イベント
「ロロナ」「トトリ」「メルル」「アーシャ」と,「シェルノサージュ」の声優陣&ディレクターが参加した祭典「ガスト・ガーラ」をレポート
「ロロナのアトリエ」「トトリのアトリエ」「メルルのアトリエ」「アーシャのアトリエ」という4本の「アトリエ」と,「シェルノサージュ」というガストの近作から,開発陣と声優陣が登壇し,ファンへと日頃の感謝の気持ちを伝えた本イベントは,まさに“ガーラ(祭り)”の名に相応しいものとなった。さっそく,当日の模様をレポートしていこう。
イベントは,音声ドラマ「トトリのアトリエ 偶然の出会い」から幕を開けた。幽霊店主パメラの経営する“パメラ屋さん”で,錬金術の一任者であるアストリッドが買い物をしていると,彼女の弟子であるロロナとトトリがやって来て……いつものドタバタした感じになるというのが大体のあらすじだ。
ドラマは舞台上でロロナ役の門脇 舞さん,トトリ役の名塚佳織さん,アストリッド役の田中敦子さん,パメラ役の谷井あすかさんの4人が,その場で台本を読み上げていく形式で進むというファンにとっては非常に嬉しい場景だった。
続けても「メルルのアトリエ ドキドキ キノコ&パイ祭り!」と題された音声ドラマで,先ほどの4人に加えてメルル役の明坂聡美さんが新たに参加。メルル宅に呼ばれた4人は,メルルが錬金術で調合した食べ物を振る舞われるのだが,それを食べてしまって大変なことになる。
ロロナは出されたパイを食べたら,中身だけ8歳児(推定)くらいに再び戻ってしまう。それを直そうと思い,別の料理に手を伸ばしてみたところ,今度はツンデレになるなど,もうドタバタ。アストリッドと手を組んでなんとか料理を食べずにやり過ごそうとしたトトリも,当たり前のように師に裏切られ,笑い上戸でひたすら笑い続けるなんて一幕もあった。
各ドラマ終了後には,「アーランド」シリーズの主題歌を担当した山本美禰子さんが「Pilgrimage」(「トトリのアトリエ」主題歌)と「Cadena」(「メルルのアトリエ」主題歌)を披露。会場は青や白といったケミカルライトの幻想的な光が,幽玄な楽曲に合わせて優しく揺れ動いた。
「アトリエ」シリーズのディレクターである岡村佳人氏と,「シェルノサージュ」ディレクターの土屋暁氏が司会を担当したバラエティコーナー「ガスト・ガーラ オリンピック」では,アトリエチームとシェルノサージュチームによる対抗戦が行われた。
アトリエチームは,音声ドラマを披露した「アトリエ」シリーズの声優5名,シェルノサージュチームは同作に出演している声優で,イオン役の加隈亜衣さん,カノン役の井ノ上奈々さん,そしてキャス役の水瀬いのりさんだ。……ちなみに,用意された種目はクイズと,なぜか玉入れだった。
クイズは,オリンピックの輪っかに使われている色に関する問題を始め,一切アトリエやシェルノサージュと関係ないものばかり。どれも簡単ながら,問題の文章が捻られていたこともあり珍解答が続出した。唯一,アトリエと関係があったのは「採取するときに断末魔を上げるモンスターは?」という最終問題だったが,これにシェルノサージュチームの回答者である井ノ上さんは「マンドラゴラ」と答えた一方で,アトリエチームの門脇さんは「メルちゃん仮面」と回答した。もちろん,正解はマンドラゴラだった。
玉入れは,シェルノサージュチームの3人とアトリエチームの門脇さん,名塚さん,明坂さんの3人で,文字通り玉入れをするというもの。“うに”や“ねずみ”という,作品に登場するものをモチーフとした高得点が得られるユニークな玉も用意され,両チーム共に制限時間1分で大量の玉を入れたが,最終的にはアトリエチームが僅差で勝利し,ご褒美としてアトリエでおなじみのアップルパイを獲得した。
イベントでは恒例ともいえるプレゼント抽選会では,くじを引くメンバーの1人として,アーランドシリーズ(ロロナ,トトリ,メルルの3部作)のキャラクターデザインを担当した岸田メル氏が登場。イラストレーターとしてだけでなく,個人のキャラクターでもファンの多い岸田さんが登場すると,客席からは割れんばかりの声援が飛んでいた。
その後は「トークのアトリエ」という,いわゆるトークコーナーに移る。岡村氏が岸田氏と“ガストカレンダー”や“等身大タオル”のイラストデザインについて,ここでしか聞けない話を披露。また,岸田氏は自身の「アトリエ」シリーズでの仕事をまとめた画集についても言及し,「(3年間で)こんなに仕事をしたんだなとビックリ」とコメントしていた。
