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システム周りはほぼ正式サービス同等の内容が実装された,「ファンタシースターオンライン2」クローズドβテストのプレイレポートを掲載
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印刷2012/05/23 00:00

プレイレポート

システム周りはほぼ正式サービス同等の内容が実装された,「ファンタシースターオンライン2」クローズドβテストのプレイレポートを掲載

※記事内の画像はクローズドβテスト版のものです
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 2012年初夏にサービスインを予定している,セガのオンラインRPG「ファンタシースターオンライン2」(以下「PSO2」)。そのクローズドβテストが,4月19日から30日にかけて実施された。
 先日,6月後半に“プレオープンβテスト”が実施されることが発表され,期待が高まっている人も多いだろう。本日(5月23日)より,プレオープンβテストへの参加権利を含む,オープンβテストの先行登録が始まる予定だ。プレオープンβテストに参加を希望する人は,早めに登録しておこう。
 本稿では,クローズドβテストで実装された要素を中心に,プレイレポートをお伝えしていく。

「ファンタシースターオンライン2」公式サイト

プレオープンβテスト&オープンβテスト先行登録受付ページ


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 レポートの前に,今回のテストで発生したトラブルについての経緯をまとめておこう。
 本テストは,ストーリー要素やゲームバランスなどを含め,基本となるゲームシステムすべての最終テストと,アークスキャッシュ(※有料ゲーム内ポイント)導入の動作確認を目的に実施され,総参加者が約13万1000人という大規模なものとなった(関連記事)。
 しかし,テスト初日から,アクセスが集中するピークタイムに,通信遅延や回線切断といったトラブルが頻発し,本来予定になかった緊急メンテナンスを何度も実施する事態に陥った。
 この状況は,26日にネットワーク機器の構成を変更する大規模な緊急メンテナンスを実施したことで改善され,ピークタイムでもほぼ普通にプレイできるようになった。これを受けて,クローズドβテストの期間が4月30日まで延長され,4月27日以降は“フェイズ2”としてテストを継続。土日(+祝日)の約71時間,連続稼動したことで,クローズドβテスト規模のプレイヤー数であれば,ピークタイムを乗りきれることが確認された。
 プレイヤーとしては,オンラインゲームを満足にプレイできる状況になかなかならなかったという点については,不満に感じた人も多いだろう。ただ,βテストは,こういった負荷に対する検証の意味合いも含まれるため,正式サービス開始前のタイミングで問題が発覚し,解決できたことは不幸中の幸いといえる。
 今回は,原因究明に時間を要したものの,PSO2チームが連日対応を続けたことで,なんとか期間中に一定の解決を見ることができた。後に控えるプレオープンβテストで同様のトラブルが発生することなく,スムーズに正式サービスまで展開されることを期待したい。


物語が垣間見られるストーリーや“マターボード”が実装。達成状況により物語が変化?


プレイヤーは,用意されたシップ(サーバー)のいずれかを選ぶ形になり,一度決定したあとは変更できない。そのため,友人と一緒にプレイする予定なら,あらかじめどのシップでプレイするかを示し合わせておいたほうがいい。なお,クローズドβテストではシップ1〜5までが用意されており,4月26日以降はシップ6も開放された
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 それでは,「PSO2」クローズドβテストのプレイレポートに入ろう。
 先にも書いたように,今回は「基本となるゲームシステムすべての最終テスト」と銘打って行われており,基本となるゲームシステムは,正式サービスイン時とほぼ同等のバージョンだった

※ファンタシースターシリーズ公式ブログの4月18日分のエントリーに掲載された,実装項目リストに記載されている。

 あらためて本作の概要を説明しておくと,「PSO2」はMOタイプのオンライン専用ゲームで,2000年にコンシューマ機初のオンラインRPGとして登場し,多くのゲーマー達を熱中させた「ファンタシースターオンライン」の正統な後継作となるタイトルだ。
 プレイヤーは調査隊として組織された「アークス」の一員となり,数々の惑星の調査を行いながら,さまざまな種族と交流し,調査と発見の旅を繰り返していく……というのが「PSO2」のプロローグである。

