リリース
NVIDIA,最大665GFLOPSの演算性能を備えた「Tesla M2090」を発表
Tesla M2090 GPU | |||
配信元 | NVIDIA | 配信日 | 2011/05/19 |
<以下,メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています>
新しいフラッグシップモデルのTesla M2090 GPU、
分子動力学シミュレーションのAMBERで新記録を樹立するとともに
産業用・研究用の幅広いアプリケーションで高いパフォーマンスを発揮
Tesla M2090 GPUは、科学計算の分野で使われる主要な性能指標において、史上最高のパフォーマンスを記録しました。
Tesla M2090 GPUには512個のCUDA並列処理コアが搭載されており、倍精度計算のパフォーマンスはピークで665ギガフロップスに達します。
CPUのみを使用する場合と比較して、アプリケーションの実行速度を最高で10倍まで引き上げることができるのです。
生体分子の挙動をシミュレーションするアプリケーションとして広く使われているAMBER 11の最新バージョンを用いて試験を行ったところ、4個のTesla M2090 GPUを4個のCPUと組みあわせたシステムで1日あたり69ナノ秒のシミュレーションが行えるという記録的なパフォーマンスが得られました。
CPUのみで構成されたスーパーコンピューターでは、1日あたり46ナノ秒がAMBERパフォーマンスの最高記録です(※注1)。
AMBERの中心的推進者の一人、サンディエゴ・スーパーコンピュータ・センターのロス・ウォーカー(Ross Walker)助教授は、次のように述べています。
「これは史上最高の記録です。Tesla M2090 GPUを使えば、普通の大学がスーパーコンピューターを自由に使えるところ以上のアプリケーション・パフォーマンスをAMBERで得られるわけです。」
SL390 G7 4Uサーバでは、ハーフワイド4Uシャーシに最大で8個のTesla M2090 GPUを搭載することが可能です。
CPU 2個にGPU 8個という構成は、市場でもっとも高いGPU対CPUの比率です。このシステムは、量子化学や分子動力学から地震データ処理などのデータ解析にいたるまで、幅広いアプリケーションに適しています。
HPのハイパースケールビジネスユニットでマーケティングを担当するディレクター、グレン・キールズ(Glenn Keels)氏は、次のように述べています。
「処理量の多いデータセンターアプリケーションを利用している場合、膨大な量の複雑なデータをすばやく、効率的に処理できるシステムが必要となります。HPとNVIDIAはもう10年も協力してきており、その結果、CPU/GPU構成で業界最速のマシンを作ることに成功しました。複雑な科学計算も処理可能な能力とスピードが提供できるマシンです。」
Tesla M2090 GPUは、AMBER以外にも、GPUによる高速化が施されたさまざまなHPCアプリケーションに最適です。
たとえば、MATLAB、GADGET2、GPU-BLASTなどの主要アプリケーションはもちろん、分子動力学アプリケーションのNAMDやGROMACS、コンピューター支援エンジニアリングのANSYS MechanicalやAltair Acusolve、Simulia Abaqus、地球科学のWRFやHOMME、ASUCA、石油ガスのParadigm VoxelgeoやSchlumberger Petrelなどが挙げられます。
●HP ProLiant SL390 G7 4Uサーバの詳細については、こちらをご覧ください。
http://www.hp.com/techservers/hpccn/hpccollaboration/
ADCatalyst/Hardware_Accelerators.html
●また、Tesla M2090をはじめとするMクラス製品ファミリの詳細については、こちらをご覧ください。
http://www.nvidia.co.jp/object/preconfigured-clusters-jp.html
※注1:公開されたAMBERパフォーマンスでは、46ナノ秒/日が最高です。
提供:http://ambermd.org/amber10_bench_files/jac_nve_kraken_ranger_large.png
- 関連タイトル:
NVIDIA RTX,Quadro,Tesla
- この記事のURL:
Copyright(C)2010 NVIDIA Corporation