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映画館の大画面で「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」のオープニングが披露されたワールドプレミアイベントをレポート
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印刷2015/04/13 20:15

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映画館の大画面で「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」のオープニングが披露されたワールドプレミアイベントをレポート

 スクウェア・エニックスは2015年4月11日,東京・六本木のTOHOシネマズ 六本木ヒルズで「『ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド』ワールドプレミア」を,約500名のプレイヤーを招待して開催した。
 このイベントでは,「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」PC / PlayStation 4 / PlayStation 3 / Mac。以下,蒼天のイシュガルド)のオープニングムービーが初お披露目されたほか,プロデューサー兼ディレクター吉田直樹氏による「第20回プロデューサーレターLIVE」(以下,PLL)が行われ,蒼天のイシュガルドに関するさまざまな新情報が公開された。本稿では,これらの新情報をまとめてお届けしよう。

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映画館ならではの迫力で上映された蒼天のイシュガルドオープニングムービー


 ワールドプレミアは,蒼天のイシュガルドのオープニングムービー上映から始まった。約5分間のムービーは,パッチ2.0シリーズのメインクエストのラストから始まり,主人公である光の戦士が失意の中,イシュガルドで竜詩戦争に巻き込まれ,決意を新たに竜騎士としてその戦いに挑むという内容だ。
 筆者も会場で見たのだが,「TCX」(TOHO CINEMAS EXTRA LARGE SCREEN)と呼ばれるTOHOシネマズ 六本木ヒルズの中でも最大を誇る縦8.4メートル×横20.2メートルのスクリーンに映し出されるその映像のインパクトは,かなりのものだった。また,サウンドの迫力も映画館ならではといったところで,会場に招待されたプレイヤーは全員,このムービーに見入っていた。


 なお吉田氏から,TOHOシネマズにて,このムービーがシネアドになることが発表された。シネアドとはシネマ・アドバタイジングの略でスクリーン広告とも呼ばれるもの。どの映画でも本編が開始される前に多くの予告編が流れるが,そこでこのオープニングムービーが流されるということだ。具体的な期間や対象となる劇場などはまだ公開されていないが,今後の情報に注目しつつ,映画館で迫力のオープニングムービーを見てほしい。

蒼天のイシュガルドで新規に追加実装される内容をまとめて紹介


 上映に続いて,吉田氏とコミュニティチーム 室内俊夫氏が「ニコニコ超会議2015」で販売するというTシャツを着て登場。そして吉田氏は,今回のPLLは蒼天のイシュガルドで追加されるコンテンツやシステムアップデートについて説明すると話し,蒼天のイシュガルドのタイトル画面を公開した。順を追ってPLLの内容をまとめていこう。

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・メインクエスト

 蒼天のイシュガルドで実装されるメインクエストは,カットシーンを飛ばさずに文字をしっかり読んでプレイした場合,50時間ほど必要なボリュームになるという。これは「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」(以下,新生FFXIV)のリリース時にプレイできたメインストーリーと同程度になるそうだ。さらに吉田氏は,このメインクエストは新生FFXIVと同様に大団円的なひとまずの完結を迎えるが,今後のパッチ3.1以降でもシナリオを追加する予定だと話した。

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 また,メインクエストのストーリーが始まる設定上の時期については,パッチ2.55のラストから数日〜数週間後の話になるとのこと。さらに,レベルを51以上に上げるために,特定のクエストの消化などは必要なく,蒼天のイシュガルドをインストールした時点でレベルを上げることが可能だ。なお,新たなレベルキャップはレベル60となる。

 すでに公開されているとおり,蒼天のイシュガルドでは新種族としてアウラが追加される。アウラにはアウラ・レンとアウラ・ゼラの2種類あり,アウラ・レンはドマの人たちとの交流が長いため,和風な命名規則になっているという。もう一方のアウラ・ゼラは遊牧民族で独自の命名規則になっているとのこと。これまでと同様に,公式フォーラム(世界設定)での公開が待たれるところだ。

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・サブクエスト

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 新ジョブ用にジョブクエストが新たに用意されるほか,既存ジョブのジョブクエストの続きも追加される。また,バトルクラスと同様にレベルキャップがレベル60となるクラフターやギャザラーにも,新たなクエストが追加される。

・フィールド要素

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 蒼天のイシュガルドで追加される新フィールドは,ひとつのゾーンの広さが新生FFXIVフィールドの1.5〜2倍になるという。そして,イシュガルドの都市と魔大陸を含めて,蒼天のイシュガルドでは9つのゾーンが新規に実装されるとのことだ。
 このほか吉田氏は,新フィールド全域に高レベルF.A.T.E.が実装されること,フライングマウントを始めとした新しいマウントが追加されること,そしてナイトや戦士と同様に,暗黒騎士にもアチーブメント報酬としてマウントが用意されることを明らかにした。

