連載
やられる前にやれ! スマートフォン向けシンプルゲーム「マフィアに囲まれて」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第186回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
健全な男性諸氏ならば,「政府のスパイとしてマフィアに潜り込むも,正体がバレてしまい敵に囲まれピンチに……」なんてシーンの妄想を一度はしたことがあるだろう。もちろん妄想の中では,そんなピンチも己の愛銃一丁で華麗に切り抜けたことは想像に難くないが,本作「マフィアに囲まれて」はまさにそんなピンチの場面をテーマにしたゲーム。今後,危機的状況に出くわしても決して慌てることがないよう,このゲームで予行演習しておくといいだろう。そんな日が実際に来るかどうかまで,筆者は責任を持てないが。
「マフィアに囲まれて」ダウンロードページ(App Store)
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ゲームルールは非常にシンプルで,銃でこちらを狙うマフィアをどれだけ倒せるか,というもの。画面下には左回転と右回転のボタンが表示されており,タップすれば対応した方向へ主人公が回る。押し続ければぐるぐると回転でき,回転を止めると自動で銃弾を発射。これを使ってマフィアを撃退していくことになる。なお,主人公が向いている先には照準が表示されており,ここに向かって銃弾を発射することになるので,位置の目安として活用するといい。
ステージ中央には主人公となるプレイヤーが立っており,その周囲360度をぐるりと黒ずくめのマフィアたちが囲んでいる。マフィアは全員銃を携帯しており,主人公を狙撃しようとしてくるのだが,銃を構えていない状態のマフィアを撃つと(理不尽だが)ゲームオーバーになってしまう。そのため,銃を構えているかいないかをしっかり判断しつつ,反撃していかないといけない。
マフィアたちはいずれも黒のハットを被っており,このハットには白いラインが入っているのだが,銃を構えるとこのラインが黄色に変化。つまり,ラインが黄色になれば「銃で撃ってもOK」ということなのだ。なお,黄色になった状態から一定時間経過すると今度はラインが赤になり,「発射寸前」という状態になる。銃弾を撃たれてしまってももちろんゲームオーバーなので,赤いマフィアは十分に警戒しよう。
銃弾を撃ってこないマフィアというものはいないので,片っ端から倒せば話が早いと思うのだが,そこは正当防衛という名の正義を貫くということでグッとこらえよう |
銃を構えていない白いマフィアを撃てば,即ゲームオーバー。マフィアの当たり判定は意外と広いので,誤射には十分気をつけよう |
序盤はほとんど銃を構えてこないため,余裕を持って反撃できるはず。40人を超えたあたりからマフィアたちが銃を構える間隔が短くなり,操作も忙しくなってくる。100〜200人を超えると,これぞ闇の組織の本気といわんばかりに次から次へと狙撃体勢に入り始め,主人公も回転しっぱなし。複数のマフィアが銃を構え出すころには,銃を持つマフィアがいる位置まで誘導する「軸合わせ」と,回転をきっちりと止めてマフィアを狙撃する「照準合わせ」という,二つのテクニックが要求されるようになる。これがなかなかクセになる難しさ,楽しさで,少しでも軸や照準がズレると一気にパニックに陥りがち。正義のヒーローとして,ここは冷静な回転さばき(?)で悪を撃退していこう。
撃退の優先度が高いのは当然赤い状態のマフィアだが,マフィアにも情け(?)はあるのか,赤の状態から実際に銃弾が発射されるまで,多少の猶予がある。それを見越して,赤いマフィアまでの回転軌道上にいる黄色マフィアを先に倒す,といった芸当も可能だ。マフィアの猛攻がきつくなるゲーム中盤以降は,このテクニックを駆使して切り開いていくといいだろう。
慣れてくると「こっち向きに回転したほうが効率的」「こいつを倒したら先にこっちを倒して,そのあとにあっちを」などと,だんだん自分の中で道筋を構築できるようになり,それがばっちりハマるとかなり楽しい。Game Centerのランキングにも対応しており,世界中の“マフィアキラー”たちと腕を競えるので,反射神経や手先に自身のある方はぜひ挑んでもらいたい。
コミカルなグラフィックスながら,バックで流れる音楽がなかなかにハードボイルドで,より一層雰囲気を盛り上げてくれる本作。マフィア・ギャングもの,スパイものの映画が好きな方にもぜひオススメしたい一作となっている。なお,残念ながらハードボイルド映画につきものの美女たちは一切登場しないので,あしからず。
著者紹介:トリスター/目代将規
ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。
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