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「FINAL FANTASY for Smartphone 2015 新作発表会」が開催。今冬リリース予定のスマートフォン向け新作の開発陣によるトークをレポート
既報のとおり,この発表会の第一部では,今冬配信予定のスマートフォン向けゲーム「ファイナルファンタジーレジェンズ 時空ノ水晶」(iOS / Android)および「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス」(iOS / Android),そして「ファイナルファンタジー」(以下,FF)シリーズのさまざまな情報をファンに届ける「ファイナルファンタジー ポータルアプリ」が発表された。
本稿では,会場で行われた各タイトルの開発陣によるプレゼンやトークセッションの模様を中心にお伝えしよう。
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「ファイナルファンタジー レジェンズ時空ノ水晶」公式サイト
「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス」公式サイト
ファイナルファンタジー ポータルアプリ
橋本氏はまず,FFシリーズが現在,家庭用ゲーム機,PC,スマートフォンなどさまざまなプラットフォームでリリースされており,さらには出版,音楽,関連グッズなど,幅広い展開をしていると説明。そして,それらの情報を統括してFFファンに向けて発信すべく,「ファイナルファンタジー ポータルアプリ」をリリースすることになったと述べた。
同アプリはFFシリーズの総合情報サイトという立ち位置で,「ファイナルファンタジーXV」の最新情報や「ファイナルファンタジーXIV」のアップデート情報,あるいは最新グッズ情報などが,ニュース形式で随時配信されるという。もちろん,各種キャンペーンやセール情報も含まれることになる。
また,お勧めタイトルの情報を掘り下げていく「トピックコーナー」も用意され,こちらでは,たとえば公式攻略情報やゲームクリエイターのインタビュー,キャラクターの人気投票といったことも行っていくという。
なお,本アプリはスクウェア・エニックスIDに対応しており,ログインしてニュースのチェックやトレイラーの再生などを行うとアプリ内で使えるポイントが貯まっていく。貯めたポイントは,壁紙のようなデジタルコンテンツと交換できたり,グッズなどのプレゼント応募に使えるという。
そして,単なる情報提供にとどまらず,ゲームも内包されるのが本アプリの特徴だ。会場では,「ファイナルファンタジーVIII」で人気だったカードゲーム「Triple Triad」が収録されることが発表された。このゲームでも先述したポイントを溜められるとのこと。
「Triple Triad」は無料でプレイでき,Bluetoothを介した対戦機能が追加されたり,カードにFFシリーズの人気キャラがあしらわれたりと,スマートフォン向けにアレンジが行われている。また,「Triple Triad」が将来的に実装される予定の「ファイナルファンタジーXIV」と,カードなどを連動させることも視野に入れているという。
ファイナルファンタジー レジェンズ 時空ノ水晶
ストーリー重視の完全新作RPG「ファイナルファンタジーレジェンズ 時空ノ水晶(ときのすいしょう)」は,2010年にフィーチャーフォン向けのRPGとしてリリースされた「ファイナルファンタジー レジェンズ 光と闇の戦士」の流れを汲む最新作となる。
本作のゼネラルディレクターは時田貴司氏,サウンドコンポーザーは水田直志氏で,キャラクターデザイン&イメージイラストには,CyDesignationの相場良祐氏を起用している。
本作のストーリーは,「時を超える魔法」を軸に,時空を超えたキャラクター達が壮大な冒険を展開するという内容とのこと。これについて時田氏は,「さまざまな時代を超えるという設定とシステムは,スマートフォンの配信スタイルにマッチする」と述べていた。
またビジュアルは,「ファイナルファンタジーV」「ファイナルファンタジーVI」などスーパーファミコン時代後期を意識しており,どこか懐かしさを感じる半面,今なお色あせないクオリティをスマートフォン上で実現することにこだわっているそうである。
相場氏は,主人公「トゥモロ」のデザインについて,当初はFFシリーズということから,世界の苦しみを一身に背負うような人物を思い描いたという。しかし時田氏から,「今回は,元気に世界を冒険するようなイメージ」というオーダーを受け,現在のデザインに落ち着いたと話していた。