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・フライングマウント

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 フライングマウントがどれだけ自由に飛べるのか,吉田氏が実機を用いて操作してみせた。吉田氏によると,蒼天のイシュガルドで追加される都市以外のすべての新エリアで自由自在に飛行/着地が可能となっており,高度も自由に操作できるとのことだ。なお,吉田氏はジャンプボタンを押し続けると高度が上がり続け,カメラを下に向けて移動すると下降すると,操作方法を説明した。

 「フライングマウントのスピードがどの程度なのか」というプレイヤーの質問に対して,吉田氏は現在の(地上を移動する)マウントの移動速度は“スピード0.9”と呼ばれており,フライングマウントの飛空時は“スピード2.0”になると回答。つまり,2倍より少し速くなるというわけだ。吉田氏は,まだ速くできる余地があるとも話していた。

フライングマウントのグリフィン
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 また,マイチョコボがクエストによってフライングマウントになることや,蒼天のイシュガルドスタート時ではないが,既存マウントをフライングマウントにする予定があるとのこと。なお,空にモンスターは配置されていないので,基本的に飛んでいるときに襲われることはないようだ。

 このほか吉田氏は,いきなりどこでも飛べるわけではなく,そのフィールドで“あること”を行って許可を得ないと飛行できないといったことや,新生FFXIVのエリアは飛行できるように作っていないため,飛行できないと説明した。

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・バトルシステムアップデート

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 すでに発表されているように,蒼天のイシュガルドでは「暗黒騎士」「占星術師」「機工士」の3つのジョブが追加される。この3ジョブは,イシュガルドにジョブクエストが用意されており,それを受けることで使用できるという。ジョブ取得時にはレベル30になっており,そこから育てられることが明らかとなった。

 また,レベルキャップがレベル60に拡大されることに伴い,全ジョブに複数の新アクションが追加される。戦闘職はジョブクエストで新アクションを習得する形になるとのこと。

 なお,これまでリミットブレイクは,一部を除きロールごとに決まった技が発動していたが,蒼天のイシュガルドでは,Lv3リミットブレイクの技については各ジョブごとに個別化されるという。新たなLv3リミットブレイクがどのような技になるのか,効果に変化があるのか気になるところだ。既存のLv3リミットブレイクについては,いずれかのジョブに割り振られているという。

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 さて,新ジョブが追加されるということで,もちろん新ジョブ専用防具が実装されるのだが,吉田氏はそれらの装備の中から一部の画像を公開した。その装備は,とあるダンジョンで入手できるそうだ。

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 このほか,蒼天のイシュガルドでは「アラガントームストーン:法典」と「アラガントームストーン:禁書」の2種類のトークンが実装されることが明らかになった。法典は無制限で取得できるが,禁書には一週間の取得制限が設けられる。

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・クラフターアップデート

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 レベルキャップがレベル60に拡大され,クラフターにも新アクションが追加される。クラフターは戦闘職とは異なり,レベルアップで覚えるものや,クラスクエストで覚えるもの,後述するマイスターになると使えるものの3つがあるとのこと。

※クラフターとギャザラーの新アクションの取得方法について説明した吉田氏だが,それが正しい内容かどうか生配信時に確認できなかったため,後日確認してお伝えするとのこと。The Lodestoneなどでの情報を確認しておこう
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 また,多数の新レシピが実装されるほか,「マテリジャ」の実装を検討中であることを明かした。吉田氏によると,マテリジャの値や出現率をどの程度にすればバランスが取れるか,細かな数値を調整中とのこと。吉田氏は,蒼天のイシュガルドスタートまでには調整できる予定だが,危ない場合には実装を遅らせることもあると話した。

 そしてクラフター関連として,レベル55から利用できるマイスターシステムが紹介された。説明によると,このマイスターシステムは,任意で3つのクラフタークラスを選択してマイスターになれるのだという。マイスターになると,専用のアクションが利用可能になる。なお,マイスターにならなくてもレベル60まで育成は行えるとのことだ。3つのクラフタークラスを選択するということで,どれにするか迷うことになりそうだが,「クラフタースクリップ」という新しいアイテムでマイスターは変更できるとのこと。用途に応じて,マイスターの使い分けができそうだ。

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・ギャザラーアップデート

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 ギャザラーもレベルキャップがレベル60になり,新アクションが追加される。また,新エリアにトレジャーハントや採集ポイント,釣り場が用意されるとのことだ。
 さらに,ギャザラー向けに「護符システム」が実装される。これはレベル60から利用可能なもので,護符を使うとバフが付与され,そのバフが付いているあいだ,希少な採集場所が発見できるという。また,バフなので一定時間で効果が消失する。どの護符をどのタイミングで使うかというのが新しい概念になっていると,吉田氏は護符システムについて話した。なお,護符の入手は「ギャザラースクリップ」の利用がメインになるとのことだ

