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  • 発売日:2014/11/13
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コンシューマ版は電撃FCの集大成――「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」発売記念イベントレポート。プロデューサー野中氏とディレクター寺田氏のインタビューも掲載
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印刷2014/11/14 17:36

イベント

コンシューマ版は電撃FCの集大成――「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」発売記念イベントレポート。プロデューサー野中氏とディレクター寺田氏のインタビューも掲載

画像集#001のサムネイル/コンシューマ版は電撃FCの集大成――「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」発売記念イベントレポート。プロデューサー野中氏とディレクター寺田氏のインタビューも掲載
 2014年11月13日,セガ秋葉原1号館で,同日発売となった2D対戦格闘ゲーム「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」PS3 / PS Vita / ARCADE)(以下,電撃FC)の発売記念イベントが開催された。

 会場には,公認応援団「電撃FIGHTINGガールズ」の面々に加えて,プロデューサーの野中竜太郎氏とディレクターの寺田貴治氏も登場。店内1階ではゲームの購入者を対象とした抽選会が行われていたほか,4階では家庭用の試遊対戦台を使用した電撃FIGHTINGガールズ各人との対戦会も実施されていた。

「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」公式サイト


1階で行われていた抽選会の隣では,セガラッキーくじ「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」も販売されていた
画像集#002のサムネイル/コンシューマ版は電撃FCの集大成――「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」発売記念イベントレポート。プロデューサー野中氏とディレクター寺田氏のインタビューも掲載 画像集#003のサムネイル/コンシューマ版は電撃FCの集大成――「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」発売記念イベントレポート。プロデューサー野中氏とディレクター寺田氏のインタビューも掲載

 ALL.Net P-ras MULTI(電撃FCが提供されている筐体)とともに,家庭用の試遊台が設置されている光景はなかなか異様なものだった。しかし,電撃FCのプレイヤーは家庭用の試遊台に座りつつも,筐体での対戦も合わせて楽しんでいた。アーケードと家庭用は別腹,ということだろうか。
 また,野中氏と寺田氏も来場者達と声を掛け合って,一緒にイベントを盛り上げていた。以前に行われた大会(関連記事)でプレイヤー達と交流を深めていただけあって,開発陣もユーザー同士のコミュニティに自然と受け入れられているようだ。

画像集#004のサムネイル/コンシューマ版は電撃FCの集大成――「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」発売記念イベントレポート。プロデューサー野中氏とディレクター寺田氏のインタビューも掲載 画像集#005のサムネイル/コンシューマ版は電撃FCの集大成――「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」発売記念イベントレポート。プロデューサー野中氏とディレクター寺田氏のインタビューも掲載
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 予定されていた行事がひと通り終わると,野中氏と寺田氏にメディア合同でのインタビューを行うことができた。家庭用で追加された新キャラクターの意外な新情報なども聞けたので,さっそくその内容をお伝えしよう


寺田氏&野中氏による合同インタビュー
電撃FIGHTINGガールズのコメントも掲載


――家庭用「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」,発売おめでとうございます。まずは,発売日を迎えての感想をお聞かせください。

寺田貴治氏(以下,寺田氏):
 2014年3月にアーケード版を稼働してから,全国大会などを経て,ようやく家庭用の発売までこぎつけました。家庭用は一つの集大成だと私は考えています。ひとまずは,最初に思い描いていたゴールにたどり着くことができたかなと。

野中竜太郎氏(以下,野中氏):
 少し前までは「家庭用が発売される」と言われても,あまりピンと来なかったのですが……。今週に入っていろいろな方面からの声が届くようになり,ようやく実感が湧いてきました。

――野中さんと寺田さんにお聞きします。発売前の段階で,かなりの予約が入っていたと聞いたのですが,実際のところ,販売面での反響はいかがですか?

野中氏:
 まだ具体的な数字を出せる段階ではありませんが,受注の面では非常に好調で,現時点では品薄になっている場所もあると聞いています。

――PS3とPS Vitaで発売されましたが,それぞれのユーザー層の違いなど,気付いたことなどがあれば教えてください。

野中氏:
 想像以上に,Vitaユーザーさんが多い印象がありました。格闘ゲームは,腰を据えて遊ぶものなので「PS3ユーザーさんのほうが圧倒的に多くなるのでは」と勝手に想像していたのですが……。実際にはそんなこともなく,多くのユーザーさんがVita版を手に取られていました。

――どんな楽しみ方をしているのか気になりますね。

野中氏:
 ゲームセンターの帰り道で,コンボの確認と対策の復習をするために携帯機を使う,という話を聞いたことがあります。画面をほかのプレイヤーと見せ合ったり,動作を確認したりする時に,携帯機は便利なんでしょう。

寺田氏:
 トレーニングモードでは,コンボや固め連携をトレーニングダミーに記憶させられるので,対戦待ちに相手の対策を練習することも可能ですからね。ゲームセンターと携帯機の格闘ゲームは,ある意味相性が良いのかもしれません(笑)。

――では,ダウンロード版についてはいかがですか?

寺田氏:
 ダウンロード版で購入されている方も,かなり多くおられるようです。……ちなみに,ダウンロード版とパッケージ版で,快適さの違いを懸念されているユーザーさんも少なからずいらっしゃるかとは思いますが,ほとんど違いはありませんのでご安心ください。
 ちなみに本日より,PlayStation Storeで電撃FCのPS3用カスタムテーマも配信開始されています。立ち上げるたびに違ったキャラクターが登場したり,いろいろと凝った作りになっていますので,そちらもウンロード版と合わせてチェックしてみてください。

――家庭用で追加された新キャラクターの魅力を教えていただけますか?

