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「黒い砂漠」に砂漠がついに実装。新クラス情報も明らかになった「『黒い砂漠』2015年度実装コンテンツ プレス発表会」をレポート
ここでは,7月に行われたオフラインイベント「『朱き都と東方の風』先行体験会」(関連記事)で明かされたものよりも詳細な情報が公開されので,その内容をお伝えしよう。
8月26日のアップデート「荒くれ者が集う島」
海賊島のほか,レイドボスやクジラ漁が実装
最初に発表されたのは,先日公式サイトで公開された8月26日の大型アップデート「荒くれ者が集う島」の情報だ。
ムービーを交えながら紹介された「海賊島」は,現在開放されているマップの北西にあるエフェリア港町から,さらに西の海に浮かんでいる島だという。たくさんの椰子の木(?)が生えており,南国のような雰囲気だ。
島は狩り場として機能するほか,ダンジョンも存在するという。この島で得られる素材からは,攻撃力+αの能力を持つアクセサリーが製作可能になるとのことだ。また,このアップデートに伴いメディア地方のハスラに,ダンジョンとモンスターが実装されるようになるとのこと。
さらにレイドボス「クザカ」が実装される。画像で,左側にいるソーサレスと比較すると,その大きさがよく分かるだろう。クザカは50人規模のレイドボスで,セレンディア神殿に約半日+ランダムの周期でポップするようだ。クザカに一定量以上のダメージを与えたキャラクター上位数名に,ドロップアイテムが得られる権利が与えられるとのこと。このドロップアイテムはユニーク武器で,スロット数が多く汎用性の高い装備品であるらしい。
海賊島に続く海のコンテンツとして,クジラ漁も実装される。これまで本作には「狩猟」に関わるコンテンツがほとんどなかったが,このクジラ漁でそれが補えそうだ。
クジラ漁はレベルに関係なく誰でも楽しめるコンテンツで,個人でも,パーティでも狙うことができる。パーティで狙うクジラは,個人で狙えるクジラよりも大きく,また出現した際にはゲーム内でアナウンスが流れるようだ。
クジラを捕らえるには銛や火縄銃が必要とのことだが,どれぐらいで倒せるかは不明。捕らえた暁には,アクセサリーの材料などが得られるようだ。まだ船を持っていない人は,実装までにぜひ手に入れておくべきだろう。
そのほかにアルティノで,3on3のPvPがプレイ可能となる。システムで申し込んでおくと10分周期でマッチングが行われ,3対3のPvPが始まるという仕組みだ。報酬はとくになく,PvPの練習コンテンツのような位置づけとのことだ。
なお,このアップデートに伴い,メディアの北東辺りの海域も一部開放される。これにより,海路でアルティノへ行けるようになるかもしれないので,プレイヤーとしては期待したいところだ。
9月,10月には,いよいよ砂漠のある地域バレンシアが実装
3つの新クラスに加えて,忍者やシャイ族(!?)も企画中?
