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[SIGGRAPH ASIA]等身大のコーネルボックス内で「ユニティちゃん」とツーショット記念撮影ができる展示が大人気。ただしお触りは不可
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印刷2015/11/05 00:00

イベント

[SIGGRAPH ASIA]等身大のコーネルボックス内で「ユニティちゃん」とツーショット記念撮影ができる展示が大人気。ただしお触りは不可

朝も早くから大賑わいだった3社共同ブース
画像集 No.002のサムネイル画像 / [SIGGRAPH ASIA]等身大のコーネルボックス内で「ユニティちゃん」とツーショット記念撮影ができる展示が大人気。ただしお触りは不可
 神戸コンベンションセンターで開催中の「SIGGRAPH ASIA 2015」では,北米で開催される本家「SIGGRAPH」と同様に,企業が出展する「一般展示セクション」と,製品化前の先端技術を展示する「Emerging Technologies」(E-TECH)という2つの展示セクションが用意されている。
 SIGGRAPH ASIA 2015の会期2日目である11月3日にオープンした展示会場では,ドワンゴとUEIリサーチ,Unity Technologiesの日本法人であるユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの3社が共同で設営しているブースが,異様な盛り上がりを見せていた。一体,何が来場者の注目を集めていたのだろうか。ブースの展示をレポートしたい。


ほぼ等身大のコーネルボックスが会場に出現


CG版のコーネルボックス(コーネル大学の公式サイトより引用)
画像集 No.003のサムネイル画像 / [SIGGRAPH ASIA]等身大のコーネルボックス内で「ユニティちゃん」とツーショット記念撮影ができる展示が大人気。ただしお触りは不可
 3社共同ブースで注目を集めていたのは,実物大というか,人間の等身大で作られた「コーネルボックス」だ。
 コーネルボックス(Cornell Box)とは,米国のCornell University(コーネル大学)がCG研究者のためにフリー素材として提供しているCG用テストシーンのこと(関連リンク)。奥側と床,天井は白い壁で,左側には赤い壁,右には緑色の壁がある小部屋となっており,天井に光源を設定すると,左右の壁にバウンスした間接光が,室内中央のオブジェクトを淡く照らすというものだ。CG描画の実験では,間接照明効果の実験によく使われる。

 今回のブース展示では,等身大で作られた実物のコーネルボックスに来場者が入って,自らが「緑と赤の壁からの淡い間接光」を浴びることができるのだ。コンピュータグラフィックスの学会であるSIGGRAPH ASIAならではの展示といえよう。

これがブース内に再現されたコーネルボックスだ!
画像集 No.004のサムネイル画像 / [SIGGRAPH ASIA]等身大のコーネルボックス内で「ユニティちゃん」とツーショット記念撮影ができる展示が大人気。ただしお触りは不可

 これだけでもCG関係者には楽しい展示なのだが,ここにはUnityも出展しているので,それだけでは終わらない。
 コーネルボックスはもともとCGシーンだ。そこで,Unity公式マスコットキャラクターのユニティちゃんをコーネルボックス内でライティングしてレンダリングし,等身大コーネルボックスに入り込んだ来場者と合成した映像を出力してくれるのだ。しかも,合成映像はプリントアウトしてお持ち帰りできるというから嬉しいではないか。

早速筆者(写真右)も体験。コーネルボックスの中で,ユニティちゃんと触れあえる!(ただし映像だけ)
画像集 No.007のサムネイル画像 / [SIGGRAPH ASIA]等身大のコーネルボックス内で「ユニティちゃん」とツーショット記念撮影ができる展示が大人気。ただしお触りは不可

 ちなみに,CG世界のユニティちゃんは,モーションアクターの女性の演技をそのままリアルタイムに反映してポーズを付けてくれるので,コーネルボックスに入り込んだ来場者の要望に,ある程度はこたえてくれるのもミソ。

CG世界のユニティちゃん(左)。その動きは,女性モーションアクターの動きをリアルタイムに反映したものだ(右)
画像集 No.006のサムネイル画像 / [SIGGRAPH ASIA]等身大のコーネルボックス内で「ユニティちゃん」とツーショット記念撮影ができる展示が大人気。ただしお触りは不可 画像集 No.005のサムネイル画像 / [SIGGRAPH ASIA]等身大のコーネルボックス内で「ユニティちゃん」とツーショット記念撮影ができる展示が大人気。ただしお触りは不可

 筆者が,ユニティちゃんを抱きかかえるようなポーズをリクエストすると,女性アクターもそれに合わせたポーズを取る。筆者の前には当然なにもないのだが,映像の中ではユニティちゃんを抱きかかえる筆者の姿が映し出されるという仕組みだ。
 来場者のなかには膝枕を要求するツワモノも出てきたりして,カオス度は増す一方であったが,女性アクターは等身大コーネルボックスの外で演技をしているため,来場者と直接触れることはなく,いろいろとセーフ(?)なのである。

等身大コーネルボックス内で抱きかかえポーズを取る筆者(左)と,リクエストに応じて姿勢を変える女性モーションアクター(右)。互いの姿は見えないので,複雑な姿勢はなかなか難しい
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 できあがった合成映像を観察してみると,来場者の顔とCGのユニティちゃんには,ちゃんと赤い壁の間接光が乗っているのが分かる。CGキャラクターと来場者が本当に同一空間にいるような映像となっているのが面白い。

できあがった合成映像。壁からの間接照明効果や鏡面ボックス上に映り込んだ鏡像効果が,きちんと再現されている
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 また,ユニティちゃんが腰かけている箱は,現実世界側のコーネルボックスでも鏡面加工されていて,来場者の鏡像を映し出しているのだが,よく見るとユニティちゃんの髪や足の鏡像も映っている。つまり,間接光ライティングだけでなく,鏡像世界の描画も行っているということなのだ。
 分かりやすくも楽しい体験なので,ぜひ他のイベントでもやってほしいものである。

来場者は思い思いのポーズで,ユニティちゃんと思い出を作ったのであった
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これはEmerging Technologiesで見かけた展示にあったパネルで,左上にUnityのロゴシールが貼られている。今回のSIGGRAPH ASIA 2015では,Unityを使って展示のコンテンツを制作しているブースに,Unityロゴシールを掲げるキャンペーンを実施していたとのこと。そのため,あちこちでUnityのロゴマークを目にした
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ユニティちゃん公式サイト

SIGGRAPH ASIA 2015 公式Webサイト


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