連載
エサやりやトイレの世話が面倒なあなたに。iOS向け育成ゲーム「まりも」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第293回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
湖などに生息し,北海道の阿寒湖にあるものは特別天然記念物に指定されている球状の緑藻「まりも」。お土産として買ったり,もらったりした経験がある人も多いのではないだろうか。本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」で紹介するのは,そんなまりもをiPhone上で育て愛でることができる「まりも - 水槽で小さな マリモ を育てることができる癒しの育成アプリ」だ。
なお,今回の連載で掲載する画像にはほとんど変化がないが,そういうゲームだということを頭に入れてから読み進めてもらえれば幸いだ。
「まりも」ダウンロードページ(App Store)
ゲームを立ち上げると,水槽のような画面が表示され,底には小さな丸い緑色のボールのようなものが転がっている。これこそプレイヤーが愛を注いで育てることになるまりもだ。端末を傾けると,その方向へまりもがころころと転がる愛らしい姿を見ることもできる。指でドラッグすれば浮かせることも可能だ。このように愛でながら,まりもの成長を見守ろう。そう,まりもは「光合成」で勝手に育つので,餌をあげたり遊んであげたりする必要は一切ないのだ。
プレイヤーが行う唯一のお世話に「水換え」がある。水槽は日数が経つごとに汚くなるので,定期的に水を換えてあげよう。水換えは画面右上にある,矢印が描かれたアクションボタンから実行可能。同様にここから,まりもの成長日記をTwitterやFacebookにつぶやくことができる。
頻繁に水換えをしなくてもいいが,あまりにも放置しすぎるとまりもは枯れてしまうので,そこだけは注意すべし。まりもの状態は画面右端を左にスワイプすることで表示される「まりもデータ」で確認できる。
なお,画面左上にある3本線のボタンをタップすれば「設定」画面に移れ,ここでまりもの名前や水槽の背景など,各種設定を変更可能だ。水槽の背景はあらかじめ用意されているもののほか,自分で撮影した写真を使うこともできる。
まりもは藻類であるため,光合成を行うことは説明したが,本作でも端末を太陽に当てると,まりもが光合成する姿を確認できる。
「お前は何を言ってるんだ」という声が聞こえてきそうだが,実はこれ,iPhoneの照度センサーを利用したもの。端末に強めの光を当てれば,画面内のまりもが気泡を発し,水槽に浮かび始める。しかも結構な速さで。筆者は最初,バグったのかとびっくりした。
ゲーム性はほぼゼロだが,日に日に妙な愛着が生まれ始め,今ではなんだか愛おしくなってしまっているのだから,まりもは何とも恐ろしい。
まったくの余談だが,本作はこの連載においてもっともプレイした期間が長かったタイトルである。ダウンロードしてこの原稿を執筆するまでのあいだ,なんと33日間。1か月以上まりもを育てたことになる(実プレイ時間はそれほどでもないが)。
刺激はないが,かなりの癒やし度を持っている本作。ぜひ北海道旅行した気分でまりも育成を始めてみてはいかがだろうか。なお,阿寒湖のまりもを勝手に持ち帰ることは禁じられているので,現地に行ったときはご注意を。
著者紹介:トリスター/目代将規
ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。
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