ロビーなどにいるキャラクター数が,環境設定オプションの最大表示数を超えた場合,グレーの簡略化されたモデルで表示される。画面内に表示できるキャラクターの数を変更すれば本来の姿で表示されるが,その分PCの性能も要求される
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 ゲームでは,ログインしているプレイヤー同士が,ロビーでコミュニケーションを図ったり,最大4人のパーティで一緒にクエストに挑戦したりしていく。
 戦闘においては,キャラクターがジャンプできるようになったり,TPS(三人称視点シューティング)スタイルでの戦闘が行えるようになっているなど,アクション要素は既存の「ファンタシースター」シリーズより進化している。
 また,入るたびにマップ構造が変化する「ランダムフィールド」や,クエスト中に突然起こる「インタラプトイベント」など,“同じことの繰り返し”にならないよう配慮された要素が数多く用意されている。また,クエストによっては,最大12人のプレイヤーキャラクターが同じフィールドに集まる「マルチパーティーエリア」が存在するものもある。ここで“偶然の出会い”を果たしたプレイヤー同士の交流も図れるようになっているのだ。

 これらの要素については,α/α2テストのレポート記事で詳しく紹介しているので,興味のある人は,以下の記事にも目を通してほしい。

関連記事:
シリーズの特色を引き継ぎつつ,アクション性を中心に大幅強化。「ファンタシースターオンライン2」αテストのファーストインプレッションを掲載
「ファンタシースターオンライン2」,α2テストのプレイレポート掲載。プレイヤーからのフィードバックをうけてプレイの快適さが大きく向上


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 クローズドβテストで筆者が一番楽しみにしていたのが,ストーリー要素の実装である。やはりストーリーが入ると,RPGとしてのイメージがぐっと引き締まる。
 本作における物語は,「ストーリークエスト」と「マターボード」が密接に絡む形で展開される。
 基本的には,マターボードで示された条件を元に,通常のクエストやクライアントオーダーをこなすことでマターボードを埋めていき,条件を満たすことで,ストーリークエストが受けられるようになる。ただ物語は一本道ではなく,マターボードが絡んでくることで幾重にも枝分かれし,そのたびに新しい物語が生まれることになる。
 なお,ストーリークエストは一人用となっており,多人数での受注はできない。ストーリークエストを進めるかどうかはプレイヤー次第なので,ストーリーを進めず,マルチプレイのみで遊ぶようなスタイルでも問題はない。

 マターボードの仕組みをざっくりと説明すると,サブクエストの集合体のようなものといえるだろう。
 盤上にある「特定の敵を倒してあるアイテムを獲得する」「特定クエストのフィールドでイベントを発生させる」「特定のキャラクターと会話する」といった“マター”を達成することで,隣接するマターが解放されていく。
 そして,黄色の“キーマター”を達成することでストーリークエストが出現する。このように,またーボードが物語の進行に大きく関わってくるのだ。

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 マターボードでとくに重要なのが,マターの達成状況によって,同じストーリークエストでも発生するイベントが変わることもある,という点だ。
 ネタバレを避けるために詳細は伏せるが,クローズドβテスト時点でも,この要素の確認ができた。ただ,クローズドβテストで実装されていたのは序章と第1章のみだったため,マターボードの達成状況がイベントの変化にどの程度関連しているのかまでは確認できていない。この点については,今後ストーリーが追加されたあと,あらためて確認したいと思う。

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 ゲーム序盤でプレイヤーが最初にプレイするクエストは,操作方法をはじめとしたチュートリアルが含まれたものとなっており,基本的な事項を分かりやすく説明してくれる。シリーズ未経験者でも安心してプレイできるはずだ。
 また,本作に登場する重要なNPCはボイス付きでしゃべるため,まるでシングルRPGで遊んでいるかのような感覚でプレイできる。加えて,途中に入るムービーシーンなどでもキャラクター同士のやり取りが細かく描かれ,没入感も高い。
 α2テストまでとはテイストがかなり変わっていたため,いい意味で「本当に同じゲーム?」と感じた人も多いのではないだろうか。NPC達の声を担当する声優陣も,下野 紘さん,木村良平さん,日笠陽子さんら20人以上が本作に出演している。

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パートナーカードを集めれば,ソロでもパーティを組むことが可能。冒険の力強い味方“マグ”も所有できるように


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 クローズドβテストで新たに実装された「クライアントオーダー」にも注目したい。
 これは,ストーリーに付随するサブクエストで,ゲーム内に登場するキャラクター達から受けた依頼を達成するというもの。依頼を達成すると経験値や報酬が獲得できるほか,そのキャラクターのことを深く知るきっかけにもなるので,「PSO2」の世界を満喫したい人は,積極的にクライアントオーダーを受けるといいだろう。

