連載
ハロー!Steam広場 第164回:朝は畑を耕し,夜はゾンビを撃退。ブロックの世界でコロニーを作り上げるストラテジーゲーム「Colony Survival」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,女性キャラが相手のときは,攻撃を避けながら好みの部位をずっと眺めている上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第164回は,ブロックで構築された世界で一からコロニーを築き上げていく「Colony Survival」を紹介しよう。ビジュアルは,ぶっちゃけマインクラフトのそれだが,本作で軸になるのは“AIの入植者を呼び込んでコロニーを発展させていく”という,ストラテジー要素の方だ。
※お知らせ:来週(2017年8月1日)のハロー!Steam広場は,筆者取材のため休載いたします。次回更新は8月8日となりますので,ご了承ください。
入植者達と協力してコロニーを作り上げる。マインクラフト風ストラテジーゲーム「Colony Survival」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回はオランダのインディーズ系デベロッパPiplizが手掛ける「Colony Survival」を紹介しよう。
本作は,ブロックで構築された世界に降り立ったプレイヤーが,一からコロニーを築き上げていくというゲームだ。ビジュアルは,ぶっちゃけマインクラフトのそれだが,本作で軸になるのは“AIの入植者を呼び込んでコロニーを発展させていく”という,ストラテジー要素の方だ。
マインクラフトの場合は,材料集めから家の建設まで基本的に1人でやることになるが,本作では材料集めを入植者に任せられるのがポイントだ。
プレイヤーが常に持ち歩いているストレージと,入植者たちが利用する保管庫の中身は共有されているので,入植者が必要としているものをプレイヤーが集めたり,逆にプレイヤーが必要としているものを入植者に作ってもらったりすることで,妙な一体感が生まれるのは本作の面白いところ。
入植者を呼び込むには食料とベッドが必要になる。ベッドは板切れ1枚と藁があれば簡単に作れるが,食料は1人あたり1日5個ずつ蓄えから消費していくので,序盤で人を集め過ぎると,あっけなく生活が破綻する。なので最初の数日間は,入植者たちを小麦畑やかまどで働かせて,食料を安定供給できる地盤を作ることを意識したい。
入植者たちは夜になると就寝するのだが,ここでプレイヤーも一緒になって休憩してはいけない。この世界には夜になると活動を始めるゾンビのようなモンスターがおり,入植者たちが寝たところを狙ってコロニーを襲撃してくるからだ。これを放置すると,次々に入植者が襲われて,働き手を失うことになる。序盤でこれを撃退できるのはプレイヤーだけなのだ。
もっともゾンビ自体は一発の矢で倒せるので,撃退するのは簡単である。食料に余裕があれば,新しい入植者を呼び込んで見張り役になってもらうのもアリだ。
また,ゾンビは2段以上のブロックを乗り越えられないので,コロニーを塀で囲ってしまうのもいいだろう。ただ,ゾンビの進入できる場所が完全にない状態だと“籠城扱い”になり,食料が通常の6倍のスピードで消費されていく。そうなると一気に飢饉に陥るので,コロニーを維持するためには,ゾンビの進入できる場所をちゃんと作ってあげなければならない。なんともおかしな話である。
こうして夜の襲撃を耐え抜くと朝が訪れ,新しい1日が始まる。このサイクルを繰り返しながら,少しずつ入植者を増やしていき,コロニーをどんどん大きくしていくのだ。食料供給が安定して1日に2〜3人のペースで入植者を呼び込めるようになると,コロニー内もだいぶ賑やかになってくるはずだ。
まだアーリーアクセスが始まったばかりの作品なので,すぐに底が見えてしまうものの,ストラテジーとしてのベースはしっかりと作られており,プレイヤーも働き手の1人となって入植者と一緒にコロニーを発展させていく醍醐味は十分に味わえる。
作れるアイテムの種類が増えていけば,じっくりとやり込める作品になりそうなので,今後のアップデートが楽しみだ。組み立て好きにも戦略好きにも響く要素を持った本作を,ぜひ試してみてほしい。
「Colony Survival」Steamストア(1980円)
- 関連タイトル:
Steam
- この記事のURL:
キーワード
(C)2019 Valve Corporation.All rights reserved.