「Minecraft」の最新バージョンとなるBeta 1.5公開。なぜ，Mojangは「Portal 2」の発売日に最新版を公開したのか

　「Portal 2」（PC/Mac/PlayStation 3/Xbox 360）や「Mortal Kombat」（PlayStation 3/Xbox 360）などの期待作がリリースされた，アメリカ時間の2011年4月19日，スウェーデンのゲームメーカーであるMojangが開発する建築シミュレーション，「Minecraft」のβ版の最新バージョンとなる「Beta 1.5」が公開された。ファンの要望が高かったアチーブメント（実績）やスタッツ（統計）の要素に加え，雪や雨など気象変化の要素も加えられた大規模アップデートになっている。

「Minecraft」公式サイト

　2011年4月8日に掲載した記事でもお伝えしたように，Minecraftの製品版は，かなりのヒットが予想されるBethesda Softworksの「The Elder Scrolls V: Skyrim」（PC/PlayStation 3/Xbox 360）と同じ，2011年11月11日に発売されることが発表されている。今回のβ版の最新バージョンも，Portal 2やMortal Kombatと同じ日に公開されたわけで，なぜわざわざ妙なガチ勝負を挑むのかちょっと気になる。

　このBeta 1.5については，詳しい期日は未定ながら，先週あたりに公開されるとされていたが，結局，なんの音沙汰もなかったため，開発や調整が遅れているのではないかという見方がフォーラムなどで広がっていた。
　開発を進めているMojangのCEO，“ノッチ”ことMarkus Persson氏は，公開日の4月19日に，「なんという（スケジュールの）オーバーブッキングだ。こちらにはMinecraftが，あちらにはPortal 2が。うがー」とTwitterに書き込んでおり，どうやらPortal 2をたっぷり遊ぶため，なんとかBeta 1.5の公開にこぎつけたというのが真相のようだ。

　彼のTwitterにはさらに「今からPortal 2をやるから，バグ報告には目を通さないよ」とか「シングルを6時間で終わらせた」というような書き込みもあるため，Minecraftのプレイヤーはどうやら，たとえ最新バージョンのバグに出会っても「まあ，Minecraftはまだβ版だし……」と諦めるしかないのかもしれない。