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クリアの前に立ちはだかる絶望。スマートフォン向け「モノクマの逆襲 for ダンガンロンパ」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第341回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」で紹介する「ダンガンロンパ モノクマの逆襲」(iOS / Android)は,PSP向けにリリースされた2作品が大ヒットし,現在アニメも放送中である「ダンガンロンパ」シリーズのスピンオフ作品だ。
ダンガンロンパといえば「アクション要素あふれる謎解き」というユニークなシステムが特徴だが,本作はいわゆるミニゲーム集。といっても,プレイヤーを待ち受けているのは「絶望的ミニゲーム」だ。
iOS版「ダンガンロンパ モノクマの逆襲」ダウンロードサイト
Android版「ダンガンロンパ モノクマの逆襲」ダウンロードサイト
ゲームを起動すると,「ピッチングマシーンで撃ち落せ!」「全開,よろしく」「閃き補習」「ギリギリロケット」という4つのミニゲームが並んだメニュー画面が表示される。好きなものからプレイできるが,ゲーム性がそれぞれ異なるので,1つずつ解説していこう。
ピッチングマシーンで撃ち落せ!
画面の左右に設置されたピッチングマシーンを使い,次々と飛来する「ザコケモノ」たちを退治するゲーム。タップした場所に向けて左右からボールが発射されるので,ザコケモノたちの動きを予測しつつタップしよう。ザコケモノを放置しすぎるとモノクマの顔をした爆弾が登場し,その爆弾が画面の下まで落ちてしまうとライフが1つ減少。3つあるライフがゼロになるとゲームオーバーだ。
なお,ふわふわと漂うカップ麺のようなアイテムを撃ち落とすと,敵を貫通するレーザーや,攻撃範囲が広いロケットといったものを撃てるようになるので,ぜひ狙っていきたい。
全開,よろしく
「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」(PSP / iOS / Android)に登場した“超高校級の暴走族”こと,大和田紋土が主人公。自動横スクロールのアクションゲームで,バイクでどこまで進めるかを競う。
バイクは自動で進むが,道中には穴や障害物が存在するので,その都度タップでジャンプして避ける必要がある。ジャンプ中にもう一度タップすれば2段ジャンプも可能だ。道中には,バイクの速度が変化する「スピードアップ」「スピードダウン」,スコアが加算される「コイン」などのほか,一定時間無敵になれる「モノクマの像」などのアイテムが落ちているので,活用するといいだろう。
バイクのスピードが非常に速く,目で追っているだけでは対処しづらいという高難度のゲームだ。ある程度のスピードに乗ったら細かく2段ジャンプを繰り返し,「事前に障害物を避けていく」というプレイがオススメだ。
閃き補習
画面上部に表示される計算問題の答えを,画面内に漂う0〜9までの数字からタップで選んでいくゲーム。答えが2桁の場合,十の位,一の位と順番にタップしていかなければならない。
ゲーム後半は数字たちの軌道が不規則になったり,スピードが速くなったりと,なかなか手ごわくなってくる。また,答が3桁になる問題も登場するので,落ち着いて計算に対処していこう。
ギリギリロケット
ロケットの発射角度や速度を調節し,設置されたモノクマにぶつけて壊すモード。発射角度はドラッグ操作で調整し,発射速度は上下するパワーゲージを見ながら,発射ボタンをタイミング良く押して決定しよう。
なお,「観察」をタップするとマップ全体を見ることができる。全体を確認しないと具体的なモノクマの位置や数が分からないので,まずはロケットを飛ばす前に一度確認しておくこと。規定回数ですべてのモノクマを破壊できなかった場合,ゲームオーバー。無事破壊できれば次のステージへと進む。
以上が各モードの解説となる。いずれもミニゲームではあるが,しっかりと作りこまれており,しっかりと遊べる完成度に仕上がっている。
とまぁ,ここまでならただのミニゲーム集なのだが,そこは「ダンガンロンパ」,普通に終わるわけがない。本作はある程度(ステージ5辺り)まで進むと,突如モノクマが登場し,「絶望宣言」を行う。こうなるとゲームは一転し,鬼のような難度となるのだ。
たとえば「ピッチングマシーンで撃ち落せ!」の絶望宣言後は,画面を覆い尽くすほどのモノクマ爆弾が降ってきて,一瞬でゲームオーバーになってしまう。「クリアさせる気があるのか?」と思わず疑ってしまうほどの難度なのだが,実際にクリアした人はいるのだろうか……。
ほかにも各モードごとに独自の絶望宣言が用意されているが,いずれも絶望するしかない難度だ。まさに「ダンガンロンパ」らしい仕掛けなので,ファンはぜひ一度味わっていただきたい。
ただのミニゲーム集かと思いきや,「ダンガンロンパ」感に溢れすぎている本作。手ごわいゲームにチャレンジしたいという人,原作ファン,“超高校級のゲーマー”を自負する人は,ぜひ一度プレイしてもらいたい。
ちなみに筆者はいずれのモードも,クリアできたことがない。この絶望に光明を見出すことができるかはプレイヤー次第なのだ。うぷぷぷ……。
著者紹介:トリスター/目代将規
ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。
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