ニュース
話題のゲーマー向けAndroidタブレットが日本上陸。Acerがゲーマー向けブランド「Predator」の国内展開をスタート
海外では以前から,Predatorブランドでゲーマー向け製品を展開していたAcerだが,ようやく日本でも本格的に展開することになったわけだ。2016年1月に,国内では「X34bmiphz」として発売された液晶ディスプレイ「Predator X34」も,今後はPredatorブランドの製品として扱うという。
発表製品のラインナップとメーカー想定売価,および単純計算した税込の想定売価は表のとおり。
製品名 | カテゴリ | メーカー想定売価 | 単純計算した税込価格 |
---|---|---|---|
Predator 8(型番:GT-810) | タブレット端末 | 5万5000円前後 | 5万9400円 |
Predator G AG6710-H76K/G | デスクトップPC | 30万円前後 | 32万4000円 |
Predator G AG3710-H76F/G | デスクトップPC | 21万円前後 | 22万6800円 |
Predator Z35(型番:Z35bmiphz) | 液晶ディスプレイ | 15万円前後 | 16万2000円 |
4スピーカー&Atom x7-Z8700搭載のゲーマー向けタブレット Predator 8
Androidタブレットの「Predator 8」(型番:GT-810)は,2015年6月のCOMPUTEX TAIPEI 2015で初披露された製品で,米国では2015年11月から販売を開始している。発表時には,8インチサイズの液晶パネルを備えた本体の四隅に,外側へややはみ出したスピーカーを装備するという奇抜なデザインで話題を呼んだことを覚えている人もいるだろう。
もう1つの特徴は搭載SoC(System-on-a-Chip)で,Predator 8は,Androidタブレットとしては非常に珍しいIntelの「Atom x7-Z8700」を採用しているのだ。このSoCは,「Surface 3」や「ThinkPad 10」といったWindowsタブレットには採用されていたものの,Androidではあまり採用事例がない。
そのため,実際のゲームにおける性能は未知数だが,同じSoCを採用するSurface 3は,3Dグラフィックスベンチマークテストである「3DMark」のIce Storm Unlimitedプリセットで,「24453」という総合スコアを記録した実績がある。それから想像すると,ハイエンドのAndroidスマートフォン並みかそれ以上のグラフィックス性能を期待できるかもしれない。
メインメモリ容量は2GBで,内蔵ストレージ容量は32GB。最大容量128GBのmicroSDXCカードに対応するmicroSDカードスロットも備える。無線通信機能は,IEEE 802.11a/n(2x2 MIMO)とBluetooth 4.0に対応している。なお,残念ながらSIMカードスロットは備えていない。
ゲーマー向けを謳うAndroidタブレットといえば,NVIDIAの「SHIELD Tablet K1」が思い浮かぶ。Predator 8をSHIELD Tablet K1と比較した場合,SoCのグラフィックス性能は及ばないかもしれないが,内蔵ストレージ容量は2倍多い。16GBしかないSHIELD Tablet K1では,ゲームを何本もインストールすると,あっという間にストレージ容量が足らなくなるという問題に悩まされることもあるので,ここは差別化要因といえるかもしれない。
税込で6万円近い価格は人を選びそうだが,ゲーム用途で高性能なAndroidタブレットが欲しいという人は,検討する価値のある製品といえるのではないだろうか。
●Predator 8 GT-810の主なスペック
- メーカー:Acer
- OS:Android 5.1(Lollipop)
- ディスプレイパネル:8インチ液晶,解像度1920×1200ドット
- プロセッサ:Atom x7-Z8700(4 CPUコア,最大CPU動作クロック2.4GHz)
- GPU:HD Graphics
- メインメモリ容量:2GB
- ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大128GB)
- アウトカメラ:有効画素数約500万画素
- インカメラ:有効画素数約200万画素
- バッテリー容量:4550mAh
- 無線LAN対応:IEEE 802.11a/n
- Bluetooth対応:4.0
