新作「Miner Wars」のムービーが初公開。往年の名作「ディセント」を思わせる，宇宙空間の自由な移動がウリだ

　独立系デベロッパ，Keen Software Houseが現在開発を進めている，「Miner Wars」（PC/Xbox 360）のムービーが初公開された。本作は，太陽系のアステロイドベルト（小惑星帯）を舞台に，自機を自由に操って戦うスペースコンバットものの一本だ。PCとXbox LIVE向けに，2010年内のリリースが予定されている。


　「宇宙空間を上下の区別なく自由に飛び回れる」と聞いて，ゲームが3Dに進化したかしないかの1995年，Interplay Productionsからリリースされた「Descent」（邦題：ディセント)を思い浮かべるベテランゲーマーもいるかも知れない。
　重力のない空間でスペースシップをさまざまな方向に飛ばせる「6DOF」（Six Degrees of Freedom＝6軸への自由な移動）をセールスポイントにしたディセントは，当時としてはかなり新鮮なゲーム感覚を持っており，多くのプレイヤーがきびしい3D酔いに悩まされながらも，酔いしれたのだ。

　このKeen Software Houseには，そんなディセントを開発したParallax Softwareのオリジナルメンバーのうちの多くが参加しており，今回のムービーも，ディセントシリーズに関わったオーディオディレクター，Dan Wentz（ダン・ウェンツ）氏が制作したものだという。

「Miner Wars」公式サイト

　本作のストーリーは，太陽の膨張によって地球が極度に住みにくい環境になる中，より太陽系から遠い惑星へ移住を図る人類同士が，アステロイドベルトの鉱物資源をめぐって戦いを繰り広げるというもの。シングルプレイキャンペーンでは，兄と共に開拓者としての航海を始めた，Apolloという青年が主人公となる。
　マルチプレイモードには専用のサーバーが用意され，プレイヤーのステータスや各勢力の状況などがずっと記録されていくという,
MMOG（多人数参加型オンラインゲーム）のようなものにする計画だ。シングルプレイでは，砲撃によって小惑星の形状が変化するという破壊可能な環境を実現しているそうだが，マルチプレイモードでもそれが可能なのかは不明。

　マルチプレイモードのβテストが行われる可能性は非常に高いが，現時点ではまだα版の段階にあり，実施されるとしてもしばらく先になるかもしれない。公式サイトには2010年発売と書いてはあるが，そんな状況なので，予定どおりにリリースされるかよく分からない。しかも，ムービーには2011年夏の発売を思わせるようなテロップも流れるので，このあたりはいかにも小規模な独立系デベロッパらしい。
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