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PS Vita向けマルチプレイアクション「フリーダムウォーズ」が「ジャンプフェスタ2014」に初出展。そのプレイインプレッションをお届け
本作は,都市国家「パノプティコン」によって懲役100万年を科せられ「咎人(トガビト)」となったプレイヤーが,自由を得るために戦場へと赴いていくという設定で,複数の武器と「荊(イバラ)」と呼ばれる装備を駆使して敵と戦っていくというアクションゲームだ。「ジャンプフェスタ2014」のSCEブースには,本作をイメージしたウォークスルー型の体験コーナーが設けられ,いち早く本作を楽しみたいゲーマーが早朝から訪れていた。本稿では,その体験版のプレイレポートをお届けする。
「フリーダムウォーズ」公式サイト
今回出展された体験版は,戦争に参加する「ボランティア」として「シヴィリアン」と呼ばれる一般市民の3人の救出ミッションに挑んでいくというもので,来場者3名とインストラクター1名によるマルチプレイが行われた。出撃する戦場には「千葉」と書かれた電光掲示板がかかげられ,会場となった幕張メッセのある千葉県が体験版のパノプティコンという設定のようだ。
プレイヤーにはあらかじめ5種類の武器セットが用意され,その中から1つを選んで出撃できた。武器の内容については,2013年12月20日に掲載したムービー「ボランティアチュートリアルビデオ」(上にも再掲した)に登場しているもので,筆者はその中の「槍 YL-6E1」を選んだ。
この槍は,接近戦用武器であると同時に,ため攻撃では投擲できるという特徴を持っている。プレイ時間があまりなかったため,結果的に敵に接近して斬るという攻撃ばかりしてしまったが,近距離と遠距離2つの攻撃レンジを持つ面白い武器になりそうな印象を受けた。また全セット共通の近接攻撃用「小剣 ムラサメMk.9」と「槍 YL-6E1」を,方向キーの上下で即座に変更することも可能だ。
本作で最も特徴的なアクションが,前述の荊による高速ワイヤーアクション。これは,画面中央のカーソルを敵や壁に当ててRボタンを押すと,右手に装備された荊を伸ばして打ち込むことができるというものだ。撃ち込んだ状態でもう一度Rボタンを押すと「荊ダイブ」となり,撃ち込んだ場所に向かってプレイヤーキャラクターが高速移動する。
荊が届く場所ならどこにでも高速移動ができるのが非常に爽快で,とくに「アブダクター」と呼ばれる巨大な敵を相手に,荊を打ち込んで素早く敵に接近したり離れたり,高い位置の弱点を攻撃したりなど,さまざまな戦術が楽しめた。
また,荊をアブダクターに撃ち込んだ状態から△ボタンを押すと高速移動攻撃,○ボタンの連打で相手を引き倒して攻め込むチャンス作るといったアクションも用意されていた。
なお,荊を使用した際は,画面下の「荊ゲージ」を消費する。荊ゲージは自然回復していくが,無駄撃ちは禁物だ。いずれにしろ,この荊を駆使した華麗なアクションは,プレイしていて相当楽しい。
シヴィリアンの位置は,STARTボタンで表示されるマップで確認できる。アブダクターが数体登場するが,なんと,その内部にシヴィリアンが捕らえられていることもあり,その場合はアブダクターを倒さないと救出できない。
体験版に登場したアブダクターは見た目の大きさほど強い印象はなく,荊を使った引き倒しなどを交えた4人の集中攻撃により,大きなダメージも受けずに倒せたので,おそらく製品版ではもっと強力な敵が登場することだろう。
救出したシヴィリアンは,特定の地点にある「護送機」までプレイヤーが搬送してやらなければならない。いわゆる「お姫様抱っこ(×ボタンでのダッシュ中は肩にかつぐ)」で運んでいくため,こちらは武器や荊での攻撃できないなど,動きが制限されてしまう。
筆者もプレイ中に何度か搬送役を引き受けたが,攻撃できないのはかなり大変で,アブダクターがいるときなどは一方的にダメージを受けてしまう。そのため,シヴィリアンをいったんどこかに置いてアブダクターと戦い,安全を確保するか,あるいは仲間に声をかけて守ってもらいながら突破するといった戦略が必要だった。ちなみにシヴィリアンは,敵やプレイヤーの攻撃を受けてもダメージを受けることはないという。
ブースに居合わせた開発陣に話を聞いたところ,今回の体験版は本作がどういうゲームであるのかを理解してもらうため,非常に分かりやすくなっており,上記のように,事前に今回のチュートリアルビデオを公開したのも,ゲームの内容をまず知らせたかったからだという。
本作にはさらに面白い仕掛けが多数用意されているそうで,今回の協力プレイは氷山の一角にすぎないとのこと。なお,体験版をプレイした感想を公式サイトで受け付けているので,本作に対する希望や要望などを遠慮なくぶつけてほしいそうだ。
そうしたフィードバックをもとに,今後はさらにゲームの面白さに磨きをかけると共に,さまざまな要素について順次公開していく予定とのこと。PS Vitaユーザーは,ぜひ楽しみにしていてほしい。
「フリーダムウォーズ」公式サイト
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