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 また,高レベルのギャザラー向けに,「アイテム伝承禄」が実装される。具体的にどのようなものかは明かされなかったが,吉田氏によると,クラフターの秘伝書をイメージしておいてほしいとのこと。


・ギャザラー/クラフター共通

 レベル55から利用できる「蒐集品」システムが実装される。これは,ロウェナ商会に特注品を納める遊びで,吉田氏によると指定された数値を上回るアイテムを納めることで経験値が多く手に入るほか,先述のクラフター/ギャザラースクリップが入手できるので,レベリングに活用してほしいとのこと。
 なお,クラフター/ギャザラースクリップには赤貨と青貨が用意され,前者は無制限,後者は週制限となる。スクリップを貯めることで,装備が入手できるとのこと。

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・コンテンツの拡充

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 新エリアに高レベルのギルドリーヴが追加される。さらに新フィールドには高レベルF.A.T.Eや大規模F.A.T.E.が追加されるほか,新しいリスキーモブも配置される。蒼天のイシュガルドでは,8つのインスタンスダンジョンが一度に追加されるとのことだ。

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 また,新たに超難関レイドとして機工城アレキサンダーが実装される。吉田氏は難度を2つ用意し,ハード難度となる「機工城アレキサンダー:零式」が実装されることを明らかにした。そして,すでに公開されている2体の新蛮神,「武神ラーヴァナ」と「雲神ビスマルク」についても,難度ノーマルの討伐戦と難度ハードの討滅戦という2つの難度が実装されることを明らかにした。

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 このほか,フロントラインに新しいマップが実装され,このマップでのみ行われる新ルールが追加される。吉田氏によると,3国のスタート位置が毎回入れ替わり,しかも均等な距離という作りにはなっていないとのこと。さらに,アラグ時代の遺跡のようなものがあり,それを絡めて戦うようになっているという。新しいグラフィックスのPvP専用報酬装備も追加される予定で,吉田氏はその一部のアートを公開し,モンク武器「スファライ」のドラゴン版はかなり格好良いので,ぜひ取ってほしいと話していた。

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・フリーカンパニー/ハウジング

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 フリーカンパニークラフトが実装され,「ハウスクラフト」と「エアシップクラフト」が利用できるようになる。
 これらはハウスのパーツやエアシップのパーツを製作できるようになるもので,フリーカンパニーのハウスの地下に,ギルを支払うことで工房が設置できる。

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 ちなみにエアシップは,空島探索コンテンツと呼ばれる遊びになるとのこと。このエアシップは複数製作でき,エアシップを探索に出してアイテムが得られるという。この探索に出すエアシップを製作するのがエアシップクラフトになる。製作できるエアシップのパーツは,「高出力だが燃費が悪いエンジンを積んだ船尾」など細かなパラメータが設定されており,フリーカンパニー内でどのパーツにするか話し合いながら作ることを考えているという。
 なお,当初はエアシップを探索に出すだけだが,パッチ3.xシリーズでアップデートを行い,エアシップに乗り込み,探索で発見した空島へ冒険に出かけることが可能になる計画があることが明かされた。

 このほかにも,ハウジングに,さまざまな調度品が追加される予定だ。

・コンテンツアップデート

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 プレイヤーのレベルキャップが開放されるため,リテイナーベンチャーのレベルも上昇する。さらに攻略手帳の内容も大幅に追加され,マーケット“イシュガルド”やトリプルトライアドのカードも追加されるとのこと。そして吉田氏は,新生FFXIVのコンテンツの難度を調整する予定であることも明かした。吉田氏によると,この難度調整では,パラメータや超える力などの見直しを行うとのことだ。

・主なシステムアップデート

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 コンテンツファインダーの機能拡張が行われる。この機能拡張では,少人数でコンテンツに突入できるようになるとのこと。また,ルーレットの追加や対象の整理が行われる。
 さらに,下限アイテムレベルシンクが実装される。この下限アイテムレベルシンクは,利用するとそのコンテンツに指定されている下限にレベルシンクされるという機能で,単純に言えば,プレイヤー自身でダンジョンの難度を上げられるというものになる。吉田氏のコメントによれば,プレイヤーが行うタイムアタックでの使用を想定したものになるようだ。

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 また,ロットシステムも変更され,レイド用に新ロットシステムが実装される。レイドの難度,ノーマルとハードでその仕組みは異なるそうだが,その説明を行うには図解や参考例を用意する必要があるので,発売日が迫ってきたPLLでしっかり説明を行うとのことだ。

 吉田氏はさらに蛮神戦のロットルールも変更されると述べた。それによると,蒼天のイシュガルドでは,必ず全員に交換用のアイテムがドロップし,それを規定数集めることで,好きな武器などが得られるようになるという。