ちなみに時田氏によると,トゥモロは現代の世界に生きる存在で,ヒロインの「エモ」は未来から来た謎の少女という設定だという。相場氏は,どんな未来なのかを考えるうえで少々戸惑ったとのことだが「爽やかな感じにまとまってよかった」と感想を述べていた。
さらに時田氏によれば,ゲームのキーとなる召喚獣は社内外のクリエイターがイラストを手がけ,こちらも本作のセールスポイントになっているとコメントしていた。
水田氏は,本作の楽曲はたっぷり用意されていて,コンシューマゲーム並みの50曲近くになっていると話す。さまざまな時代が舞台になるということで,ワールドマップでは時代ごとに違う曲が流れるそうだ。
水田氏は楽曲について,「新しい時代に来たことを感じさせるべく,使い回し感ゼロを目指しました」と話していた。また,テーマソングは,ゲームの内容とリンクするような歌詞や構成で準備しているとのこと。今回は詳細までは明かされなかったが,後日あらためて発表する予定とのことなので,続報を期待して待とう。
最後に時田氏は,本作を「FFシリーズのクリエイターが作る新しいFF」と表現。続けて「メインストーリーは完全無料で楽しめ,かつド直球のエンターテイメントに仕上げたい」と意気込みを語り,トークセッションを締めくくった。
ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス
「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス」は,「ブレイブフロンティア」を手がけるエイリムが開発を担当するタイトルだ。
本作のプロデューサーを務めるスクウェア・エニックスの広野 啓氏によれば,以前「エンペラーズ サガ」と「ブレイブ フロンティア」でコラボで交流が始まったのが,エイリムとタッグを組むきっかけになったとのこと。本作のエグゼクティブディレクターを務める早貸久敏氏,制作プロデューサーを務める高橋英士氏の熱い想いによって,今回の企画が実現したそうである。
早貸氏は,往年のスクウェア・エニックスタイトルが大好きだったと語る。とくに中学生の頃にプレイした「ファイナルファンタジーIV」は,自分でゲーム会社を作ろうと決めたきっかけになった作品だったそうである。
今回,FFシリーズ作品の開発を手がけることになったことについて早貸氏は,単に表面をなぞるのではなく,「これがFFだ!」という感覚が伝わるものにしたいと意気込みを語っていた。
早貸氏と高橋氏は本作の内容に関して,エイリムが手がけるからといって「ブレイブフロンティア」の焼き直しのようだと言われないよう,まったく異なる面白さを提供すると語る。バトルについて言えば,爽快感が得られるという点では「ブレイブフロンティア」のようなところはあるが,システムとしては全然違ったものになっているとのこと。
また,フィールドやダンジョンを歩いて移動したり,ストーリーの没入感を深めるために人形劇的な仕掛けを用意したりと,FFシリーズのイメージを重視して,スマートフォン向けゲームとしてはあまりない試みにチャレンジしているという。
早貸氏と広野氏は,両社で打ち合わせを重ねることにより,本作がいい内容になっていく手応えを日々感じているそうだ。
広野氏は,初期FFシリーズが持っていた“面白さ”を今の技術で再現したらきっとこうなる,という感じで本作の完成形を思い描いているとコメント。早貸氏は,ファンが抱いているFFの思い出には美化されている部分もあると思うが,本作では“思い出補正がかかったFF”を超える作品にしていきたいと話していた。
なお広野氏は,本作のイメージイラストは天野喜孝氏が手がけていることに触れ,イメージイラストを見れば,過去のFFシリーズキャラクターが参戦することが分かると,意味深な発言をしていた。これがどういうことなのか,早く続報で詳細を知りたいところである。
最後に広野氏は,本作が重厚なストーリーと多彩なキャラクター,そしてバトルの爽快感が用意された,FFと呼ぶにふさわしいタイトルに仕上がりつつあるとアピール。今後発表する続報を待ってほしいと述べ,トークを締めくくった。
- 関連タイトル:
FINAL FANTASY LEGENDS 時空ノ水晶
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ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス
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Character Design & Image Illustration : CyDesignation
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