ニュース
ASUS,SIMロックフリースマートフォン「ZenFone 5」シリーズを国内発売。ハイエンドからエントリーまでの計3製品を用意
各製品の型番と発売時期,税別のメーカー想定売価は以下のとおりとなっている。
- ZenFone 5Z(型番 ZS620KL):2018年6月下旬発売,6万9800円前後
- ZenFone 5(型番 ZE620KL):2018年5月18日発売,5万2800円前後
- ZenFone 5Q(型番 ZC600KL):2018年5月18日発売,3万9800円前後
ZenFone 5Z&ZenFone 5
ハイエンド市場向けのZenFone 5Zと,ミドルクラス市場向けのZenFone 5“無印”は,どちらも6.2インチサイズで解像度1080×2246ドット,アスペクト比は9:18.7という縦長アスペクトのIPS液晶パネルを採用する製品だ。液晶パネル上端の一部を切り欠きにした「ノッチ」部分にフロントカメラを配置する「iPhone X」風のデザインが特徴だ。
ノッチに加えて,液晶パネルの四隅を丸く削り,ボディ側面ぎりぎりまでディスプレイ部分としたことで,本体前面における画面占有率は90%に達しているという。
ただ,ノッチがあることを好まないユーザーもいるそうで,ノッチの左右に表示している通知アイコンや時計などの周りを黒バックにして,黒バック部分にはアプリを表示しないようにするノッチ隠しの設定もあるそうだ。
スペック面も見ていこう。
フラッグシップモデルであるZenFone 5Zは,充実したスペックを備えるのもポイントである。搭載SoC(System-on-a-Chip)には,Qualcomm製のハイエンドモデルとなる「Snapdragon 845 Mobile Platform」を採用。メインメモリ容量は6GBで,内蔵ストレージには,高速なインタフェース規格「UFS 2.1」に対応する容量128GBのフラッシュメモリを採用しており,ゲーム用途での性能も期待できそうだ。
ZenFone 5Zは,単純計算した税込価格が7万5384円と,ハイエンドの端末としては,比較的安価となっているのも見どころだ。おサイフケータイや防水,防塵機能を備えていないという点は考慮する必要があるものの,大手通信事業者が販売するハイエンドスマートフォンと比べて割安な価格で手に入るのは,ゲーマーにとって大きな魅力となるのではないだろうか。
一方のZenFone 5は,Qualcomm製のミドルクラスSoC「Snapdragon 636 Mobile Platform」を採用しており,メインメモリ容量6GB,内蔵ストレージ容量は64GBとなる。ただ,前世代モデルに当たる「ZenFone 4」(型番:ZE554KL)は,搭載SoCにやや高スペックな「Snapdragon 660 Mobile Platform」を採用していたので,SoCのスペック低下がゲームにおける性能にどう影響するのか,それともしないのかが,ゲーマーにとって気になるところだ。
●ZenFone 5Z(ZS620KL)の主なスペック
- メーカー:ASUSTeK Computer
- OS:Android 8.0(Oreo)
- ディスプレイパネル:6.2インチIPS液晶,解像度1080×2246ドット
- プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 845」(CPUコア Kryo 385×8,最大CPU動作クロック2.8GHz,GPUコア Adreno 630)
- メインメモリ容量:6GB
- ストレージ:128GB+microSDXC(最大容量2TB)
- アウトカメラ(メイン):有効画素数約1200万画素,F1.8
- アウトカメラ(サブ):画素数未公開,画角120度
(※35mm換算で12mm相当) - インカメラ:有効画素数約800万画素,F2.0
- 対応LTEバンド:FDD-LTE Band1/2/3/5/7/8/18/19/28,TD-LTE Band38/39/41
- 対応3Gバンド:WCDMA Band1/2/3/5/6/8/19
- バッテリー容量:3300mAh
- 待受時間:未公開
- 連続通話時間:未公開
- 無線LAN対応:IEEE 802.11ac
- Bluetooth対応:5.0
- USBポート:Type-C
- 公称本体サイズ:75.6(W)×153(D)×7.7(H)mm
- 公称本体重量:約165g
- 本体カラー:スペースシルバー,シャイニーブラック
●ZenFone 5(ZE620KL)の主なスペック
- メーカー:ASUSTeK Computer
- OS:Android 8.0(Oreo)
- ディスプレイパネル:6.2インチIPS液晶,解像度1080×2246ドット
- プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 636」(CPUコア Kryo 260×8,最大CPU動作クロック1.8GHz,GPUコア Adreno 509)
- メインメモリ容量:6GB
- ストレージ:64GB+microSDXC(最大容量2TB)
- アウトカメラ(メイン):有効画素数約1200万画素,F1.8,画角83度
(※35mm換算で24mm相当) - アウトカメラ(サブ):画素数未公開,画角120度
(※35mm換算で12mm相当) - インカメラ:有効画素数約800万画素,F2.0,画角84度
(※35mm換算で24mm相当) - 対応LTEバンド:FDD-LTE Band1/2/3/5/7/8/18/19/28,TD-LTE Band38/39/41
- 対応3Gバンド:WCDMA Band1/2/3/5/6/8/19
- バッテリー容量:3300mAh
- 待受時間:約495時間(LTE),約380時間(3G)
- 連続通話時間:約1500分(LTE),約1530分(3G)
- 無線LAN対応:IEEE 802.11ac
- Bluetooth対応:5.0
- USBポート:Type-C
- 公称本体サイズ:75.6(W)×153(D)×7.7(H)mm
- 公称本体重量:約165g
- 本体カラー:スペースシルバー,シャイニーブラック
ZenFone 5Q
ZenFone 5シリーズでは下位モデルに位置付けられているZenFone 5Qだが,画面占有率の高いノッチ付き液晶パネルのような派手目の機能こそないものの,単純計算した税込価格で4万2984円という価格のわりに,機能やスペックが充実した製品だ。
ASUSがZenFone 5Qのアピールポイントとしているのは,アウトカメラとインカメラの両方がデュアルレンズ式になっているところ。アウトカメラだけでなく,インカメラでもサブ側に画角120度の広角カメラを採用しており,広角でのセルフィー写真撮影が可能であるという。
無印ZenFone 5やZenFone 5Zと異なり,ZenFone 5Qは,6インチサイズで解像度1080×2160ドット,アスペクト比9:18のスクエアな液晶パネルを採用している。画面占有率は80.3%とのことだが,サイズや解像度という点では,無印ZenFone 5と比べても,それほど見劣りするものではない。
SoCには,ZenFone 5よりもやや下のクラスとなるQualcomm製「Snapdragon 630 Mobile Platform」を搭載。メインメモリ容量は4GB,内蔵ストレージ容量は64GBと,実勢価格からすれば悪くないスペックと言えよう。
大抵のゲームにも対応可能なスペックを備え,カメラ機能にも特徴のあるスマートフォンとしては,4万3000円前後という実勢価格を実現しているのは評価に値する。こちらもおサイフケータイや防水機能などはないが,手頃な価格の製品を求めている人にとっては,選択肢に入れる価値がある製品となりそうだ。
●ZenFone 5Q(ZC600KL)の主なスペック
- メーカー:ASUSTeK Computer
- OS:Android 8.0(Oreo)
- ディスプレイパネル:6インチIPS液晶,解像度1080×2160ドット
- プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 630」(CPUコア Cortex-A53×8,最大CPU動作クロック2.2GHz,GPUコア Adreno 508)
- メインメモリ容量:4GB
- ストレージ:64GB+microSDXC(最大容量2TB)
- アウトカメラ(メイン):有効画素数約1600万画素,F2.2,画角83度
(※35mm換算で24mm相当) - アウトカメラ(サブ):画素数未公開,画角120度
(※35mm換算で12mm相当) - インカメラ(メイン):有効画素数約2000万画素
- インカメラ(サブ):有効画素数約800万画素
- 対応LTEバンド:FDD-LTE Band1/2/3/5/7/8/18/19/28,TD-LTE Band38/39/41
- 対応3Gバンド:WCDMA Band1/2/3/5/6/8/19
- バッテリー容量:3300mAh
- 待受時間:約540時間(LTE),約495時間(3G)
- 連続通話時間:約1374分(LTE),約1656分(3G)
- 無線LAN対応:IEEE 802.11n(5GHz帯非対応)
- Bluetooth対応:4.2
- USBポート:Micro-B
- 公称本体サイズ:76(W)×160.5(D)×7.7(H)mm
- 公称本体重量:約168g
- 本体カラー:ルージュレッド,ムーンライトホワイト,ミッドナイトブラック
ASUSTeK Computerのスマートフォン製品情報ページ
- 関連タイトル:
Zen
- この記事のURL: