プレイレポート
PS Vita用ソフト「プラスティック・メモリーズ」プレイレポート。天使のように可愛いアイラちゃんともう一度恋をしてみたので
だが本作は,そんな人達でも思わずニッコリする,満足度の高いゲームに仕上がっているので安心してほしい。今回はそんな本作を一足先に遊んでみたので,簡単に紹介してみたい。大切な人と,また巡り会えたよ!
「プラスティック・メモリーズ」公式サイト
TVアニメのエピソードをなぞりつつ
アイラとの恋人生活を堪能できるオリジナルストーリーも
本作の主人公となるのは,TVアニメ版と同様,世界的な大企業SAI社に入社したばかりの水柿ツカサ。SAI社は「ギフティア」と呼ばれるアンドロイドの製造・管理を行う企業で,ツカサはその中の「ターミナルサービス」という部署に配属される。実は,ギフティアの耐用限界時間は8万1920時間しかなく,ターミナルサービスは寿命を迎えるギフティアの回収がその業務なのだ。
ギフティアのことも,ターミナルサービスの仕事についても何も知らないツカサは,アイラというギフティアの少女とコンビを組んで仕事に取り組むことに。その中で,ツカサはアイラへの恋心を自覚するが,そんな時,上司の桑乃実カヅキからアイラの残り時間は1000時間しかないことを告げられる……。
というわけで,プレイヤーは主人公のツカサとなり,アイラとの残り少ない時間をいかに過ごすかというのが,このゲームの大きなテーマとなっている。
ゲームの前半パートは,TVアニメの第1話から第8話までのストーリーを追体験する形で進行し,アイラとの出会いや,寿命を迎えたギフティアやその所有者達との出会いと別れなどを,時にはアニメ版と同じアニメシーンを交えつつ,もう一度振り返ることができる。うう,切ない。
そして,TVアニメ第8話のラストに相当する,カーニバルの夜に打ち上げ花火の下でアイラに告白するシーンを経て,アイラと交際するルートに入ると,いよいよ本作ならではの展開に突入。ここからは,アイラとの残り約1か月の予定を自由に決められる「スケジュールモード」が開放され,ゲームオリジナルのシナリオを楽しめるようになる。
これらのシナリオは「仕事」「休憩」「デート」「ストーリー」という4つのカテゴリに分類され,1つのイベントをこなすと新たなイベントが開放される仕組み。シナリオは全部で60種類以上もあり,ゲームを1〜2周しただけではすべてを見ることはできないので,遊び応えたっぷりだ。イベントによってはアイラの衣装が手に入ることもあり,「お着替えモード」でアイラに着てもらうことができる。
「ストーリー」に分類されるシナリオはゲームの進行度に応じて開放されていき,ここではTVアニメでは触れられなかったアイラの過去や出生の秘密が明かされ,なかなか興味深い。また,それ以外のイベントでは,負けず嫌いだったり,ドジだったり,ツカサのために一生懸命だったりするアイラの姿を思う存分愛でることができ,たとえこの先に避けられない別れが待っているとしても,思わず顔がにやけてしまうのを抑えきれない。アイラがポンコツ可愛すぎるよ……。
一方,アイラとの交際ルートを選ばなかったときは,サブキャラルートに分岐する。こちらではツカサの上司であるカヅキ,同僚のミチル,ちゃらんぽらん社員ヤスタカのパートナーを務めるギフティアのシェリー,そして新米エンジニアのエルの,アニメでは語られなかった心情が描かれる。いよいよ寿命を迎えるアイラの回収に対し,彼らはそれぞれ何を思うのか。こちらも必見だ。
TVアニメのストーリーをなぞりつつ,そこでは描かれなかったエピソードを丁寧に紡ぎ上げた「プラスティック・メモリーズ」。それぞれのキャラクターの知られざる一面を掘り下げつつ,アイラとの恋人生活もたっぷり満喫できる,待たされた甲斐のあるファン必携の一本だ。ゲームだけのオリジナルストーリーでは,TVアニメとは異なる結末も用意されている。ツカサとアイラにどんな未来が待っているのか,ぜひ自分の目で確かめてみてほしい。
「プラスティック・メモリーズ」公式サイト
- 関連タイトル:
プラスティック・メモリーズ
- この記事のURL:
(C)MAGES./Project PM (C)MAGES./5pb..