寺田氏:
 女性人気の高い「折原臨也」や,「一方通行(アクセラレータ)」など,アーケード版の稼働当初から「なんでこのキャラがいないんだ」と言われ続けてきたキャラクター達を登場させました。ちなみに,新キャラの「ドクロちゃん」には隠し要素として“第3の技”も用意しています。……そちらは皆さんで探してみてください。

野中氏:
 新キャラの3人は,最初の時点では入れる予定はなかったんですよ。家庭用で追加されたのは,アーケード版の運営を行う中で,とくに大きな声が集まったキャラクター達なんです。せっかくだから,なんとかして(そのキャラクターを)入れたいという話になりまして。スケジュールをいろいろと相談して,なんとか実装できました。

寺田氏:
 キャラクターを1人追加するとなると,絵素材の発注からボイスの収録まで,やることが一気に増えるんです。そういったことも踏まえて上の判断を仰いだら「入れていいよ」と言われたので,じゃあ入れちゃおうかなと(笑)。

――アフレコなんかはとくに,スケジュール合わせが大変だったのではないでしょうか。

寺田氏:
 そうですね。アフレコといえば,ドクロちゃん役の千葉紗子さんの演技が印象的でした。かなり久しぶりにドクロちゃんを演じていただいたのですが,何も変わっていなくてさすがでしたね。それも,朝10時からの収録であのテンションですから。千葉さんとしても,かなり大変だったのではないかと思います。

――ちなみに家庭用の新キャラクターがアーケード版に追加されることはありますか?

寺田氏:
 アーケードへの戻しは行う予定です。時期をハッキリと言うのは,ちょっと難しいかとは思いますが……。

野中氏:
 年内……かな?

寺田氏:
 それはちょっと無理です(笑)。とはいえ,家庭用の追加キャラクターをアーケードで使いたい,という方も多いかとは思いますので。早めにリリースができるように,作業を進めたいと思います。

――家庭用の追加キャラクターは,いわゆる“お祭り”的な高性能キャラになることが多く,アーケードへの移行に合わせて調整が行われることも少なくありません。本作では,そういった部分に手を加える予定はありますか?

野中氏:
 「家庭用で培ったテクニックを,そのままゲームセンターで発揮する」という流れを残したいので,調整はあえて行いません。追加キャラクター達は,一見すると派手で強力な性能を持っていますが,対策を煮詰めることで対応できるバランス調整を行っています。こちらの意図しない動作によってバランスが崩れてしまった場合を除いて,そういった調整を行う予定はありません。

寺田氏:
 追加キャラクターに対しては,絶対に「強い」という声が上がるとは思います。しかし,最終的にはどのキャラクターでも戦えるようにしてあります。ぜひやり込んで,対策を発見してほしいですね。

――大会イベントは予定されていますか?

寺田氏:
 やってみたいですね。その際は,家庭用でゲームを始めた方も,ぜひ参加してください。前回と同じように「ユーザーさんが主役」という姿勢を崩さず,楽しい大会にしたいと思います。

――セガさんの大会は,いろいろとぶっ飛んだネタが仕組まれていることが多いので,今から楽しみです。

野中氏:
 次に大会があったら僕らも出場しますよ。ほかにも実現できる限りのことはやりたいと考えているので,応援のほどよろしくお願いします。

――これから先もバリバリ続く勢いですね。この勢いが続けば,きっと続編も……。

寺田氏:
 そこは,皆様の声次第ですね。この家庭用で大きな反響があれば,きっと新たな道も見えてくるはずです。

野中氏:
 やはり「このキャラクターを使いたい!」という声は,絶え間なく届いています。僕達としても,いろいろと出してみたい気持ちはありますので。次が作れるのであれば,それほど嬉しいことはありません。

――野望は尽きませんね。……では締めくくりとして,電撃FIGHTINGガールズの皆さんも含めて,ユーザーの皆さんにメッセージをお願いします。

高田亜鈴さん:
 家庭用の発売を機会に,より腕を鍛えあげて,ユーザーさんとしっかり対戦できるレベルになりたいと思っています。一緒にゲームを遊んで,電撃FCの楽しさをみんなで共有しましょう! マッチングした際には,ぜひよろしくお願いします。

十束祐梨子さん:
 ガールズに入る前から電撃FCを遊んでいました。電撃FCは,初心者の方も玄人の方も一緒に楽しめるゲームだと思っています。「全国すべてのプレイヤーと戦う」というくらいの勢いでやり込みますので,ぜひ対戦してください。今後も,対戦の楽しさを伝えていければと思います。

高橋百合子さん:
 私はファン的な立場から,皆さんと情報を共有していきたいと思います。今後も,Twitterなどで交流を続けていきたいので,よろしくお願いします。

芦澤佳純さん:
 ご縁があって,私もアーケードの稼働時から電撃FCを楽しませてもらっていました。家庭用の発売は一つの区切りではありますが,新しいスタートでもあると思っています。家庭用から始めた人も,キャラクターに対する愛の力で実力をつけて,アーケードで戦ってみてください。

寺田氏:
 家庭用でやり込んだ後は,ゲームセンターで披露して,大会に出て……。という段階を踏みつつ,プレイヤーみんなで電撃FCを楽しんでほしいと思っています。またどこかでお会いできれば,それほど嬉しいことはありません。

野中氏:
 電撃FCは格闘ゲームであると同時に,電撃文庫さんのキャラクターが集合して戦う“お祭りゲー”です。あまり固く考えず,軽い気持ちで“お祭り”に参加してほしいと思います。そこから上達を目指したり,コミュニティの楽しみを探したりと,いろいろな楽しみ方を見つけてください。

画像集#008のサムネイル/コンシューマ版は電撃FCの集大成――「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」発売記念イベントレポート。プロデューサー野中氏とディレクター寺田氏のインタビューも掲載

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