 また,場合によっては,「パートナーカード」をもらえることがあるのもポイントだ。クライアントオーダーを達成してパートナーカードを入手すれば,そのキャラクターをクエストに同行させられるようになる。一人でも最大4人のパーティが組めるようになるので,パーティメンバーが集まらないようなときに便利な機能である。

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 なお,ビジフォンを使って自分のキャラクターをフレンドパートナー登録しておけば,自分がオフラインのときにも,フレンドが自分のプレイヤーキャラクターをパーティメンバーとして呼び出すことが可能だ。
 同様に,フレンドがフレンドパートナー登録をしていれば,フレンドのキャラクターを自分のパーティメンバーとして呼び出すことができる。
 自分のキャラクターには「キャラクター性」「特性」「特殊補正」といった設定が可能で,フレンドパートナーとして呼び出されたときの個性を演出できるようになっている。また,オートワード(設定条件を満たしたときにキャラクターが自動的に発言する機能)の設定も反映されるので,フレンドがオフラインでも“一緒に遊んでいる”感覚を味わえるだろう。
 フレンドパートナーとしてクエストに出かけても,経験値などは入らないが,後述する「FUN」というポイントが貸し借りをした両者に溜まるので,積極的に利用してみよう。

 ちなみに筆者の場合,スクリーンショットを撮影するためにソロでプレイすることが多かったこともあり,パートナーカードはかなり重宝した。他プレイヤーとのマルチプレイとは違う面白さもあるので,次回テスト以降にプレイする際は,ぜひ体験して確かめてみてほしい。

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 クローズドβテストでは,以前のテストよりもレベルアップのペースが緩やかになっていたが,ストーリークエストやマターボード,クライアントオーダーなどをこなしているうちに,あれよあれよという間にレベルが上がっていった。「できること」がかなり増えていたこともあり,筆者の場合,クローズドβテストの範囲においては,“レベル上げ”の作業感を感じることはほとんどなかった。

 なお,ハンター/フォース/レンジャーのいずれかのクラスレベルが10以上になると,「マグ」を所有するためのクライアントオーダーが受注可能になり,そのオーダーをクリアすると,クエストで「マグ」を使えるようになる。
 マグをレベル50まで育成すると第2段階に進化し,強力な攻撃であるフォトンブラストを使えるようになる。また,レベルアップしたときのステータスに応じて,マグの姿は4種類に変化する。レベル50以降,10レベルごとに姿を変えるので,いろいろと試してみるといいだろう。

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 そのほか,クローズドβテストでは,ハンターの“パルチザン”,レンジャーの“ランチャー”,フォースの“タリス”という,3つの武器カテゴリが追加された。
 また,5月3日に開催されたイベント「ファンブリーフィング2nd」の第2部(関連記事)では,ディレクターの木村裕也氏より,今後,正式サービス後にはダブルセイバーとナックルなどの武器カテゴリが追加されることが発表された。これまでのシリーズでダブルセイバー使い,ナックル使いだった人は,実装を期待して待とう。


シリーズ伝統の“シンボルチャット”がさらに強化。プレイヤーの職人技が光る“シンボルアート”に注目


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 「ファンタシースター」シリーズの特徴の一つが,チャットシステムである。吹き出しによるチャットであることはもちろん,吹き出しの色や形を変えたり,会話中にカットインビジュアルを挿入できたり,複数人で同じ発言をするとフキダシが合体して大きくなったりと,シリーズを通して培われた表現力はかなり豊かである。
 「PSO2」では,「PSO」にあった「シンボルチャット」機能がさらに強化され,図形のパーツを組み合わせて絵(のようなもの)を作成できる「シンボルアート」が利用できるようになった。
 作成したシンボルアートは,テキストと同じようにチャットのフキダシとして表示できるのだが,テスターの中には“職人”も多かったようで,どうやって作ったのか想像もつかないほどクオリティの高いシンボルアートを,かなり多く見かけた。