 さらに,「マスタールートシステム」が実装される。マスタールートシステムは,ドロップアイテムがパーティリーダーのもとに一度集められ,そのアイテムを誰に分配するかリーダー自身が決められるというものだ。どちらかと言えば,フレンドや固定でのパーティで利用することを想定したものになりそうだ。

 このほか,Greed(利用できないアイテムだがロットに参加したいときに選択するボタン。ロット結果は“Need”が優先される)しかできないオールGreedシステムも実装される。また,うっかり必要のないアイテムをGreedしても,一回だけGreedを取り消すことができるようになる。

・DirectX 11版クライアント

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 蒼天のイシュガルド発売と同時に,DirectX 11版クライアントがリリースされる。なお,このクライアントは無料となる(※プレイ権の購入はもちろん必要)。

・コンテンツ解放スケジュール

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 さらに,吉田氏はコンテンツの解放スケジュールについても説明した。それによると,まず6月19日にアーリーアクセスが,6月23日に正式サービスがそれぞれ開始となる。その正式サービス開始から2週間後に,機工城アレキサンダーに挑戦できるようになる予定だ。なお,吉田氏は機工城アレキサンダーについて,クリスタワー方式でドロップアイテムの入手には週制限が掛かるが,入手するまで何度でも挑戦できると述べた。
 そして,さらにそこから2週間後,つまり正式サービス開始から4週間後に,機工城アレキサンダー:零式とフロントラインの新マップがオープンし,このタイミングでアラガントームストーン:禁書の排出が開始されるとのことだ。
 こうした時間差を設けた理由について,メインクエストや新ジョブの育成などを楽しみたいのに,週制限の要素に追われることをなくしたいためだと吉田氏は説明した。

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締切間際に「竜」が違う。吉田氏の無茶な注文とは


 PLL後半は「ファイナルファンタジーXIV - Flames of Truth」の上映から始まった。これは,「時代の終焉」トレイラーと「大迷宮バハムート:真成編の第3層で流れるムービーをつなげたものだ。時代の終焉でバハムートの炎に飲まれたルイゾワが,その後どうなったのかが明らかになる。すでにYouTubeの「FINAL FANTASY XIV」チャンネルでも公開されているが,まだ第3層のムービーを見ていない人で,ネタバレされても大丈夫という人以外は,再生しないように注意しよう。

 続いて,この「ファイナルファンタジーXIV - Flames of Truth」や先の蒼天のイシュガルドオープニングムービーを手掛けたスクウェア・エニックスの映像制作集団・ヴィジュアルワークスのチーフクリエイティブディレクター 生守一行氏をゲストに招いた開発者トークセッションが行われた。

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 このセッションでは,ストーリーの流れを書いた字コンテから,ムービーが完成するまでに約1年を要するといったことや,「時代の終焉」トレイラーの初稿の日付が2011年6月で,初めてPLLを実施したときにはもう制作に入っていたことなどの裏話が披露された。
 また,生守氏はルイゾワについて,ヴィジュアルワークスではコードネームが“おじいちゃん”になっており,「ファイナルファンタジーXIV - Flames of Truth」の最後の部分も“おじいちゃん完結編”と呼ばれているというエピソードを明かした。

 段々と過激になっていく裏話。納品直前に吉田氏にドラゴンが違うから変えてほしいと言われ困ったというエピソードも。結局は色を変えることで対処したとのことだが,吉田氏によれば,旧FFXIVの段階では渡せるゲーム内のドラゴンのモデリングデータがひとつしかなく,とりあえずそれを渡してムービーの製作を進めてもらっていたのだそうだ。しかし,それが蒼天のイシュガルドに登場する七大天竜とかぶっていたのだという。そのため,蒼天のイシュガルドのティザートレイラーは修正前の白いドラゴンが登場しており,今回のオープニングムービーではドラゴンが変わっているとのこと。もし修正前のティザートレイラーが残っていれば見比べてほしいと話した。

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 コーナーの最後にはサウンドディレクターの祖堅正慶氏も登場し,オープニングムービーにサウンドを付ける際の苦労話を披露。祖堅氏の話によると,スケジュールのしわ寄せがサウンドにくることが多いのだという。とくに,曲と映像の尺を合わせるフレーム単位のやり取りは相当に大変なようだ。


 最後に吉田氏は,蒼天のイシュガルドについて,「今回一通りの説明ができたので,今後のPLLではその中からひとつずつ特集を組みます」と話し,リリースまでの2か月間で,プレイヤーの中に蒼天のイシュガルドのイメージを具現化させたいとして,イベントを締めた。
 4月25日,26日に開催される「ニコニコ超会議2015」,そして5月の欧州メディアツアーでそれぞれPLLが予定されているとのこと。そこでどのような新情報が飛び出すのか要注目だ。

「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」公式サイト

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