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印刷2016/08/22 12:29

イベント

「仁王」のβ体験版配信に先駆けた先行試遊会が開催。α体験版のフィードバックをもとにした調整や,高難度モードなど新要素の存在が明らかに

 コーエーテクモゲームスは2016年8月20日,「PlayStation祭『仁王β体験版先行試遊会』」を東京都内で開催した。このイベントでは,8月23日より配信される同社のPlayStation 4用アクションRPG「仁王」のβ体験版を先行体験できたほか,参加者と開発スタッフが直接意見交換をするコーナーが設けられた。

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会場には,「仁王」のイメージアートが展示されていた
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 イベントの冒頭には,「仁王」のディレクターであるコーエーテクモゲームスの早矢仕洋介氏安田文彦氏が登壇。はじめに,本作が謳う「戦国死にゲー」とは,戦国を舞台に,プレイヤーが強敵に何度も倒されながら攻略法を見出していく過程を重視したゲームであるとの説明がなされた。
 また本作の舞台となるのは,戦国時代末期の日本。全国各地で大小さまざまな戦が起こる中,賊だけでなく妖怪までもが跋扈しているという世界観である。

左から「仁王」ディレクターの安田文彦氏と早矢仕洋介氏,MCを務めた松嶋初音さん
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 ゲームのポイントは4つあり,一つめは「達成感」。「やるかやられるか」という真剣勝負の果てに強大な敵を倒すという達成感を得られるよう,開発を進めているとのことだ。

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 二つめのポイントは「和風ダークファンタジー」。本作は日本を舞台としているため,ゲーム内には馴染みのある実在の場所が登場し,そこにまつわる敵の妖怪や味方の守護霊などが現れる。

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 3つめのポイントは「ストーリー」。本作のストーリーは戦国時代を舞台としており,著名な戦国武将が多数登場し,主人公のウィリアム・アダムスに関わっていく。

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 最後のポイントは「オンライン要素」。本作では,ネットを介してほかのプレイヤーを召喚したり,逆にほかのプレイヤーから召喚されたりすることで,一緒に強敵や難所を攻略できる。

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 続いてβ体験版の概要も紹介された。新要素として登場する「逢魔が時」は,いわゆる高難度モードで,一度クリアしたステージが赤い妖気で覆われ,通常よりも強力な敵が現れるという内容である。

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 もう1つの新要素「常世同行」は,2人のプレイヤーが協力してミッションクリアを目指すオンラインプレイモードだ。合い言葉を使えば,特定のフレンドや知り合いを呼び出せるという。

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 会場では,β体験版のコンテンツが実機デモを交えて紹介された。今回配信される体験版には,α体験版でプレイできた「鬼の棲む島」に加え,レベル12のメインミッション「闇の奥」と,サブミッションの「枯れ尾花とあやかし」,そして,基本操作を学べるチュートリアルが収録される。

β体験版にはメインミッションとサブミッションが二つずつ用意されている
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チュートリアルは,β体験版起動時にプレイするかどうかを尋ねられる。また,サブミッションからいつでも復習することが可能だ
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チュートリアルでは,習得する動作を動画で確認できる
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ロックオンやガード,上中下段の構えなどを覚えたら,さっそくほかのミッションに挑戦したいところ
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 さらにゲーム全般に,α体験版で寄せられたフィードバックをもとにしたさまざまな調整が施されている。分かりやすい部分ではロックオン時のカメラ位置が高くなり,敵との距離感を掴みやすくなった。
 またα体験版では,ロックオン時に間合いを取ろうとしてアナログスティックを下に入れると,振り返って敵に背中を向ける仕様となっており,そこを背後からバッサリ斬られて大ダメージを受けてしまうこともあったのだが,β体験版ではきちんと敵の方向を向いたまま後退できるようになった。筆者の場合,敵の攻撃を避けつつ間合いを取って体力回復アイテムを使うことが多いので,この変更は非常に嬉しいところである。

拠点の鍛冶屋では,武具の購入などができる。また鍛冶屋にいる女の子にもきちんと設定があるとのことで,追って公開されるそうだ
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 安田氏によるサブミッション「枯れ尾花とあやかし」のデモプレイも披露された。サブミッションはメインミッションと異なり,多数の敵が出てきたり,武将との一騎打ちをしたりするような内容となっており,優れた武具や多量の経験値を得られる

