしている春香さんが好きで,何度聞いてもぐっとくるのは,なんとかならんもんなのか……って,あ,すいません,脱線。笑って! だけに,ライブのタイトルである“SMILE SUMMER FESTIV@L!”にちなんだ選曲であるとのことだ。私,がんばってるからね。
さて,ライブもこのあたりまでくると,私もウズウズ状態もピークに近い。1階バルコニーに設けられたメディア席から見る会場は光の乱舞で,言うまでもなく観客のテンションは非常に高いのだが,私のいるメディア席だけはまるで水を打ったように静まりかえっており,何の曲だったか忘れたが,「さあ,皆さんご一緒に」とマイクを向けられたときも沈黙。うう,歌えるのに,オレ。さらに「1階の皆さん,お元気ですかー」という声にも,沈黙を以て報いるという状況で,まあ,当然ですけどね。メディアだし。さびしいなあ。
仕方がないので,上から客席を眺めつつ「おい,そこの青いサイリウム振ってる人。今,歌ってんの春香じゃないか。赤振れ,赤」と八つ当たりするしかなかったわけで,本当はこうなるはずではなかった。2011年1月10日のライブに参加した私は今回,次回はなんとしても客席からライブを観ようと心に誓ったのだが,アイドルマスター2の初回封入特典である「765プロ社員証」での抽選に応募して落選。続くWebでの抽選にも落選して,結局は取材という形になり,今,ここでこうしてこのような原稿を書いているわけだ。
せっかく買ったケミカルライトも,こっそりしていた練習も無駄になってしまったのだが,ちなみに,会場で前の席に座っていたゲーマガの元編集長,ウメPこと梅田浩二氏によると,現在はケミカルライトではなく“閃ブレード”というものにシフトしているらしい。詳細はさっぱり分からなかったが,へえー。応援もハイテク化が進んでいるようだ。とりあえず,リベンジを誓うしかないだろう。
もっとも,今回のライブの観客席はスタンディング,つまり立ち席(上階のバルコニー部分には椅子がある)になっており,もう歳が歳なので,3時間以上も盛り上がっていたら,バッタリいってしまう可能性もありそうだ。運動不足だし。……あ,でも,もしかするとそれもいいかもしれない。お若い皆さんには想像しづらいと思うが,この年齢になると頭の片隅に「良い終わり方」を意識することになる。ライブでケミカルライトを振りながら,だんだん気が遠くなり……。そしてもし,そのときに歌っているのが春香だったら,これは悪くないのではないだろうか……って,いかんいかん,なに妄想してるんだ,オレ。大丈夫ですか?
こんなことばかり書いていると怒られそうなので,最後にアニメ情報を少々。といっても,ファンの皆さんならとっくにご存じだとは思うけど。まず,2011年7月7日の本放送に先だって,ニコニコ生放送の特別番組,「アイマスパジャマパーティー!」が行われ,今回のライブに出演した声優さん達が生放送で番組を盛り上げてくれる予定。
もう1つは,アニメ放送中にキーワードが出てくるので,それをTBS,バンダイナムコゲームス,そしてアニプレックスのサイトで入力することで,アイドル達のサイドストーリーが聴けるというものだ。どちらも詳細は後日発表されることになっているので,楽しみに待とう。うう,待ちきれん。
というわけで,このへんでライブレポートは終了したい。情報としてはアニメの話題が中心で,ゲームの話が出てこなかったところがゲーマーとしてやや残念だが,アニメが楽しみであることに間違いはない。とりあえず次回こそは,えーと,なんだっけ。そうそう,閃ブレードを30本ぐらい抱えて客席に立ちたいと思っている。え? 札幌公演? うーん,今から応募して間に合うのかなあ。
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