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ハロー!Steam広場 第67回:ミュータントの頭を吹き飛ばして気持ちよくなろう。変わらぬゴア表現に安堵するFPS「Killing Floor 2」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,プッシュトークのチェックを外したことを忘れて,肉声を垂れ流したままオンライン対戦に挑む上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第67回は,Tripwire Interactiveが手掛けるシリーズ最新作「Killing Floor 2」をメインに紹介しよう。プレイヤーは最大6人で協力して,波のように押し寄せるミュータント達を,あの手この手で撃退していくのだ。このほか,延々と繰り返される1日からの脱出を目指すFPS「Garbage Day」もあるので,お見逃しなく。
変わらぬゴア表現に安堵するFPSホラーFPS
「Killing Floor 2」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は,Tripwire Interactiveの新作FPS「Killing Floor 2」を紹介しよう。
同社がリリースした前作「Killing Floor」は,もともと「Unreal Tournament 2004」のMODとして公開されていたものをブラッシュアップして発売した作品であり,Steamにおけるセールの常連タイトルでもあったので,知っている/持っているという人も多いのではないだろうか。そんな同作の続編「Killing Floor 2」では,Zedと呼ばれるミュータントの氾濫により荒廃したヨーロッパ全土が舞台となる。
ゲームの内容は非常にシンプルで,ウェーブごとにやってくるミュータント達を最大6人で協力して蹴散らしていくという,ライトゲーマーからコアゲーマーまで楽しめる作りになっている。
また,ヘッドショットを決めるとミュータントの頭が弾け飛んだり,ショットガンをぶち込むと内臓ごと吹き飛んだりといったゴア表現もいい意味で相変わらずだ。こういった表現に耐性のある人ならば,脳汁がドバドバと溢れ出す爽快かつ痛快なゲームプレイが楽しめるだろう。このあたりの中毒性はしっかりと前作から受け継がれている。
さらに,特定の条件下で発生する「Zed Time」も健在だ。これは,ゲーム内の時間の流れをスローするバレットタイム的なシステムで,発動中はゆっくりと狙いを付けられる。そして,本作ではZed Timeが発動すとゲーム画面がモノクロームになるので,血の色がいつも以上に目立ってかっこ良く見えるのが面白い。
本作に登場するミュータント達の顔ぶれは,前作とそれほど変わらない。プレイヤーに胃液をかけてくる太ったミュータントや,叫び声でプレイヤーを怯ませる女性型ミュータントなど,個性的な奴らが次から次へと押し寄せてくるのだ。また,前作で多くのプレイヤーを泣かせてきた「Fleshpound」は,本作でも猛威を振るっている。
もちろん,本作はゴア表現だけをウリにしているゲームではなく,キャラクターを育成していくやり込み要素もしっかりと用意されている。現時点では,「バーサーカー」「サポート」「コマンドー」「メディック」の4つのクラスが用意されており,それぞれにレベルとスキルが存在する。
たとえば,サポートのレベルを上げていくと,ショットガンの性能が上がるといった感じだ。好きなクラスを使い続けてパワーアップさせれば,それだけ活躍の場が広がっていく。
本作に登場する武器は多種多彩で,アサルトライフルやショットガンといった一般的な銃器から,殴りつけた時に火薬を爆発させるユニークな近接武器まで用意されている。ゲームスタート時は,最低限の武器しか持つことができないが,ミュータントを倒してお金を手に入れれば,ウェーブ準備中にショップで装備を揃えることが可能だ。
アーリーアクセス期間中は,ステータスのワイプが予定されているので,現時点でキャラクターの育成に力を入れる必要はなさそうだが,ゴア表現たっぷりの爽快なゲームプレイはしっかりと堪能できる。
ただ,このゴア表現の部分だが,今後日本では規制が入るかもしれないという状況なので,不安のある人は,とりあえずウィッシュリストに追加しておき,年内の正式リリースまで様子見したほうがいいかもしれない。
「Killing Floor 2」Steamページ(2980円)
延々と繰り返される1日からの脱出を目指すFPS「Garbage Day」
「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回は,リトアニアのインディーズチームが手掛ける「Garbage Day」を紹介しよう。
時間のループをテーマにした映画「Groundhog Day」(邦題:恋はデジャ・ブ)にインスパイアされたという本作では,とある街で稼働していた原子力施設の事故により,1日を延々と繰り返すハメになった主人公を操作することになる。
ゲームの目的は,時間のループから脱出することであり,プレイヤーは手がかりを求めて街を探索することになる。
バックストーリーを見ると結構シリアスなゲームなのかと思いきや,刃物や重火器を振り回してひたすら大暴れするという,違う意味でシリアスなゲームになっており,どこか「ポスタル」を思わせるゲームシーンが印象的だ。ムービーにはちょっぴりグロいシーンも含まれるので,見る際は注意してほしい。
物語の設定上,どんなに大暴れしても次の日には元通りになっているはずなので,何をしても自由といった感じなのだろうか。時間のループから脱出するという本来の目的に対して,どのようにアプローチをしていくのかは不明だが,恐らく破壊行動そのものにヒントが隠されているのではないだろうか。
リリース時期などについては何も触れられていないが,GREENLIGHTページのコメント数を見る限り,多くのゲーマーの注目を集めていることは間違いないので,気になる人は“いいね”を押しておこう。
「Garbage Day」GREENLIGHTページ
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