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[G-Star 2015]韓国最古のRPGシリーズ「創世記戦」がMMORPGとして15年ぶりに復活
「創世記戦」は韓国産では最も長い歴史があるRPGシリーズで,第1作が登場したのは1995年のこと。スタッフが話すところによると,当時の韓国PCゲーム市場において,「StarCraft」と「Diablo」に次ぐ販売本数を記録したタイトルだそうだ。
韓国では根強い人気があり,これまでに計6作品が発売されている。その中でも「創世記戦外伝1 〜西風の狂詩曲」は,日本ファルコムより「西風の狂詩曲 -The Rhapsody of Zephyr-」として日本向けにローカライズされているので,ご存知の人も多いだろう。また,いまや韓国を代表するデザイナーの1人であるキム・ヒョンテ氏は,「創世記戦III」と「 創世記戦III PART.2」のキャラクターデザインを担当したことにより,その名を広く知られるようになった。
今回取材した創世記戦4は,2000年に発売された「創世記戦III PART.2」から約15年ぶりのシリーズ作ということになる。韓国のゲーム市場は「StarCraft」の国民的ヒットを契機にオンラインゲームが主流になっていったが,その間も創世記戦シリーズの復活を望むファンの声が絶え間なく同社に届いていたとのこと。そこで今から約6年前,当時のニーズを鑑みてMMORPGとして開発することを決めたという。
今作の主人公たるプレイヤーキャラクターは,さまざまな時代を行き来しながら,過去の「創世記戦」シリーズに登場した有名キャラクター達を仲間に加え,共に冒険していく。キャラクターは合計で500近くの登場が予定されており,シリーズの熱心なファンなら彼等に再び会って仲間に加えるプロセスだけでも十分に楽しめるとスタッフは胸を張っていた。
プレイヤーは,集めたキャラクターから最大5名を選んで戦うことになる。テストサーバーに接続しての実機プレイの様子を見せてもらったが,主人公を操作すると仲間が追従してくれるので,パーティー編成や陣形を重視して,複数のキャラクターを同時に操って戦う形になっていた。
サービススケジュールに関しては,韓国で過去2回のクローズドβテスが実施済みで,近日中にオープンβテストが予定されている。会期中の同社のブースは盛況で,筆者も取材のアポイントメントを取るのに苦労したのだが,実際,韓国以外のパブリッシャからの注目度も高かったとのこと。今回のG-StarではMMORPGの出展はそう多くなかっただけに,日本のパブリッシャも注目していたかもしれない。
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