コーナーの最後には,「アーシャのアトリエ」のイベント挿入歌を歌っている紗也さんが登壇。岡村氏に感想を求められると,「ゲームの挿入歌は初めての経験だったので嬉しかった」とコメント後,生で「Stargazer」を歌い「ガスト・ガーラ」のアトリエパートは終了となった。
ここからは「シェルノサージュトークショー Ver.ガスト・ガーラ」とし,加隈さん,井ノ上さん,水瀬さん,ディレクターの土屋氏を交えてのトークショーがスタート。ゲームの説明では土屋氏が慌ててしまい,イオンの夢の中に“井ノ上さん”が出てくると発言するなど,天然ボケっぷりを見せる場面もあった。
引き続き行われた,7月5日に配信となるDLCパック第2弾「セカイパック Vol.2」の説明では,今後の展開のほかに新キャラのネイ,クーリン,パリーの紹介だけでなく,ちょっとした開発秘話なども披露された。
さらに,「7次元通信」で放映される声優陣3名によるWeb番組の第1回収録風景も先行公開された。何やら,シェルノサージュに登場する料理(?)を作るらしいのだが,収録模様を見る限りでは,どうも不穏な空気が流れている気配が……。実際,声優陣からは「怖かった」と,おおよそ料理とは結びつかない感想も飛び出している。やや話は逸れるが,現在プレ放送が始まっているので本稿と合わせてどうぞ。
そして,イベントの最後を飾ったのは音声ドラマ「シェルノサージュ 試練編幕間『信念』と『意志』と『何もない私』」。第1幕で万寿沙羅を旅立ったイオンが,第2幕の舞台となる夢ノ珠に至るまでの物語が演じられた。1人になってしまったイオンは,自分だけでは何もできないことを感じ,自身を責めてしまう。その時,ジェノメトリクスにカノンとキャスの意識が入り込み,彼女を応援してくれる……。2人に応援されて自信を取り戻すイオンを,感情豊かに表現した加隈さんの演技が光ったドラマだった。
すべてのプログラムが終わり,エンディングでは出演者全員がステージに登壇して来場者に挨拶し,約2時間45分に及ぶイベントは幕を閉じた。
公演後,「シェルノサージュ」の声優3名に,イベントの感想や第2幕への意気込みをコメントしてもらったので,最後に掲載しておこう。
――「ガスト・ガーラ」を終えた感想
加隈さん:
今回のイベントは,ファンのみなさんと一緒に参加している感じ,作り上げている感じがあって,それがすごく楽しかったです。こうして皆と近くで話せる機会が,今後も増えたら良いですね。
井ノ上さん:
アトリエとの合同イベントでしたから,最初はシェルノサージュを好きで見に来てくれている人が,どれだけいるのか分からなかったのですが,イベント前に楽屋でシェルノサージュをプレイしていたら,そこで私と交流した人が,「今,物販を見てきた」といったつぶやきをしてくれていたんです。そこで,見に来てくれている人がいるのを実感できたのは,とても嬉しかったです。
水瀬さん:
こんなに大勢の人がイベントに来てくれる,そのことに感動しました。“トントン”と言えば“トントン”と返してくれる,皆の温かい心遣いや気持ちに感謝です。本当に,またこういうことができたら良いな,と思いました。
――7月5日に配信される第2幕へ向けての抱負
加隈さん:
第2幕では,シェルノサージュのさらに深い世界に行けますので,第1幕をクリアされているかたも,ぜひ継続して楽しんでいただければと思います。この機会にもう1度,第1幕を見直すのもいいと思いますよ!」
井ノ上さん:
シェルノサージュには魅力的な女の子がたくさん出てきますが,第2幕にもネイちゃんなど,素敵なキャラが登場します。今後,第3幕,第4幕とキャラクターが増えていくと思いますので,1人1人のことをしっかりと知って,好きになってもらえたら嬉しいです。
水瀬さん:
こんなに進めているのに,まだ第2幕なんだという感じです(笑)。この物語はどこへ行くんだろう? というのをいろいろ想像すると,また面白いですよ。これからの3人の行く末を,あれこれ考えてもらえると,きっと楽しいと思います。
「アーシャのアトリエ〜黄昏の大地の錬金術士〜」公式サイト
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