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ハロー!Steam広場 第113回:営業そっちのけで絶叫マシーン作りに明け暮れてしまう遊園地経営シム「Parkitect」
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印刷2016/06/07 12:00

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ハロー!Steam広場 第113回:営業そっちのけで絶叫マシーン作りに明け暮れてしまう遊園地経営シム「Parkitect」

画像集 No.002のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第113回:営業そっちのけで絶叫マシーン作りに明け暮れてしまう遊園地経営シム「Parkitect」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,弱きを助け強きを殺しまくる善人プレイで名前が赤く染まる上級Steamerにジョブチェンジできるかも。

 ハロー!Steam広場 第113回は,「Parkitect」をメインに紹介しよう。本作は,広大な土地で遊園地を経営していくシミュレーションゲームだ。ジェットコースターを1から作れるのが特徴で,その設計図をほかのプレイヤーと共有することもできる。このほか,VRの世界をフォトグラメトリーで表現する「Roomscale Tower」もあるので,お見逃しなく。

※お知らせ:次回(2016年6月14日)のハロー!Steam広場は,筆者取材のため休載いたします。次の更新は6月21日となりますので,ご了承ください。



画像集 No.005のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第113回:営業そっちのけで絶叫マシーン作りに明け暮れてしまう遊園地経営シム「Parkitect」

経営を忘れるほどジェットコースター作りに没頭する遊園地経営シム「Parkitect」


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 アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回はカナダとドイツに拠点を置くゲームデベロッパ,Texel Raptorが手掛ける「Parkitect」を紹介しよう。

 本作は,広大な土地にアトラクションやショップなどを配置して,自分だけのアミューズメントパークを作り上げていく遊園地経営シミュレーションだ。設計の自由度の高さがウリの1つで,アトラクションを好きなように配置できるのはもちろん,地形エディタを使えば山や湖だって作れてしまう。

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 基本的には,“すでに完成されている施設を空き地に置いていく”ことになるのだが,遊園地の目玉ともいえるジェットコースターだけは,1から建設することが可能だ。
 レール1つ1つの傾斜からひねり具合まで細かく調節できるうえ,コース設定も自由なので,地形エディタで山を作り,その中を走らせたり,クライマックスで湖に突っ込ませたりといった,どこかで見たことのあるような絶叫アトラクションを作ることもできる。

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 また,自分で手掛けたジェットコースターは設計図として保存でき,Steamワークショップを通してほかのプレイヤーと共有できる。これはつまり,ほかのプレイヤーが作ったジェットコースターも読み込んで使えるということであり,自分の遊園地を奇想天外な絶叫マシーンで埋め尽くすこともできる。

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 ただし,本作はあくまでも“経営シム”。広大な土地をもらえたからといって,いきなり現実にあるアトラクションパークの規模感で,マシンやショップを配置していたら,施設の維持費やスタッフの人件費が膨れ上がってすぐに経営破綻してしまうのがオチである。
 まずは,メリーゴーランドやバイキングといった定番のアトラクションと,これまた定番で客数を確保できるバーガーショップなどを用意して客を回しつつ,利益が上がってきたら新しいアトラクションやショップに手を付けていくと経営が安定するはずだ。

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 より多くの利益を目指すなら,アトラクションやショップの価格調整なども考えなくてはいけない。プレイヤーの経営する遊園地は,アトラクションごとにお金を支払う仕組みなので,1ドル値上げするだけでも,収益は上がる。ただし,アトラクションの面白さに価格が見合っていないと遊んでもらえなくなるため,効率よく利益を出せるラインを見つけることが,プレイヤーの腕の見せどころになる。
 また,アトラクションがスタートするタイミングも自分で決められるので,この辺りもうまく調節していきたい。

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 今のところ本作に実装されているのは,イベントやミッションなどがとくに発生しないサンドボックスモードのみとなっている。困ったことにチュートリアルも用意されていないので,おそらく最初につまづくであろう,「ショップを設置しても機能しない」という現象には少し触れておこう。

 ショップを配置すると自動的に店員が配備されるのだが,この店員は商品を売るだけで在庫の補充をしてくれない。したがって,在庫を補充をしてくれる「Haulers」という従業員を個別で雇う必要があるわけだ。従業員は画面左にあるアイコンから「Staff Management」を選択することで働きに来てもらえるので,ショップを置くときはお忘れなく。ほかにも,アトラクションの整備士や,園内をパトロールする警備員などもここから雇用できるので,覚えておくといいだろう。

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 まだアルファ版の本作だが,Steamワークショップとの連携によってアトラクションがほぼ無限に用意されているのが強みであり,本末転倒かもしれないが,つい経営そっちのけでジェットコースター作りに励んでしまうのもこれまた楽しい。興味のある人はぜひ遊んでみてほしい。


「Parkitect」Steamストア(1780円)



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VRの世界をフォトグラメトリーで表現する探索アドベンチャー「Roomscale Tower」


 「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回はフランスのゲームデベロッパ,Duplicator Studioが手掛ける「Roomscale Tower」を紹介しよう。

画像集 No.016のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第113回:営業そっちのけで絶叫マシーン作りに明け暮れてしまう遊園地経営シム「Parkitect」

 本作は,実写のようなグラフィックスで構築されたVRの世界を体験する,というコンセプトのもとに制作されている,HTC Vive専用のアドベンチャーゲームだ。ゲーム内グラフィックスには,さまざまな角度で撮影した写真をデータ化し,それを元にリアルなオブジェクトや地形を作成する“フォトグラメトリー”という手法が用いられている。どれくらいリアルなのかは,以下のムービーで確かめてほしい。


 ゲームの舞台となるのは中世ヨーロッパ風の塔だ。その内部では,スケルトンなどのモンスターやトラップが待ち構えており,プレイヤーはこれらを掻い潜りながら,目指すことになるという。VR+フォトグラメトリーでどれほどの実体験感が得られるのか,今から気になるところ。
 ただ,この手のVRアドベンチャーゲームの場合,プレイヤーの移動方法にはテレポートが用いられることが多いのだが,Roomscale Towerにはそれがない。船やエレベーターなど,プレイヤーを移動させる方法は用意されているようだが,ムービを見る限りだと,実際に歩かなければならないシーンもあるようで,プレイエリアはそれなりに広く取る必要がありそうだ。

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 そんな本作は,すでにGREENLIGHTを通過しており,早ければアルファ版が6月下旬にもリリースされる見込みになっている。Valveが提供する無料アプリ「The Lab」にも,おなじくフォトグラメトリーを使った「Vesper Peak」というコンテンツがあるように,今後もVRとフォトグラメトリーを組み合わせた作品はこれから旬を迎えることになりそうだ。

「Roomscale Tower」GREENLIGHTページ

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    Steam

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