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日本のゲームが死んでいないことを証明したい。稲船氏とTeam NINJAのコラボ作品が発表された「Team NINJA NIGHT 2012」レポート
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印刷2012/09/20 01:32

イベント

日本のゲームが死んでいないことを証明したい。稲船氏とTeam NINJAのコラボ作品が発表された「Team NINJA NIGHT 2012」レポート

 東京ゲームショウ2012の開催前夜となる2012年9月19日に,東京・渋谷のレストラン「レガート」で,コーエーテクモゲームス主催イベント「Team NINJA NIGHT 2012」が行われた。このイベントで,comcept CEOの稲船敬二氏Team NINJAのコラボによる最新作「YAIBA NINJA GAIDEN Z」が発表された(関連記事)のは,すでにお伝えしたとおりだ。本稿では,そのイベントの模様をレポートしていこう。

画像集#003のサムネイル/日本のゲームが死んでいないことを証明したい。稲船氏とTeam NINJAのコラボ作品が発表された「Team NINJA NIGHT 2012」レポート

 このイベントは,東京ゲームショウの開催を前に,国内外のメディアを招いてのパーティー形式で行われる,Team NINJAとの交流などを目的としたもので,会場には食事やお酒なども用意されていた。昨年も東京ゲームショウ2011の開催前日となる2011年9月14日に,「Team NINJA UNMASK 2011」として行われている(関連記事)。

 イベントでは,まずコーエーテクモゲームス 代表取締役社長 襟川陽一氏による挨拶が行われた。襟川氏は,同社のミッションが世界中のゲームプレイヤーに最高品質のゲームを届けて,それを遊んでもらうことと述べ,世界中のメディアにその協力をお願いしたいと語った。

挨拶の最後に「飲み過ぎて,驚愕のサプライズを見逃さないで」と話して,来場者の笑いを誘っていた
画像集#002のサムネイル/日本のゲームが死んでいないことを証明したい。稲船氏とTeam NINJAのコラボ作品が発表された「Team NINJA NIGHT 2012」レポート

 続いてTeam NINJAのメンバーが登場。Team NINJA プロデューサーの早矢仕洋介氏による挨拶が行われた。その中で早矢仕氏は,過去の東京ゲームショウで,ある開発者が「日本のゲームは死んだ」と発言したが,日本にはTeam NINJAがある。今回それを証明したいと話し,Team NINJAの各作品の紹介を行った。

(左から)「Ninja Gaiden 3: Razor's Edge」ディレクター安田文彦氏,早矢仕洋介氏,「DEAD OR ALIVE 5」ディレクター新堀洋平氏,同作アートディレクター斉藤 豊氏
画像集#004のサムネイル/日本のゲームが死んでいないことを証明したい。稲船氏とTeam NINJAのコラボ作品が発表された「Team NINJA NIGHT 2012」レポート


「DEAD OR ALIVE 5」はダウンロード版も用意

PS3版はパッケージ発売と同日のリリース


 早矢仕氏は,2012年9月27日の発売日が迫る「DEAD OR ALIVE 5」PlayStation 3 / Xbox 360)に関して,つい先日に完成したばかりという最新ローンチトレイラーを披露した。さっそくそのムービーを掲載したので,ど迫力の演出のバトルと,マジですか……と唖然としそうなフィールドギミックの数々をチェックしてほしい。


 ムービーの披露後,これまでも語られてきたように,本作のコンセプトは「格闘エンターテイメント」であると述べ,長い開発期間中に試行錯誤してやっとそれが具現化できて,みなさんにお届けできると話した。

画像集#006のサムネイル/日本のゲームが死んでいないことを証明したい。稲船氏とTeam NINJAのコラボ作品が発表された「Team NINJA NIGHT 2012」レポート
ディレクターの新堀氏は,本作が格闘ゲーム好きにも,格闘ゲームが得意ではない人にも楽しめる最高のエンターテイメントに仕上がっていると話した。なお,9月25日にアメリカのサンフランシスコで,ローンチイベントを開催するとのこと
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アートディレクター斉藤氏は,DEAD OR ALIVEシリーズの未来を作るためには,キャラクターをはじめとしたビジュアルの全面的な進化と新しい魅力の創造が必要不可欠で,毎日が挑戦と失敗の繰り返しだったと話す

 最後に早矢仕氏は,本作はパッケージ版のほか,ダウンロード版を用意していることを明かした。PlayStation 3版はパッケージ版の発売日(9月27日)から,PlayStation Storeで購入できるとのこと。なおXbox 360版は,パッケージ版から3か月後のリリースとなる予定だ。


Wii Uソフト「Ninja Gaiden 3: Razor's Edge」で

ファンが求めるアクション/バイオレンスが戻ってくる


 Wii U本体と同時発売される予定の「Ninja Gaiden 3: Razor's Edge」(以下,NG3RE)。本作の紹介の前に早矢仕氏は,2012年3月にリリースされた「NINJA GAIDE 3」が,新しいアクションゲームファンに向けすぎたため,NINJA GAIDENシリーズのファンの期待には応えられなかったと話した。そこでシリーズファンが何を求めているのかを再認識し,NG3REで再挑戦したいのだという。


 ここで本作のムービーが公開され,本作のディレクター安田文彦氏による紹介が行われた。ムービーを見て分かるとおり,安田氏は本作に「欠損表現」が戻ってきたことを強調。たしかに,血しぶきが飛び散り,敵を切り刻んでいくシーンの多い今回のムービーは,かなりバイオレンス要素を含んだ内容になっている。
 しかしNG3REの最大の特徴は,リュウ・ハヤブサのプレイアビリティと敵の優れたAIによる,やり応えのある難度であると話す。シリーズファンが納得できるアクションにどこまで回帰しているのか,期待したいところだ。