続いて9月から10月,そしてそれ以降に行われるアップデートについての説明が行われた。
「赤い戦場」は,個人でも参加可能なPvPコンテンツだ。参加に必要なレベルは50で,闇の精霊に参加表明をすれば,すぐにでも参加できる。パーティを組んで参加すれば,そのメンバーは同チームとして参戦できるとのことだ。
参加すると自動で「赤」と「黒」のチームに振り分けられ,制限時間20分の間に,相手のチームのメンバーを倒すことが目的となる。参加しているメンバーはワールドマップ上で敵味方関係なく位置を確認できるので,まずは,同じチームの仲間との合流を目指したくなるところだ。マップを確認しながら戦略を立てていくことなるだろう。倒した相手の数だけ得られるアイテム「赤い戦場の証」を集めると,上位水晶と交換ができるという。
韓国ではすでに実装されており,リニューアルなども行われている。日本に実装されるときはどのようなルールになるかは未定だそうだ。
そして10月以降には,ファン待望の砂漠の国バレンシアがいよいよ実装となる。
マップの広さとしては,バレノスとセレンディア,そしてカルフェオンを足したものと同じぐらいとのことで,その広さがよく分かるだろう。砂漠にはライオンなどのモンスターのほかに,巨大なボスモンスターが徘徊しているという。
その砂漠で行動しているキャラクターは,熱中症や低体温症に掛かってしまうらしい。これらを治すには特定の薬が必要なのだという。低体温症は,どう考えても日中ではなく,夜に起こるものだと予想できる。現在でも夜になるとモンスターが凶暴化するといった時間による変化があるが,砂漠では,時間経過によって厳しい環境変化に曝されることになるかもしれない。さらに砂嵐に遭遇することもあるようで,砂漠踏破にはそれ相応の準備をしておかないと命に関わりそうだ。
また,新たな乗り物としてラクダやゾウも実装される。攻城戦などでの活躍が期待されているゾウは,ギルドハウスで育成が可能で,ランダムでスキルをひとつ覚えるらしい。ゾウは3人乗りで,1人が操作,残りの2人は迫る敵を排除する役割を与えられる。
ゾウの育成に欠かせないギルドハウスも,同時期の実装が予定されている。個人が所有している「部屋」のようなチャンネル制ではなく,ギルドハウスを競売で落札することになるとのこと。ただ,落札して終わりではなく,落札した価格の1/10程度の金額を毎日払う必要があるようで,維持にはかなりお金がかかりそうだ。ギルドハウスでは,専用の生産もできるようになるらしい。
さらに,新たなキャラクターについての発表もあった。
韓国では実装済みのウィザード(仮称)とウィッチ(仮称),そして韓国ではバレンシアと同時に実装されたくのいち(仮称)の3キャラクターだ。
ウィザードとウィッチは,魔法を主体にした遠距離攻撃を得意とするクラス。火,氷,風,雷の4属性の魔法を使っての遠距離攻撃のほか,ダガーと魔法を組み合わせた近接攻撃も可能だ。バリアなどの防御魔法も持ち,味方のHPを回復させることもできるらしい。
麥谷氏はウィザードとウィッチが習得できるスキルにはほとんど差がなく,性別の違いが最大の特徴ではないかと話していた。ブレイダーとツバキのような関係なのかもしれない。
もうひとつの新クラスくのいちは,もともと日本向けに企画がスタートしたクラスで,日本で先行実装する可能性もあったらしい。手にした小刀と忍術を主体に戦うスピーディな動きが特徴のクラスで,固有能力として煙幕弾やステルスを持っている。ただ防御力が極端に低いようで,上級者向けのクラスではないかと麥谷氏は説明した。
そして年内に実装できるかどうかは分からないがと前置きして,忍者(仮称)の存在も明かされた。くのいちと対になる男性キャラという印象だ。なかなか格好いいイラストではあるが,顔を隠す面がネコミミなのは,彼のチャームポイントといっていいのだろうか?
そのほかにも企画中のクラスとして,大剣を振り回すキャラクターや,クラスではないが,シャイ族がプレイアブルキャラクターとして検討されていることが明かされた。いずれはラッコ族もお願いしたいところだ。
発表会の最期に,サプライズとして5月に開催されたキャラメイク選手権,通称「俺の嫁」選手権の最優秀賞を受賞したアーケツラーヴ氏(の等身大フィギュア)が会場に現れた。
「俺の嫁」でありながら男性のウォリアーが優勝してしまったこのイベントには,副賞として等身大フィギュアが製作されることになっていたのだが,それがついに完成し,初披露された。
「荒くれ者が集う島」以外の具体的なスケジュールは明かされなかったが,今後,かなりのボリュームが期待できる発表会だった。待望となる砂漠では,も敵だけでなく気候や自然現象も大きく立ちはだかり,冒険は一筋縄ではいかなそうで悩ましいが,これも楽しみのひとつだろう。
また新クラスについても3クラスの実装に留まらず,忍者や企画中のクラスまで明かされ,正直なところ育成する時間をどうしようかと迷うほどだ。レンジャーに次ぐ遠距離クラスのウィザード&ウィッチ,そしてトリッキーな動きができそうなくのいちの実装を心待ちにしたい。
「黒い砂漠」公式サイト
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