「戦国BASARA」シリーズの真田幸村が長野県上田市のイメージアップに貢献。上田商工会議所からカプコンに感謝状が贈られる

　本日（2017年3月10日），カプコン東京支社にて，上田商工会議所からカプコンに感謝状が授与された。
　これは，2010年から長野県上田市にて実施されているカプコンの「戦国BASARA」シリーズとのタイアップ施策により，上田市の観光誘客促進やイメージアップといった貢献を受けてのもの。授与式では，上田商工会議所 会頭を務める桝澤憲一郎氏より，カプコン代表取締役社長 最高執行責任者 辻本春弘氏に感謝状が手渡された。

長野県上田市 上田商工会議所 会頭 桝澤憲一郎氏

カプコン代表取締役社長 最高執行責任者 辻本春弘氏

　感謝状授与式の後には，両氏への質疑応答の時間が設けられた。その内容を以下に掲載しよう。

――上田市と「戦国BASARA」シリーズとのタイアップによって，どのような成果を得られたのでしょうか。

桝澤憲一郎氏（以下，桝澤氏）：
　真田幸村役の保志総一朗さんが出演されたイベントでは，若い女性が朝6：00から会場に並んでいたりと，大盛況でした。
　また，真田の名所を巡るスタンプラリーイベント（「信州上田×戦国BASARA 真田巡りスタンプラリー〜真田の名所を制覇せよ!〜｣」）を実施したときは，3か所回られた方が1万人，6か所すべてでは5000人を超えました。さらに「戦国BASARA」の社を作り，ガシャポンを置いたのですが，なんと17万個も売れたんです。

――物凄い売れ行きですね。

桝澤氏：
　もちろん，NHKの大河ドラマ「真田丸」のご覧になった方もいらっしゃいますし，いろいろなコンテンツが融合しての結果だとは思いますが，「戦国BASARA」の場合はとくに若い方が多いですね。

――「戦国BASARA」のキャラクターが上田市で活躍していますが，辻本さんはどのようなお気持ちですか。

辻本春弘氏（以下，辻本氏）：
　カプコンを創業した当初はゲームに対するバッシングなどもありましたが，今回のように地域における公共的な場所で，当社のキャラクターをご活用いただけるのは夢のような出来事です。
　引き続き，「戦国BASARA」ファンと歴史ファンが盛り上がれるのであれば，これからも継続してお付き合いさせていただきたい。ご協力もしていきたいと思います。

――「戦国BASARA」シリースがこれだけの人気作品になった理由をどうお考えですか。

辻本氏：
　ゲームの企画段階では，このようなぶっ飛んだ設定でいいのかと思いました。というのも，歴史好きの方は史実に基づく内容を重視されますので，気になってはいたんです。
　ただ，ゲームならではの表現を取り入れることによって，従来の歴史物の雰囲気とは異なる魅力を出せたことが，今の若い方に受けた理由ではないかと思っています。
　その後，「戦国BASARA」を各武将の出身地の方々に受け入れていただき，結果として多くのファンが出身地に訪問する。そして，再度歴史を学ばれる。この勢いが一時のものではなく，10年以上という長い歳月において継続できていることは，メーカー冥利に付きますし，非常に嬉しく思っています。

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フォトセッションには「戦国BASARA」のゆるキャラ「幸村くん」の姿も。上田市は真田幸村ゆかりの地だ