画像集#009のサムネイル/日本のゲームが死んでいないことを証明したい。稲船氏とTeam NINJAのコラボ作品が発表された「Team NINJA NIGHT 2012」レポート

 このほか,本作では新たに「忍者スキル」という要素が追加されるとのこと。これは,敵を倒して得た「カルマ」で忍法のレベルアップができるというもので,“首切り投げ”や“飛燕”といった奥義が修得できるという。
 最後に,プレイヤーが操作できると発表済みのくノ一「あやね」に関して,返り血を浴びて戦う彼女が,本作の激しさや鋭さを象徴していると語った。

 なお早矢仕氏によると,本作のバイオレンス表現が激しすぎるため,東京ゲームショウ2012には出展しないとのこと。これもまた,本作がいかにバイオレンス要素に立ち戻ったかが分かるエピソードだ。今後は,映像で情報を公開していきたいということなので,続報を楽しみにしておこう。
 また本作に関しては,発売後に大規模な無料ダウンロードコンテンツを用意しているそうだ。詳細は未公開だが,NINJA GAIDENファンが驚き,その上で喜んでもらえるものになるという。どんな内容になるのか,こちらにも期待したいところだ。


NINJA GAIDENフランチャイズがさらに登場。PS Vita「Σ2 PLUS」の発売や「100万人の〜」のサービス開始も


 早矢仕氏は続けて,NINJA GAIDENフランチャイズに関しての発表を行った。

 まず,2012年2月に発売されたPlayStation Vita用ソフト「NINJA GAIDEN Σ PLUS」の続編となる,「NINJA GAIDEN Σ2 PLUS」をPlayStation Vitaで発売すると発表。発売時期は,2013年の早い時期とのことだ。
 続いて,スマートフォン向けの「NINJA GAIDEN」として発表されていた「100万人のNINJA GAIDEN」のサービスが,2012年9月20日に開始されることも明らかとなった。本作に関しては,東京ゲームショウ2012で詳細の説明が行われるという。

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画像集#017のサムネイル/日本のゲームが死んでいないことを証明したい。稲船氏とTeam NINJAのコラボ作品が発表された「Team NINJA NIGHT 2012」レポート
 そして最後にサプライズとして発表されたのが,先にお伝えした「YAIBA NINJA GAIDEN Z」だ。会場ではまずムービーが流されたのだが,「KEIJI INAFUNE」「YAIBA」という言葉に,思わず「これか!」と声を上げそうになった。そう,稲船氏は新作タイトル「YAIBA」として,新たなゾンビゲームを制作することを9月13日に発表していたからだ。そして会場に,サプライズゲストcomcept CEO 稲船氏が登場したのである。

 さて,すでにお気づきの読者もいると思うのだが,冒頭の早矢仕氏の挨拶に引用された「日本のゲームは死んだ」というのは,稲船氏の言葉だ。その本人が登場し,「言ったのは私です」とコメントする。当然,会場は笑いに包まれた。


ゾンビ好きの稲船氏。今回のイベントで着ていたシャツもゾンビ物
画像集#012のサムネイル/日本のゲームが死んでいないことを証明したい。稲船氏とTeam NINJAのコラボ作品が発表された「Team NINJA NIGHT 2012」レポート

 そんな稲船氏だが,早矢仕氏が言ったTeam NINJAは死なない,チャレンジを続けていくという言葉に対して,ゲーム業界で日本のゲームは死んでいないんだということを証明するために,この作品を作っていきたいと語る。なお本作の制作には,海外デベロッパのSPARKが関わっているが,稲船氏は本作が海外の開発者と一緒に作る日本のゲームだと話し,それが世界に通用することを証明したいと語っていた。過去の同氏へのインタビューでも,海外で作られる日本製品のことを話しており,その考えにブレはまったく見られない。


 イベントの最後に早矢仕氏は,本作のゲーム内容に関してヒントを提示した。それは,本作の主人公は作品名と同じ「YAIBA」で,NINJA GAIDENの主人公であるリュウ・ ハヤブサを追っているという,新しいアクションゲームだということ。なぜ,YAIBAはハヤブサを追っているのか,そしてゾンビと戦うことになるのだろうか。なお,本作はすでにお伝えのとおり,据え置きゲーム機向けに開発が進められているが,プラットフォームおよび発売時期は未定となっている。今後の情報に期待しよう。

【Team NINJA 早矢仕洋介コメント】
ゲームには、必ずそのタイトルが「存在する意味」、「挑戦する意味」があって生まれてくるものだと信じています。本作『YAIBA: NINJA GAIDEN Z』には、多くの「存在する意味」と、そして「挑戦する意味」があります。我々は、このプロジェクトの元に集まった素晴らしい仲間たちと共にこのタイトルを、世界中のゲームファンにお届けします。

【comcept 稲船敬二コメント】
この度、Team NINJA と一緒にタッグを組めることになり、とても嬉しく思っています。『忍者』、『ゾンビ』、各ジャンルのプロフェッショナルがそれぞれの力を持ち寄り、掛け合わせることで今までにない面白い作品を生み出せると確信しています。日本と海外の「いいとこどり」の欲張りなテーマを、海外と日本の開発チームで実現するこの新しいチャレンジは必ず世界中のプレイヤーが楽しめるものになると思っています。

画像集#013のサムネイル/日本のゲームが死んでいないことを証明したい。稲船氏とTeam NINJAのコラボ作品が発表された「Team NINJA NIGHT 2012」レポート
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