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ハロー!Steam広場 第198回:鞭さばきがものをいうローグライトアクション「City Of Brass」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,連休中に積みゲーを消化するはずが逆に増やしてしまう上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第198回は,「アラビアンナイト」をベースとした一人称視点のローグライトアクションゲーム「City Of Brass」を紹介しよう。開発を手掛けるのは,「Bioshock」や「XCOM」シリーズの元開発メンバーが立ち上げたインディーズ系デベロッパ,Uppercut Gamesだ。
※お知らせ:ハロー!Steam広場は次回より金曜日更新になります。次の掲載日は5月25日となるのでご了承ください。
鞭さばきがもの言う“ ローグライト ”アクション「City Of Brass」
今回は,「Bioshock」や「XCOM」シリーズの元開発メンバーが立ち上げたインディーズ系デベロッパ,Uppercut Gamesが手掛ける「City Of Brass」を紹介しよう。
Steamのプロダクトページに「Arabian Nights Rogue-Lite!」と掲げられているとおり,本作は「アラビアンナイト」をベースとした一人称視点のローグライトアクションゲームだ。本連載でも何度か登場しているが,Rogue-Liteとは「軽めのローグライク」という意味で,本作では“ステージの自動生成”と,“死亡すると初期装備でやり直し”という部分がそれにあたる。
本作でプレイヤーは盗賊となり,アラビアンナイトをテーマにした大都市でお宝を物色しながら次のステージを目指していく。大都市は13ステージで構成されており,すべて突破できればクリアだ。
道中で手に入れたお宝はその場で換金され,ステージに点在するショップでアップグレードを購入するのに利用できる。ショップのラインナップはランダムなので,手に入ったものでキャラクターをどう成長させていくかを,その都度考えていくというのも,ローグライクっぽい部分だ。
ゲームの難度は高めで,ステージ内ではスケルトン兵や魔人のほか,多種多彩な罠がプレイヤーに牙を剥き,少しでも気を抜くとあっさりと体力がなくなってゲームオーバーになってしまう。
主人公が武器として装備できるのは,剣と鞭だけと若干頼りない。しかし,装備がひ弱だからこそ,周りの環境を駆使した戦術的な戦いが重要となり,頭を使って状況を切り抜けることが面白さとなる。そして,そのカギを握るのが鞭だ。
鞭の使い方はいろいろある。たとえば,敵の顔を打てばノックバックして一時的にひるむので,罠の手前に誘導したら鞭で叩いて後ろに押し出し,罠にかけるといった芸当が可能だ。肉弾戦を挑む場合は,敵の手を鞭で打つことで, 持っている武器を叩き落とせる。足を狙えば転倒させられるし,鞭を体に巻き付けてこちらに引き寄せることもできる。
ほかにも,罠を叩いて作動させたり,焚火に当てて炎をまき散らしたり,地面に転がっている投擲物をからめとって武器にしたり……といった具合で,鞭1つにあらゆるアクションが集約されているのだ。
一人称視点のローグライトアクションはSteamでも人気ジャンルの1つなので,いろいろな作品がストアにリリースされているが,ここまで鞭に焦点を当てたゲームは本作くらいだろう。
アラビアンナイトの世界観も印象的だが,それ以上に,鞭の使い方を工夫してピンチを切り抜けていくという今までにないゲーム性が面白く,たとえ理不尽な死に方をしようが,何度もチャレンジしたくなる中毒性のある作品だった。興味のある人はぜひ遊んでみてほしい。
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