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DUALSHOCK 4にXperiaを取り付けられる「PS4リモートプレイ」用純正マウンター,ようやく1月24日発売
67.3gあるGCM10は,片側がDUALSHOCK 4を挟んで固定する機構,もう片側は吸盤になっている。DUALSHOCK 4を挟んだ状態でも,USB Micro-B端子は利用可能なので,充電しながらPS4リモートプレイをし続けることも可能だ。
「Xperia Z3 Tablet Compactを取り付けた状態でDUALSHOCK 4を振ったり,タブレット側に一定の力を与えたりしても,落下してしまわないこと。ここを徹底的に追求して開発を行ってきた」とソニー。TGS 2014での動態展示から発売までこんなに時間を要してしまったのは,ひとえに,対応製品を確実に固定するための調整に時間がかかったためだそうだ。
さて,PS4リモートプレイでは,プレイできる解像度を「リモートプレイのビデオ品質」から選択できる。「高」で1280×720ドット,「標準」でPlayStation Vita(以下,PS Vita)とほぼ同じ960×540ドットとなるわけだが,実際,Xperia 3製品と組み合わせた状態で,ストリーミング時の解像度を1280×720ドットに設定して試してみた感じだと,画面の見栄えでは,Xperia Z3 Tablet Compactが一段も二段も抜けている。文字情報の多いタイトルをプレイするならタブレット“一択”と言ってもいいくらいだ。
ただ,8インチクラスのタブレットとしては非常に軽いとはいえ,Xperia Z3 Tablet Compactの重量は約270gある。同約210gのDUALSHOCK 4,そして70g弱あるGCM10との組み合わせでは500gを超えてくるため,両腕でただ持ったままプレイし続けるのはなかなか難儀だった。肘を机なりなんなりに置いたほうがいいと思われる。
Xperia Z3は,画面サイズが5.2インチと,PlayStation Vitaの5インチより少し大きい程度なので,プレイ感はPS Vitaに近い。少なくともXperia Z3 Tablet Compactを装着したときと比べると,かなり軽く感じられるのもグッドだ。
意外といけると思ったのは,少なくとも「DRIVECLUB」だと,小さい文字の視認性も悪くないこと。これが「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」のような,文字情報の多いタイトルでどうなるかは分からないが,ゲームタイトル次第では,5.2インチ画面でも全然いける印象を受ける。
最後にXperia Z3 Compactだが,当然ながら,重量的には最も負担が小さく,文字の大きさ的には最も厳しい。文字の判読性はXperia Z3と同じくらいではないかと高をくくっていたのだが,DRIVECLUBの小さな文字は,Xperia Z3と比べても明らかに見づらかった。Xperia Z3 Compactと組み合わせるときは,文字情報に頼る必要性の低いタイトルを選んだり,解像度設定を「標準」に固定したりする必要があるかもしれない。
ただ,PS Vitaよりも画面が小さいこと,それ自体はあまり気にならなかった。
というわけで「いくら何でも出るのが遅すぎ」だと,すでにPS4リモートプレイで使うためのXperia Z3 Tablet Compact用スタンドを購入済みの立場としては思ったりもするのだが,こうして一体になった状態で触ってみると,やはりこれはよいものだという気持ちにもなる。PS4リモートプレイを手持ちのXperiaで試してみたい人にとっては,決して高いコストにはならないのではなかろうか。
……ただ,1台のDUALSHOCK 4をPS4とPS4リモートプレイとで使い回そうとすると,毎回ペアリングし直しで面倒なので,本気でPS4リモートプレイを楽しんでいきたいなら,2台めのDUALSHOCK 4導入を考えたほうがいいですよ(ぼそり)。
ソニーのGCM10製品情報ページ
PlayStation 4公式Webサイト
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