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声優陣によるトーク&体験プレイも行われたPS3「カラドリウス ブレイズ」体験会レポート。初心者にも優しい新モード“シンクロ”が初お披露目
「カラドリウス」は,モスが開発を手がける縦スクロールシューティングゲーム。2013年4月15日にXbox 360版が発売され,同年9月には新モードなどが追加されたアーケード版「カラドリウス エル・シエル」が稼働開始している。そのアーケード版をベースに,さらに新キャラクターや新モードなどを追加したのが,今回のPlayStation 3版「カラドリウス ブレイズ」というわけだ。
今回のイベント「カラドリウス ブレイズ 公開ブロガー体験会」では,そんな「カラドリウス ブレイズ」の新要素の紹介が行われた。またイベントタイトルにあるように,一般ブロガーによる体験プレイも行われたので,本稿ではその模様をレポートしていこう。
「カラドリウス ブレイズ」公式サイト
まったく新しいプレイが楽しめる“シンクロ”の詳細が明らかに
イベントが始まり,最初に登壇したのはモスの星野 仁ディレクターと,スコアラーとして知られる太菱(ふとびし)氏。まずは太菱氏がデモプレイを担当し,星野氏が解説という流れで新要素の紹介が行われた。
まずは“Evolution Mode”について。こちらは「カラドリウス エル・シエル」をベースにした新モードで,3面と4面のあいだに新ステージが追加されているほか,敵の配置も再調整されているという。
注目は特殊攻撃の“エボリューション”で,発動すると一定時間ショットやエレメントシュートが限界を超えて強化される。星野氏によれば「より遊びやすくなっています」とのことである。
もう一つの大きな新要素は“シンクロ(Synchro)”。こちらはどのモードでも使用できる新しいプレイスタイルで,一人で二つの機体を同時に操作できる。ゲーム開始時にプレイヤーキャラとパートナーを選び,ゲーム中はパートナーが自機と左右対称に移動する(上下移動は自機と同じ)という仕組みだ。パートナーは無敵で,かつ移動しないように操作を切り替えることもできる。これを利用して,例えば硬い敵の出現位置に固定しておくなど,オプション的な使い方ができそうだ。
このモードの開発のきっかけについて星野氏は「『雷電』シリーズのダブルプレイは,一般プレイヤーには難しすぎたので,もっと簡単に遊べるようにしたかった」と,開発秘話を語っていた。
二つの機体を操れる新要素“シンクロ”。火力が上がるほか,キャラクター同士の掛け合いも,二人同時プレイ時のものになる |
二つの機体を一人で操るのは難しそうだが,実際はオプションのように扱え,さらに機体が重なるとバリアーを張れるなど,利点はかなり多い。初心者でも十分に楽しめる要素だろう |
続いてブロガー&ライターによる体験プレイが開始に。一人目はちょっと手を上げにくいだろう,ということで,たまたま会場に遊びに来ていた「バレットソウル」などを手がけるMAGES.の盛 政樹プロデューサーにお声がかかった。
「何も聞いていないんですけど(笑)」と動揺しつつもプレイを開始し,かなりのやり込みを感じさせるスーパープレイを披露。シューティングゲーム開発者は,どうやらゲームの腕前もかなりのものな様だ。
といった体験会の間もトークは進む。今回でシリーズ3作目となる「カラドリウス」だが,「キャラクターが増えるとバランス調整が大変。また武器がとにかく多いので,性能差を考えるのが大変です」と星野氏は語る。また作品を作るにあたり,「メーカーさんごとに異なると思うが,当社ではいかにライトユーザーに訴求できるかを重点に置いている。その上でコアユーザーにも満足してもらえるものに仕上げるのは大変」と,苦労話が語られた。
盛氏(左)と太菱氏(右)のツーショット。盛氏は,Xbox 360の実績好きとしても有名な人物だ |
体験会では,“カラドリウス仮面”こと新キャラのレイズ・ナージェ(左)を選ぶ人が多かった。星野氏によれば「クセはあるがエレメントシュートが攻撃的。接近して戦うと破壊力は一番かも」とのこと |
声優陣によるトークショーも開催
体験プレイのあとは,アレックス・マーティン役の声優・内田 愛美さん,レイズ・ナージェ/アイラ・ジェナ・パルシオン役の笹本 菜津枝さん,ベルゼブブ役の羅 弘美さんがシークレットゲストとして登場。豪華声優陣によるミニトークライブが開催された。
内田さんは「アレックスもアイラと同じで素直なキャラクター。みんなを率いていくキャラクターなので,そこは私と違うところですね。私はついて行きたいタイプなので」と,自身とのギャップを教えてくれた。
羅さんは「最初に見たときの印象は女王様。威厳のある方だと思ったんですが,妖艶な感じもあって不思議な面も」と話していた。声のトーンとキャラクターの性格は,とくに関連がない……というか,正反対になることも多いようだ。
次の「普段はゲームセンターで遊ぶ?」という質問では,笹本さんは「じつはアーケード版を遊ぶために,内田さんと一緒にここへ来たことがあります! つい最近も来て,(ミカド名物の)綿あめを作りました」と,プライベートでの一幕を明かす場面も。
羅さんは「子供の頃はよくリズムゲームや格闘ゲームで遊んでいました」と,思い出話を披露。また「自分の声が聞きたくてゲームセンターへ行ったが,内田さんの声しか聞こえてこなかった」とのことで,会場の笑いを誘っていた。
話題は本作の限定版に付属するドラマCDへ。笹本さんは「キャラクター同士の掛け合いをがっつり楽しめるのは,ドラマCDならではですね。キャラクターの性格もかなり変わっています」,内田さんは「けっこうコミカルな内容ですよね」,羅さんも「ベルゼブブも本編とまったく違う! こんな一面があったんだ,燃える! と感じてもらえるかも」と,気になる内容について語っていた。
体験会のあとは,声優陣からファンへのメッセージのコーナーに。笹本さんは「Xbox 360版から主題歌を担当させていただきました。特典のサントラでは1曲目に入っています。よろしくお願いします!」,内田さんは「今日は1面で倒されてしまって残念。でも新要素の“シンクロ”なら,初心者の私でもボスに勝てるかも!」,羅さんは「今回が初プレイでしたが,疾走感がすごいですね。攻撃も格好いいし,みんなきっと楽しめると思います」と,本作の魅力が語られた。
最後に行われた太菱さんによるデモプレイは,新キャラクターのアイラ・ジェナ・パルシオンを使用し,さらに“シンクロ”で新ステージクリアーを目指すという,新要素づくしのチャレンジとなった。
普段とは異なる条件でプレイに挑むものの,さすがにすぐにコツをつかみ,素晴らしいテクニックで見事クリア。「新要素がたくさんあるので,これまでとは違った遊び方が楽しめますね」と感想が語られた。
なお今回のイベントは,Ustreamでのストリーミング配信も行われていた。アーカイブから見られるので,イベントの全容を確認したい人は,そちらもチェックしてみるといいだろう。
「カラドリウス ブレイズ」公式サイト
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