プレイレポート
「黒い砂漠」新キャラ「ブレイダー」「ツバキ」が7月15日に実装。新エリア拡張も行われる「朱き都と東方の風」アップデートのプレイレポートを掲載
ちょうど1か月前に,新クラス「ヴァルキリー」が実装されたばかりなので,「ブレイダー」「ツバキ」の追加の早さには驚いているプレイヤーも多いのではないだろうか。
今回,このアップデートに先駆けて,ブレイダーやツバキのプレイおよび,新たに広がる新エリアを散策してきたので,それぞれ紹介していこう。
なお,このアップデートでは,レベルキャップが50から55へ引き上げられることも大きなトピックになるだろう。今回の先行プレイでは,それによりどのようにプレイフィールが変わるのかは確認できなかったが,新しく習得可能になるスキルもあるので,従来のキャラクターもパワーアップが見込めるだろう。
「黒い砂漠」公式サイト
新クラス「ブレイダー」と「ツバキ」は刀と角弓を扱うキャラクター
※紹介するスキル名は開発中のもので,今後変更予定となっている
韓国の歴史ドラマに登場する人物のような鎧をまとう,男性の「ブレイダー」と女性の「ツバキ」。この2クラスは,基本的には同じ性能を持っている。使用するスキルが若干異なるものの,プレイフィールはそれほど変わらない印象だ。
ブレイダー |
ツバキ |
ブレイダーとツバキの戦闘スタイルは,刀による攻撃がメインの近接特化タイプだ。既存のクラスと比較するとウォリアーに近いが,素早い剣技はリトルサマナーに通じているところもある。
通常の攻撃モーションはその場からあまり動かず,また移動しながら攻撃するスキルも少ない。素早く動ける回避スキルや後述する「追撃」を使って攻撃しては移動する,ヒットアンドアウェイをメインとした戦法をとることになりそうだ。
ブレイダーの刀攻撃のモーションは素早く,リトルサマナーのようなエフェクトも見える。刀による攻撃範囲は,ウォリアーとほぼ同じぐらいだ |
ツバキの刀攻撃のエフェクトは赤い軌跡を残す。さらに刀を振るごとに,赤い花びらのようなエフェクトが散り,華やかな印象だ |
従来のクラスの攻撃は,左クリックでメインウェポン,右クリックでサブウェポンか特殊攻撃を行うというものだ。ブレイダーとツバキも,左クリックで刀による攻撃を行うが,右クリックは攻撃ではなく「追撃」という方向キーの前後と組み合わせて高速移動するスキルが発動する。
これ自体に攻撃力はないので,「敵に向かって一気に肉薄する」「一瞬で敵から後退して体勢を立て直す」といった使い方になるだろう。
では,ブレイダーが背負っている武器「角弓」はどう使うかというと,SHIFT+右クリックで,レンジャー並の遠距離攻撃スキル「弓術」による攻撃ができる。スキルレベル上昇とともに最大で3連射が可能になるが,レンジャーほどの素早い連射はできない。そのため,刀とのコンボや,弓だけで相手を制圧するといった使い方にはあまり向かないだろう。
弓の派生スキルには,ヒットした敵を中心とした広範囲にダメージを与えるものや,矢の当たった敵に向かって移動するトリッキーなものもあるが,主な用途としては,弓で敵を誘い出して有利な状態で戦う,もしくは遠距離攻撃で敵の数を減らしたりダメージを与えてたりしてから,接近戦に持ち込むといった使い方になりそうだ。
実はブレイダーとツバキは,刀と角弓のほかに,もうひとつ武器を隠し持っている。それがスキル「ファントムブレイド」だ。スキルを使用すると左手に「幻影の刃」が現れ,30秒間,二刀流となる。さらに,この30秒間は攻撃や防御,移動速度などがアップし,戦闘力が大幅に向上する。また,この状態ではリバースやリバーススラッシュなど,一部の攻撃スキルに特殊効果がプラスされる。クエストに出現するボスなど強力な敵との戦いでは切り札になるスキルだ。
さて,ブレイダーとツバキの相違点はというと,冒頭でも述べたように,一部のスキルが異なるところにある。ブレイダーは風を扱うスキルを得意としているのか,「激風」や「トルネード」といった自分を中心に風を巻き起こして,敵を連続攻撃する技を持っている。
一方ツバキは,「激風」と同じコマンドでブレイダーよりもヒット数は少ないものの一撃が重く攻撃範囲の広い「女性ブレイダー:斬首」や,「トルネード」と同じコマンドの「赤い月」といったスキルを持つ。「激風」はFPだけで使用できるが,「女性ブレイダー:斬首」は「精霊の怒り」も消費するなど,細かなところで違いがある。