- 本体サイズ:218(W)×127(D)×12.7(H)mm
- 本体重量:約350g
鎧のようなフロントパネルが特徴のデスクトップPC
Predator G AG6710-H76K/G,AG3710-H76F/G
Predatorブランドのゲーマー向けデスクトップPCとしては,Predator Gシリーズの「AG6710-H76K/G」と「AG3710-H76F/G」の2製品が発表された。
細部の違いはあるものの,基本的なデザインコンセプトは共通しており,AG6710-H76K/Gは前面と上面,AG3710-H76F/Gでは前面が,鎧の継ぎ目,あるいは無限軌道の履帯的なイメージになっているのが特徴だ。
AG6710-H76K/G |
AG3710-H76F/G |
そのほかの主なスペックは,メインメモリ容量が16GBで,内蔵ストレージは,OS用が容量128GBのSSDで,別途,データ用に容量3TBのHDDという構成になっている。
一方のAG3710-H76F/Gは,オーバークロック機能を省略し,筐体デザインも少しシンプルにした下位モデルである。グラフィックスカードは「GeForce GTX 970」搭載モデル,CPUは「Core i7-6700」を採用。メインメモリ容量は16GB,内蔵ストレージは記憶容量1TBのHDD,およびDVDスーパーマルチドライブとなっている。
両製品とも,スペックの割にかなり強気な価格設定は,間違いなくネックとなりそうだ。個性的なデザインの筐体に強い魅力を感じる人向けの製品といったところだろうか。
35インチVA液晶の湾曲型ディスプレイ
Predator Z35
最後に紹介するのは,Predatorブランドの湾曲型液晶ディスプレイ「Predator Z35」。この製品も,COMPUTEX TAIPEI 2015における発表以来,長らく発売が待たれていた製品だ。
35インチサイズで解像度2560×1080ドット,アスペクト比21:9の湾曲液晶パネルを採用し,NVIDIAのディスプレイ同期技術「G-SYNC」にも対応するのが特徴である。
ビデオ入力インタフェースは,DisplayPort 1.2×1とHDMI 1.4入力×1の2系統を装備。そのほかに,背面のI/Oパネル部分にUSB Type-A 3.0×4ポートによるUSB 3.0ハブ機能も備えている。
対応する垂直リフレッシュレートは,DisplayPort接続時の標準状態で最大144Hz,垂直リフレッシュレートのクロックアップ機能を使った場合は,最大200Hzに対応すると,英語版の製品マニュアルには書かれている。G-SYNC有効時の最大垂直リフレッシュレートがいくつになるのかは,現在,日本エイサーに確認中なので,情報が得られたら追ってお伝えしたい。
16万円を超える想定売価が人を選ぶのは間違いないが,Pre
●Predator Z35の主なスペック
- パネル:35インチ湾曲,VA方式,ノングレア(非光沢)
- バックライト:LED
- パネル解像度/最大垂直リフレッシュレート:2560×1080ドット/200Hz
- 輝度(通常):300cd/m2
- 表示色:約1677万色
- コントラスト比:1000:1
- 視野角:水平178度,垂直178度
- 中間調応答速度:4ms
- 接続インタフェース:DisplayPort 1.2入力×1,HDMI入力×1,USB Type-A 3.0×4,USB Type-B 3.0×1
- チルト(上下回転):対応(−5〜+25度)
- スイーベル(左右回転):非対応
- ピボット(縦回転):非対応
- 高さ調整:対応(最大130mm)
- 消費電力:52W(通常時),0.47W以下(スタンバイ時)
- サイズ:844.4(W)×299.9(D)×554.5〜684.5(H)mm
- 重量:12.65kg
- 保証期間:3年
「Predator 8」をAmazon.co.jpで購入する(Amazonアソシエイト)
「Predator G AG6710-H76K/G」をAmazon.co.jpで購入する(Amazonアソシエイト)
「Predator G AG3710-H76F/G」をAmazon.co.jpで購入する(Amazonアソシエイト)
「Predator Z35」をAmazon.co.jpで購入する(Amazonアソシエイト)
Acer 日本語公式Webサイト
- 関連タイトル:
Predator,Nitro
- この記事のURL:
Copyright(C)2014 Acer Inc. All Rights Reserved