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デスクトップPC向けHaswellのデモをIDF 2012会場で発見。2.6GHz駆動で6MB L3搭載か
ブースの説明員によると,デモ機は「デスクトップPC向けHaswellが統合するグラフィックス機能『GT2』の3D性能を体験してもらうためのもの」とのこと。説明員は搭載するプロセッサのスペックを明らかにしていないが,Antec製PCケースの背面には,「Haswell 1」と書かれたシールのほか,「DCP」や「2.60hz/6m」と書かれたシールも見て取れたりしたので,デュアルコア(DCP:Dual Core Processor)版で動作クロック2.6GHz,L3キャッシュ容量6MBのモデルを搭載するものと見ていいのではなかろうか。
デモの模様は下に示した直撮りムービーをチェックしてもらえればと思うが,MW3自体が劇的に“重い”わけではないこともあって,滑らかに動いていると評していいのではないかと思う。
ちなみに,「なぜモバイル版と同じ『GT3』統合モデルでデモを行わないのか」と尋ねてみたところ,説明員からは「ノーコメント」という回答しか得られなかった。ただ,IDF 2012に参加していた複数のOEMベンダー関係者からは,「デスクトップ版Haswellに『GT3』は用意されない。最新ゲームタイトルをプレイするには,外付けのグラフィックスカードを利用することが想定されている」というコメントが得られているので,付記しておきたいと思う。
Ivy Bridge用ドライバアップデートで
4K出力をサポート
Intelのグラフィックス機能に関しては,10月に予定されているドライバアップデートによって,第3世代Coreプロセッサに統合される「Intel HD Graphics 4000」がDisplayPort 2系統による3840×2160ドット――俗に言う「4K」出力をサポートするようになることが明らかになっている。
Advanced Technology Zoneでは,Hewlett-Packard製のノートPCにドッキングステーションを組み合わせた状態で4Kビデオ再生を行うデモが披露されていたが,ブースの説明員によれば,本ドライバアップデートでは,DisplayPort 1.1によるデュアルリンク出力が新たに追加され,最大120fpsで4K表示ができるようになるとのことだ。現時点における実用性はともかくとして,Intelによるグラフィックスドライバ拡張計画が明らかになったのは歓迎すべきだろう。
Intel Developer Forum公式Webページ(英語)
- 関連タイトル:
Core i7・i5・i3-4000番台(Haswell)
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