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可憐な少女とともに探索する,シンプルながらも戦略的な3DダンジョンRPG。「ラビリンスの彼方」プレイレポート
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印刷2011/09/13 20:43

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可憐な少女とともに探索する,シンプルながらも戦略的な3DダンジョンRPG。「ラビリンスの彼方」プレイレポート

画像集#002のサムネイル/可憐な少女とともに探索する,シンプルながらも戦略的な3DダンジョンRPG。「ラビリンスの彼方」プレイレポート
 本日(2011年9月13日),東京ビッグサイトで開催された「Nintendo 3DS Conference 2011」。その会場にて,KONAMIの新作タイトル「ラビリンスの彼方」が初めてプレイアブル出展された。
 本作は「FRONTIER GATE」(PSP)同様,KONAMIとトライエースのタッグによる完全新作だ。これまで,ダンジョンに立つ謎の少女の姿のみが公開されており,詳しいゲームシステムやストーリーは謎に包まれていた。今回のプレイアブル版によって,ようやく明らかになったゲーム内容をさっそくお伝えしていきたい。

 まず,本作のジャンルは3DダンジョンRPGとなっている。プレイヤーは4人パーティを組んで,謎の少女とともにダンジョンの中を探索していく。ダンジョンの内部は3Dでモデリングされているが,マップ自体は昔ながらのマス目で区切られた構造となっており,上下左右斜めの8方向へと一歩ずつ移動するかたちだ。

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 移動はスライドパッドで行い,X/B/L/Rボタンで上下左右に視点移動。上画面にはプレイヤーの一人称視点によるダンジョンの内部が,下画面にはパーティのステータスや現在いるフロアのマップ(マッピングは自動で行われる)が表示されている。下画面タッチで,ダンジョン全体のマップの表示や,メッセージログの確認,アイテムの使用などが可能だ。

 今回の試遊版では,いきなりダンジョンの内部からスタートしたため,謎の少女と味方パーティの関係は不明だ。ただ,少女が「大きな塔だね」とボイス付きで語りかけてくる一方で,味方パーティのセリフは,キーボードのタイプ音と共に一行ずつチャットのようなテロップで表示されるという,妙な演出となっている。
 また,パーティメンバー同士はテキストによってコミュニケーションを取っているが,どうやら,彼らの会話は少女の耳には届いていないらしい。そのうえ,少女の目的はダンジョンの塔を登って外へ出ることのようだが,パーティメンバーはそんな彼女の様子を,どこか冷めた様子で見ている。詳しい状況は不明であるものの,本作の設定は一風変わったものであるようだ。

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 少女とともにダンジョン内を進んでいくと,モンスターと遭遇した。モンスターとのエンカウント方法は少々特殊で,モンスターから発見されるか,あるいはAボタンでこちらから攻撃を仕掛けると戦闘開始となる。戦闘はターン制で,各キャラクターの行動速度に応じて行動順が決定する。戦闘中は下画面にキャラクターの行動順と,攻撃によって敵に与えるダメージの予測値が表示される。ちなみに,戦闘中もスライドパッドによって移動可能だが,連続して2歩以上移動すると,敵による攻撃を受けてしまう。強敵に遭遇した場合も,容易には逃げられないようだ。

画像集#007のサムネイル/可憐な少女とともに探索する,シンプルながらも戦略的な3DダンジョンRPG。「ラビリンスの彼方」プレイレポート
 戦闘においては,「チャージ攻撃」と「属性」の2つの要素が重要となりそうだ。
 まず,チャージ攻撃について。プレイヤーは通常攻撃のほかに,強力な「チャージ攻撃」も選択できるが,チャージ攻撃を行った場合は,次の行動順が回ってくるまで時間がかかってしまう。今回はチャージ数1のチャージ攻撃しか選択できなかったが,ゲームが進むにつれて,チャージ数の増した,さらに強力な攻撃も行えるそうだ。
 また,敵味方キャラクターにはいずれも3種類の「属性」の概念があり,赤は「グーテシウム」,緑は「チョキロム」,青は「パーティリウム」……という名前の通り,ジャンケンがモチーフの,三すくみの関係となっている。緑属性(チョキロム)のモンスターが相手の場合は,赤属性(グーテシウム)の味方で攻撃をすれば,大ダメージを与えられるのだ。
 さらに,相手の弱点属性で攻撃した場合,そのダメージはエネルギーとして空中に留まり,上画面の右上にその数値が表示される。例えば,上に掲載した戦闘画面の場合,右上の表示はパーティリウムのエネルギーが252ポイント,チョキロムのエネルギーが126ポイント放出された状態を示している。ここで,放出されたエネルギーと同じ属性のキャラクターのターンがくると,(敵味方問わず)エネルギーはそのキャラクターに吸収されてしまう。そのため,うまく利用すれば味方のHPを回復できるが,行動順によっては何度も何度も敵に回復されてしまうおそれもあるのだ。


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 基本の戦闘システムはシンプルなターン制なのだが,こういった独自の要素が加わっているため,非常に戦略的なバトルが楽しめそうだ。
 また,敵との戦闘には謎の少女も参加してくる。プレイヤーの指示を受けないNPCとして自動的に攻撃を行う。今回プレイした範囲では,少女の攻撃力が低かったため,ほとんど活躍する場面はなかったが,ほかのキャラクターと違い,少女の攻撃には「敵の防御力を無視する」という大きな特徴があるらしい。ゲームを進めていくうえで,少女との連携攻撃も非常に重要となりそうだ。

画像集#009のサムネイル/可憐な少女とともに探索する,シンプルながらも戦略的な3DダンジョンRPG。「ラビリンスの彼方」プレイレポート
 ようやく戦闘のコツを掴み,テンポよく敵を倒してダンジョンの奥へと向かおう……としたところで,残念ながら今回のプレイは時間切れとなってしまった。
 結局,少女の正体や,プレイヤーと少女の関係,影から姿を現わす敵の目的など,ストーリーに関してはほとんどが謎に包まれたままである。しかし,今回のプレイで体験できた範囲だけでも,戦闘システムの戦略性の高さは十分に実感できた。序盤部分では属性の相性さえ把握していれば簡単に進めることができたが,先に進むにつれて,知恵を巡らせて切り抜けるような場面も増えていくことだろう。

画像集#010のサムネイル/可憐な少女とともに探索する,シンプルながらも戦略的な3DダンジョンRPG。「ラビリンスの彼方」プレイレポート
 また,プレイヤーとともにダンジョンを探索していく少女の可憐さも絶対に見逃せないポイントだ。ダンジョン内の扉などの仕掛けを作動させるには彼女の手を借りなければならないため,プレイヤーは必ず彼女と一緒に冒険する必要がある。だが,そんなことを抜きにしても,物騒なダンジョンの中で,こんなにか弱い少女を置き去りにしてしまうのはあまりにも可哀想だ。ぜひ,身体を張って彼女をエスコートしていこう。

 なお,本作は,9月15〜18日(一般公開は17,18日)に開催の東京ゲームショウ2011でもプレイアブル出展される予定だ。本稿からゲーム内容に興味を持ったという人は,ぜひ会場で実際にプレイしてみていただきたい。
  • 関連タイトル:

    ラビリンスの彼方

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