プレイヤーの武器にも,新たに二刀流が加わった。この武器は多段攻撃が可能で,モーションも素早く,ほかの武器よりも爽快に戦える
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イベント参加者が実際にβ体験版をプレイする時間も60分間設けられた。しかしα体験版をクリアした人であっても,β体験版の全貌を掴むには時間が足りなかったようだ
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新たに収録されたメインミッション「闇の奥」。α体験版を遊び尽くしたという人は,最初からこちらにチャレンジしてもいいかもしれない
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 イベントの後半には,ゲストとしてPlayStation 4用アクションRPG「Bloodborne」のプロデューサーを務めるソニー・インタラクティブエンタテインメントの山際眞晃氏と,PR・宣伝担当の北尾泰大氏が登壇。「Bloodborne」は「仁王」と同じく高難度の死にゲーとして知られているが,北尾氏によると,山際氏は仕事と称して「仁王」を1日中プレイしていることもあったという。

「Bloodborne」プロデューサー 山際眞晃氏(写真左)と,PR・宣伝担当 北尾泰大氏
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 山際氏自身は「あとちょっとで行けそうなんだけど,なかなかうまくいかないので知らず知らずのうちに繰り返しプレイしてしまう」と,「仁王」の絶妙なバランスを賞賛。またリトライ時のローディングの短さにも言及していた。

会場では,山際氏がメインミッション「鬼の棲む島」のボス・怨霊鬼に挑戦。事前の練習では,100回挑んで1回だけ討伐に成功したとのこと
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山際氏に代わり,安田氏が怨霊鬼に挑戦することに。使用した刀は性能の低いものだったが,安田氏は絶妙な間合いで怨霊鬼の攻撃をかわしては反撃を的確に決めていく。最後は,あと少しのところで討伐成功となるところで怨霊鬼の大技にて落命するという見せ場を作った
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 続いて,イベント参加者がβ体験版をプレイしたうえで抱いた疑問や意見に,早矢仕氏と安田氏が答えるコーナーが設けられた。
 「武器の種類とスキルの組み合わせについての質問には,安田氏が「武器ごとに多数用意されており,β体験版ではα体験版より増えているのでぜひいろいろ試してほしい」と回答。一度戦って勝てなかった敵でも,武器とスキルを見直すと攻略できることもあるという。

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 またβ体験版におけるボスの討伐率は,全体で28%になるよう開発に臨んだとのこと。今回は体験版ということで,30%に届かない数字を設定しているが,製品版ではもっと多くのプレイヤーがクリアすることを想定しているそうだ。

 発売後のDLCは,早矢仕氏によると「今のところ未定」。「仁王」本編の開発進捗がもっと進み,完成に近づいたら考えるとのことである。
 関連して「『Bloodborne』とのコラボレーションはできないか」という声も挙ったが,やはり現時点ではなんとも言えない模様。

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 「製品版のトロフィーの中に周回プレイを前提としたものはあるか」という質問には,安田氏から「1周だけでは取れないものもあるかと思いますが,何十周も要求するようなものはありません」との回答が。これにはゲーム本編が高難度であるため,トロフィーを敢えて難しくするつもりはないという理由があるそうだ。

 さらに安田氏から,β体験版にはこのイベントでは紹介しなかったミッションが収録されていることや,製品版のボリュームはβ体験版の10倍弱となることが明かされた。とくに製品版では,日本の四季を感じさせるような演出が施されているステージも登場するとのこと。早矢仕氏も「体験版では九州しか見せていませんが,製品版ではそのほかの地域も登場しますのでご期待ください」と話していた。

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 イベントのエンディングでは,山際氏が「仕事といえど1プレイヤーとしてβ体験版を楽しみました。製品版も早くプレイしたいです」とコメント。また北尾氏は「PVで披露された敵や音楽が素晴らしい仕上がりなので,ぜひゲーム中で体験したいです」と期待を語った。
 そして安田氏は,β体験版について「α体験版に寄せられた意見をもとに調整しました。一人でも多くの方にプレイしていただきたいです。クリアすると獲得できる特典のDLCには,α体験版のときとは違うものも用意していますので,ぜひ挑戦してください」とあらためて紹介。最後に早矢仕氏が,「今回も公式サイトにアンケートフォームを用意します。β体験版をプレイしたうえでの率直なご意見を寄せてくださると,製品版がより良いものとなりますので,ぜひよろしくお願いします」と述べて,イベントを締めくくった。

「仁王」公式サイト

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