 なお,先にも触れた「ファンブリーフィング2nd」第2部で,ディレクターの木村氏が,シンボルアートのデータを次回以降のテストに引き継げるよう,前向きに検討しているとも発言していた。シンボルアート職人もそうでない人も,データ引き継ぎを期待して待ちたいところだ。
 ちなみにクローズドβテストでは,他プレイヤーが表示したシンボルアートを保存し,自分で編集して使うこともできた。次回以降のテストでも同じことができるかどうかは不明だが,筆者のように絵心のない人間でもシンボルアートが楽しめるよう,プレイヤー同士でシンボルアートをやり取りできる機能は,ぜひ残しておいてほしいと思う。


ゲーム内の課金対象の要素もほぼ明らかに。システム拡張/アバター系/時間短縮系が中心


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 クローズドβテストでは,AC(アークスキャッシュ)の導入テストも行われ,どの要素が課金対象となるかもほぼ判明したので,その部分についてもレポートしておこう。
 なおクローズドβテストでは,価格がすべて「10AC」となっていたが,これは仮のもので,正式サービス時には変更されるとのことだ。
 先日開催されたイベント「ファンブリーフィング2nd」では,ACの話題も出た。1AC=1円となるそうだが,どの課金対象をどの程度の価格にするかは,今後決定していくという話だった。後述する「プレミアムセット」の金額については,「ファンタシースターユニバース イルミナスの野望」の月額料金とそうかけ離れたものにはならないと,プロデューサーの酒井智史氏がコメントしている。

 まずは以下に,クローズドβテスト段階のACショップで購入可能だった拡張アイテムを挙げておこう。なお,ACを消費すると,FUNポイントが付与されるというオマケが付いていたが,こちらも仮の割合となっており,正式サービス時以降,付与されるFUNポイントは,消費ACの数%に設定されるそうだ。

・プレミアムセット 30日/60日/90日
・マイルーム利用 30日
・マイショップ出店 30日

・拡張倉庫1利用 30日/90日
・拡張倉庫2利用 30日/90日
・拡張倉庫3利用 30日/90日

・アイテムパック拡張10
・スキルツリー追加権
・スキルツリーリセット権
・マグ獲得チケット
・マグリセットデバイス

・スケープドール
・コスモアトマイザー
・獲得経験値+100%
・エステ利用パス
・ACスクラッチ


 マイルームの利用,拡張倉庫の利用,マイショップの出店などはそれぞれ月額レンタル式となっている。また,その3つの機能に加えて,トレード機能やFUNの増量などをセットにした「プレミアムセット」も用意されていた。
 「プレミアムセット」が,「PSU」の月額課金に近い位置付けといえるのだが,使いたい機能だけ選んだり,自分で組み合わせを決められたりできるので,より柔軟度が増しているという印象だ。

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 アイテムを収納できる拡張倉庫は3つ用意されているが,それとは別に,ACを消費しなくても利用できる基本倉庫(※収容量は200個分)も存在する。
 倉庫やビジフォンには,ロビーやキャンプシップからもアクセスできるようになっている。またマイショップにアイテムを出品するには,マイショップの出店権利を購入する必要があるが,購入する側は,非課金でも利用できる。
 なおトレードやマイショップの出品については,レアアイテムに対する制限も設けられていた。高レアリティの武器やユニットは,一度装備すると“オーナー登録”され,トレードやマイショップに出品できなくなる。また,マイショップに出品する場合の価格設定下限(1アイテムあたり)は,1000メセタに設定されていた。

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 アイテムパック拡張は,所持できるアイテム数を最大100個まで拡張できるもの。スキルツリーは,基本とは別のツリーを作成でき,1キャラクターで異なるスキルツリー構成を切り替えられるようになるというものだ(最大20個)。「マグ獲得チケット」を購入すると,2体目以降のマグを最大10体まで所有できるようになる。
 「スキルツリーリセット権」「マグリセットデバイス」は,それぞれツリー構成やマグのレベル/支援機能をリセットできるという消費アイテムだ。
 そのほか,力尽きたときに自力で復活できるアイテム「スケープドール」は,「PSO2」では課金アイテムとなる。ちなみに,他者を復活させる「ムーンアトマイザー」は,基本プレイ無料の範囲内で入手が可能だ。

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 「ACスクラッチ」は,特殊な衣装やパーツ,消費アイテムなどが手に入るというもので,クローズドβテストでは,入手可能なアイテムの種類が異なる2つのACスクラッチが用意されていた。「PSO2」の衣装やパーツは,外見のみをカスタマイズするおしゃれアイテムであり,キャラクターの性能には影響しないものだ。
 いずれも,衣装/パーツ/髪型変更チケット/消費アイテムなどが手に入るというものだったが,サービスイン以降は,消費アイテムが含まれるものと,衣装/パーツだけのものに分けられるそうである。

