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小島秀夫監督が登壇したパネルディスカッションをレポート。「DEATH STRANDING」にギレルモ・デル・トロ氏が出演するのは「寂しそうだったから」
北米時間2016年12月3日,アメリカ・カリフォルニア州のアナハイムで開催されている「PlayStation Experience 2016」で,コジマプロダクションのパネルセッションが行われた。
登壇したのは,もちろん小島秀夫氏で,まず「DEATH STRANDING」の最新トレイラーが上映された。
公開されたトレイラーは,基本的には12月2日に掲載した記事で紹介したティザートレイラー第2弾と同様だが,BGMがロウ・ロア(Low Roar)の「EASY WAY OUT」となっていた。小島氏は今回のトレイラーについて,「歌詞を考えながら映像を見ると,かなり印象が違う」とコメントした。
このトレイラーには,ゲームに関するさまざまなヒントが隠されているとのこと。小島氏は,「想像や討論を重ねて,楽しんでほしい」と語り,「P.T.」がそうだったように,ゲーマー達が発見を共有したり,意見を交換したりして,それ自体が一種のゲームになるというスタイルを想定しているようだ。
ティザートレイラー第2弾で明らかになった,マッツ・ミケルセンさんとギレルモ・デル・トロ監督の出演についても小島氏から経緯が語られた。ミケルセンさんについては,小島氏が以前からファンであり,映画監督のニコラス・ウィンディング・レフン氏をとおしてアプローチしたという。
またデル・トロ氏は,ノーマン・リーダスさんの紹介を頼んだときに「寂しげな様子」だったので,出演を依頼したそうだ。
ゲーム内のデル・トロ氏は,顔や体系,衣装などが3Dスキャンによって制作されたポリゴンモデルだが,ボイスやモーションは専門の俳優が担当するとのこと。また,ミケルセンさんやリーダスさんについては,ボイスやモーションも本人が演じるという。
さらに,これまでに公開されたキャラクターはいずれも男性だが,女性キャラクターも登場すると小島氏は述べた。具体的な説明は行われなかったが,「いっぱい出てきます」(小島氏)だそうだ。
Decimaは「Horizon Zero Dawn」などを手掛けるGuerrilla Gamesが制作したゲームエンジンであり,そのカスタム版が「DEATH STRANDING」に用いられるという。紹介にあたっては,Guerrilla Gamesのハーマン・ハルスト氏と,ゲームエンジンの選出に協力したPlayStation 4のリードアーキテクト,マーク・サーニー氏が登壇した。
エンジン提供にあたっては,その宣伝を対価として頼まれることが多いが,ハルスト氏が発したのは「一緒に未来を作りましょう」という言葉だったそうだ。小島氏は,当時を振り返って「胸が熱くなった」とコメントした。
小島氏から見たGuerrilla Gamesは,「目指しているところが高い」スタジオであり,「自分達(コジマプロダクション)は月面や火星に行こうとしているのに,土星に行こうとしている」と形容した。また,宇宙の例えを続けて「将来的には深宇宙まで行きたいので,そのための準備をしている」というコメントも小島氏から述べられた。詳細は不明だが,現在見えているコジマプロダクションの動きは,その一端に過ぎないようだ。
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