インタビュー
2012年,アエリアが満を持して贈る新作オンラインRPG「Dragon's Prophet」とは?
今回,4Gamerでは,開発元であるRunewaker EntertainmentのJohn Tang氏とTony Tang氏,および運営を担当するアエリア取締役オンラインビジネス本部長 乙田宗良氏から,同タイトルに関するプレゼンテーションを受ける機会を得たので,その内容を紹介していこう。
大きな特徴はパートナーとなるドラゴンの育成とサーバーの垣根を越えたコミュニティ
・タンクタイプ
・バランスタイプ
・スピードタイプ
・飛行タイプ
・滑空タイプ
・水中タイプ
・昆虫タイプ
・真龍タイプ
このうち,最後の真龍タイプは強力な半面,かなりレアな存在となり,ゲーム中ではイベントなどの限定された状況でしか出現しないとのことである。またTang氏は,オープンβテスト時に8系統で合計300種類以上のドラゴンを用意すると話していた。
一方,ドラゴンの能力が高い場合にはプレイヤーの体力も削られていく。先にプレイヤーの体力がゼロになった場合や,ドラゴンがサークル外に逃げてしまった場合は契約失敗となる。
目的のドラゴンに近づき |
飛び乗る |
サークル内に収めるように制御 |
ドラゴンの体力が尽きるとマークが表示されて捕獲完了 |
ちなみに,Dragon's Prophetでプレイヤーが選べるクラスは,戦士系/ハンター系/魔術師系/ヒーラー系の4種類とシンプルである。しかし,4クラスそれぞれに習得スキルの異なる3系統の「才能」が用意されており,それがドラゴンの育成に影響を与えること,そしてプレイヤーが複数のドラゴンを使い分けることで,従来のクラスの概念には留まらない,より幅広い戦術/戦略を構築できると,Tang氏は説明する。
「才能」というとちょっと分かりにくいのだが,大きなスキルツリーの系統だと思えばいいだろう。この3系統の才能のうち2種類はプレイヤーのクラスに依存し,もう一つは使用するドラゴンに依存する。同じクラスでも,どちらかの系統を重視してキャラ育成を行えば個性も変わってくるほか,クラス本来の傾向とは異なる才能を提供するドラゴンを選べば,まったく違うクラス系統のスキルも使えるという感じである。MysticStoneでのサブクラス選択と似ているが,ドラゴンは局面によって使い分けることができるので,より多彩な選択肢が提供されることになる。
Dragon's Prophetのもう一つの特徴が,コミュニティ面である。同タイトルでは,1パブリッシャが扱う全サーバーでプレイヤー情報を共有する設計となっており,サーバーが異なっていてもゲーム内メールのやり取りや,ギルドやパーティを組んで一緒に遊ぶことなどができるという。基本的な所属サーバーは違っても,インスタンスダンジョンなどは共有サーバーで展開されるので,サーバーが違っても一緒に遊べるようになっているのだ。
現在の完成度は50%。日本では2012年内のサービス開始を予定
そのほか,基本的なシステムをざっくり紹介していこう。まずキャラクターメイクは,自由度の高いタイプで,かなり細かいところまでカスタマイズ可能だ。現時点のものが最終形ではないようだが,顔では,眉や目,鼻といったパーツごとに4〜5つの調整項目があり,非常に作り込みがいがあると言える。内部的には200以上のパラメータがあるそうだが,どこまで表に出すかは検討中とのこと。
戦闘にはオートターゲットシステムを採用しており,デフォルトではプレイヤーの向いている方向(正面付近?)で最も近い敵がターゲットとなる。
攻撃は各種キーおよびマウスの左クリックにそれぞれアクションが割り振られており,それらを組み合わせてコンボを構成していく。またマウス右クリックでパワーをチャージして,威力の高い攻撃を放つことも可能だ。
移動は,W/A/S/Dキーを中心としたFPS風のものが標準となっているが,このあたりはカスタマイズが可能だ。また,ゲームパッドにも対応予定とのこと。
なお近接攻撃は,武器の射程距離内にターゲットが入っていなければ空振りとなってしまう。逆に剣を振り回す攻撃では,射程距離に入っている敵ならターゲットでなくともヒットしたりと,アクションゲーム的な仕様となっている。今回は体験できなかったが,遠距離攻撃などではオートターゲット以外に手動で任意にターゲットを変更できるとのことだった。
またジャンプ/回避行動やガードもできる。プレゼン用のバージョンでは仕様を試験的に変えているとのことなので,どこまでアクション要素を強めるのか分からないのだが,Tang氏は,最終的にプレイしていて高い爽快感をもたらすようなものに仕上げると話していた。
また戦闘時のドラゴンはAIによって行動する。したがって,プレイヤーは大まかな指示だけ出してあとはAIに任せてもいいし,逆に細かく行動を指定することもできる。飛行タイプのドラゴンは空中戦も可能で,プレイヤーが背中に乗って戦うこともできるそうだ。
またダンジョンに登場するボスドラゴンも,契約に成功すればほかのドラゴン同様に育成可能になる。ただし巨大なボスドラゴンには,上記の領地戦など限定された状況でしか呼び出せないという制限がつく。街中などでは呼び出せないのだが,夢の広がる仕様ではある。
こうしたシステムを再現するのが,Runewakerオリジナルゲームエンジン「RENA」である。RENAはグラフィックス表現が他社のゲームエンジンと遜色ないことに加え,同時に20トラック以上の音源を再生可能となっており,効果音や会話などは空間的な位置を反映して再生される。これにより,臨場感のあるゲーム内環境を実現できるという。
気になるDragon's Prophetのサービス開始時期は,台湾で2012年7〜8月頃を予定しているという。Tang氏によれば,プレゼン用バージョンは50%程度の完成度とのことだが,それでも乙田氏は上記で紹介したような同タイトルの独自要素に極めて高い可能性を感じたと話す。
日本におけるDragon's Prophetのサービス開始は,台湾でのサービス開始以降ということになるが,それまでの間にさまざまな情報が発表される予定となっている。4Gamerでも随時フォローアップしていくので,気になる人はチェックをお忘れなく。
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