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 なお,ゲーム中でキャラクターの外見を変更できるエステショップは,基本的にAC対象コンテンツとなる。ヒューマン/ニューマン系のキャラクターの場合,髪型/アクセサリ/ボイス/コスチューム以外にはほぼ,AC消費対象である「A」のマークが付いていた。
 ちなみに,サービスイン以降,作成できるキャラクターは,基本的に1プレイヤーIDにつき1キャラクターとなる。ACを消費してキャラクター作成権を購入することで,最大12キャラクターまで1アカウントで所持できるようになるとのこと。
 なお,シップはキャラクター作成時に選ぶことになるのだが,作成済みキャラクターと同じシップを選んだ場合,マイルームは共通となる。言い方を変えると,所持キャラクター数にかかわらず,マイルームは1シップにつき1部屋のみ,というわけだ。

 なお筆者は,テスト開始からしばらくの間,あえてACを使わずプレイしてみたのだが,課金対象となるコンテンツを利用しなくとも,十分プレイできるという印象だった。ビジネスとして成り立たせるには完全に無料にするわけにはいかないし,一部コンテンツに制限ができるのは仕方のないところ。
 個人的には,効率はともかく,性能面で課金/非課金で極端な格差が生まれるとは感じなかったので,妥当なラインだと思う。ただ,評価は人によって異なる部分もあるので,クローズドβテストをプレイできなかった人は,オープンβテストや正式サービスのタイミングで,実際にゲーム内で確認してみてほしい。

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 先述したように,ACとは別に「FUN」という無料で利用できるポイントが存在する。FUNは,ゲームにログインしたり,SNSの「いいね!」に相当する「グッジョブ」を,プレイヤー同士で送り合ったり,フレンドパートナーを利用したりすることで貯まっていく。また,AC消費の際にもFUNが付与される。
 貯まったFUNポイントを使うことで,「FUNスクラッチ」を利用することができる。ルームグッズやアクセサリ,髪型,特殊なロビーアクションなど,FUNスクラッチでしか獲得できないアイテムも存在する。
 また,ACスクラッチのアイテムより若干効果は控えめながら,時短系/確率アップ系のアイテムや,マイルーム3日利用権なども用意されている。FUNを上手く利用すれば,非課金のプレイヤーでも「PSO2」をさらに楽しむことができるようになるのだ。
 クローズドβテストではさらに,いわゆるギルドに相当する「チーム」なども実装されていたのだが,筆者は残念ながら試すことができなかったので,次回以降のテスト時にあらためてレポートしたいと思う。


 クローズドβテストのレポートは以上となる。
 今回は,ネットワーク機器のトラブルの影響で,初日からつまづく形になってしまったが,テスト期間中に運営を続けながらトラブルを解決したという面では,「PSO2」チームの姿勢を評価すべきだろう。
 6月後半に実施されるプレオープンβテストでは参加者を限定しないものになるということで,13万人以上のプレイヤーがログインしたクローズドβテスト以上のプレイヤーが殺到する可能性は高い。クローズドβテストの教訓を生かし,プレオープンβテストからオープンβテスト,そして正式サービスへとスムーズに展開できるよう,PSO2チームに期待したいところだ。
 なお,5月3日に開催された「ファンブリーフィング2nd」で本作のプロデューサーである酒井智史氏が述べていたが,サービスイン時期は,今後問題が発生しなければ,当初の予定からほぼ変更なく,2012年初夏になるとのこと。
 今回のテストでプレイできた内容は,ストーリー関連を除くシステム関連はサービスイン時とほぼ同等ということもあり,ゲームとしての完成度,ボリュームは予想以上だったというのが正直な感想だ。
 本作は基本プレイ無料なので,シリーズ経験者はもちろん,今まで「ファンタシースター」シリーズをプレイしたことがないという人も,ぜひ一度プレイしてみてほしい。
 冒頭でも書いたように,開始時間は不明だが,本日(5月23日)より,6月後半に実施予定のプレオープンβテストの先行登録が開始される。興味を持った人は,早めに先行登録を済ませておこう。

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    ファンタシースターオンライン2

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