本作では,男性の「ウォーリア」,女性の「レンジャー」といったように,クラスごとに性別が固定されている。そんな中で登場する「ブレイダー」と「ツバキ」は,ひとつのクラスにつき男女別のキャラクターがほしいという,プレイヤーの声に応えたキャラクターだと言える。といっても,ここまでに述べたように,性別が異なるだけではなく,習得できるスキルなど,育成するうえで違いが楽しめるのも特徴となるだろう。
荒廃した城やモンスターが運営する鉱山も。新エリア「メディア」地方を一足先に紹介
今回のアップデートでは,待望の新エリア拡張も行われる。拡張されるエリアは,ハイデルから東にあるメディア地方だ。
メディアは西のカルフェオン,東のバレンシアという2大国の中間に位置する大陸で,かつてはメディア王バーリーズ2世が治めていた。一方,消極的な態度で2大国の顔色をうかがう王政をよそに,溶岩洞窟の地形を利用した鍛冶と錬金術,そしてそれらによる貿易で莫大な富を抱いたのが,のちのメディアの首都と呼ばれる都市アルティノだ。
しかし,メディア王国の滅亡と共に蛮族が出入りするようなったアルティノは,つねに不穏な空気に包まれる街へと変わっていったという。
メディア地方は全体を見ると,首都アルティノを中心に鉱山が発達している印象だ。そのためか,地形には岩場が多く,どこか乾いた雰囲気が漂っている。この新エリアに出現するモンスターは,レベルキャップ開放にあわせてレベル55相当の強さになっており,手探りで開拓して行くには,それ相応の実力が必要になりそうだ。
メディア地方の首都ともいえるアルティノは,溶岩洞窟の地形を利用したという設定どおり,岩山をくりぬいたような荒々しさを感じる街だ。美しく整えられたカルフェオンとは対照的でもある。街のそこかしこに物見櫓(ものみやぐら)のようなものが建てられており,この地方の危険さを物語っているようだ。
街には,岩山に沿った高い場所から,錬金術や鍛冶などを行う半地下まであり,非常に高低差が激しい。カルフェオンのように街並みが洗練されていないため,慣れるまでは移動に一苦労しそうだ。さらに川沿いには港もあり,海へ繰り出せる。
メディアの北西には,かつてこの地方を治めていたメディア王家の城がある。城には入り口付近に女性がひとりいるだけで,なかには誰もいない。
ハイデルとアルティノの中間地点には,小さな港を持つタリフ村がある。雰囲気としてはベリア村に近い。アルティノへ向かう足がかりとして使うのもよさそうだ。
メディア地方には,なんとモンスターによって運営(?)されている鉱山もある。敵の強さはかなりのもので,迂闊に飛び込むと命がない。クエストなどで訪れる機会は多そうだが,その際は細心の注意を払った方がいいだろう。
新エリアの東端はアルティノの街で,街の東側から外へ出ることはできない。この先に砂漠があることを考えると少しもどかしい感じもするが,今後のアップデートに期待したい。
というわけで,本稿で新エリアを紹介してみたものの,このエリアで何が待ち構えているのか,何ができるのかの詳細は不明だ。アップデートによってさらに広がる未知の世界で,どんな発見があるのかはプレイヤー自身の目で確かめてほしい。
2つの新クラスと新エリアの実装と,盛りだくさんなアップデートだが,気になることがひとつだけある。というのも,PKについてだ。
現在はレベル49で闇の精霊のクエストをクリアすることで,はじめてレベル50に到達する。占領戦に参加するにはPvPの対象となるレベル50への到達が必須条件なのだが,同時にPKの対象にもなってしまうため,あえてレベル49で止めているプレイヤーも少なくない。
だが,アップデートで拡張される新エリアには,レベル55向けのモンスターが数多く配置されることにより,レベル49止まりのキャラクターでは狩りや,生活系コンテンツに必要な素材を集めるのに大きな負担がかかることが予想される。
新エリアを始め,今後の新規コンテンツを十分に楽しむためには,PKを予防するためにレベル49で止めていたキャラクターも,レベル50以上にせざるを得ないのだが……。今後の動向に注視したいところだ。
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