プレイレポート
FF歴代キャラクターによる夢のバトル! 本日発売「DISSIDIA FINAL FANTASY NT」のプレイレポート&初心者向けアドバイス
本作は,現在稼働中のアーケードゲーム「ディシディア ファイナルファンタジー」の移植作品で,「ファイナルファンタジー」シリーズの歴代キャラクターたちがバトルを繰り広げる対戦アクションだ。
本稿では2017年12月23日から2018年1月7日までの毎週末行われたオープンβテストのプレイレポートをお届けする。アーケードからの移植だけに,今からプレイを始めて追いつけるかどうか不安な人もいるかと思うので,初心者向けのアドバイスも付け加えた。参考にしてほしい。
まずは本作の概要を紹介しておこう。バトルは最大3人のキャラクターが1組となって戦うパーティ戦で,フィールド上には最大6人のキャラクターが入り乱れることになる。メンバー構成に制限はなく,クラウドとセフィロス,バッツとエクスデスなど,原作タイトルでは敵対していたキャラクター同士でパーティを組むことも可能だ。
オープンβテストでは,オンラインでのパーティバトル「クラスマッチ」に加え,シングルプレイモード「ラッシュバトル」や,プレイ中に手に入れた「トレジャークリスタル」を開封してのキャラクターカスタマイズなどを体験できた。
「ラッシュバトル」では自由にパーティを組んでCPUと戦える。これでゲームに慣れよう |
プレイ中に手に入れた「トレジャー」を開けると,キャラクターのスキンやBGMが手に入る |
「DEAD OR ALIVE」シリーズや「仁王」を手がけたコーエーテクモゲームスのTeam NINJAが開発を担当しているだけあって,アクションゲームとしてのさわり心地は良好。
グラフィックスも美しく,FF初期作のキャラクターたちは天野喜孝氏のイラストを再現したものになっているのもポイント。特に,初代「FINAL FANTASY」のウォーリア オブ ライトや,「FINAL FANTASY II」のフリオニールは当時のパッケージアートやイラストに近いテイストなので,ファンにとっては感慨深いだろう。
原作タイトルの要素がアクションゲームとして再現されているのも面白い。本作では,「FINAL FANTASY V」の主人公であるバッツに,11の技を使うたびにそれぞれの性能が上がっていくという特徴があるのだが,これはさまざまなジョブのレベルを上げていくFFVのゲームシステムをモチーフにしたものと思われる。
こうした工夫が随所にあるので,原作を知っている人ほど遊ぶのが楽しく感じられるだろう。
バッツは11のジョブに対応する技があり,使うと性能が強化される |
ライトニングは「アタッカー」と「ブラスター」を使い分けて戦う |
マッチングについてはほぼ問題なかったが,時間帯によっては成立するまでに数分かかることもあった。オープンβテスト版のクライアントには,いわゆるアーケード待ち受け(ゲームを1人で遊びつつ対戦相手を待つ)がなかったため,マッチング待ちの時間が少し退屈に感じられたのも事実。本作には特殊な性質を持つキャラクターが少なくないため,練習しながら待てる環境があれば,色々なキャラクターをより気軽に選べるのではないかと思えた。
紹介したように,本作の特徴には独特のルールや個性豊かなキャラクターがあるのだが,それだけに対戦型アクションとしては比較的複雑な内容となっている。初心者が戸惑うであろうポイントをいくつかまとめておいたので,参考にしてほしい。
●「ブレイブ」と「HP」
本作の核を成すのが,「ブレイブ」と「HP」という2つの数値。簡単に言えば,ブレイブは攻撃力,HPは体力だ。
[○]ボタンで「ブレイブ攻撃」が発動し,ヒットさせると相手のブレイブを奪って自分のブレイブを増やせる。ブレイブ攻撃には比較的使いやすいものが多いが,これをいくら当ててもHPは減らない(=敵を倒すことはできない)。敵を倒すには,[□]ボタンの「HP攻撃」を当てる必要があるのだ。
したがって,「ブレイブ攻撃を当てて自分のブレイブを増やし,ブレイブが減った敵にHP攻撃を当てる」のがセオリーとなる。しかしHP攻撃を当てると一時的に自分のブレイブがゼロになり,ここで攻撃を受けると「ブレイク」状態となってより大きなダメージを受けるようになってしまう。
また,自分のブレイブが高いときも,攻撃された際に補正が入って大ダメージになるので,攻めるべきか,守るべきかの判断が非常に重要だ。「なんとなく攻撃しているだけ」では勝利はおぼつかないだろう。
●キャラクターの選び方
本作には特殊な性質を持ったキャラクターが多い。モードの切り替えで特性が変化したり,一定時間ごとに技がパワーアップしたりと,ほかの対戦ゲームであれば「特殊型」といった扱いになるキャラクターがゴロゴロいるのだ。
モード切り替えの方法もさまざまだ。エクスデスやライトニングなどは[L3]を押し込むだけでいいが,オニオンナイトのように技を当てなければならない者もいる。オニオンナイトは「たまねぎ剣士」のモードでスタートし,剣技をヒットさせれば「忍者」に,魔法を当てると「賢者」になる。それぞれのモードは異なるブレイブ攻撃を持つため,1人のキャラクターに3人分の技が詰まっていることになるわけだ。ゲームのイロハも分かっていないうちから,こうしたキャラクターを使うのは厳しいだろう。
混乱しないためにも,まずはスタンダードなウォーリア オブ ライトでゲームに慣れるのがオススメ。技が素直なうえ,↓+[○]やダッシュ中の[○]といった操作で敵の攻撃を防げるのもいい。
接近戦を得意とするクラウドやカイン,ノクティス,射撃戦をメインとするエースといったキャラクターも,やるべきことがハッキリしていてプレイしやすい。
キャラクターを選ぶときは,「敵が近い時に出す技」「遠くから相手を牽制できる技」がそれぞれ何であるかを確認しておきたい。シングルプレイでそのあたりの使い勝手をチェックしてからオンライン対戦に臨もう。
●「ターゲットライン」による状況判断
敵にロックオンされると,その敵と自分が線で結ばれる。これがターゲットラインだ。
複数のターゲットラインが伸びてきている場合,自分は何人かの敵からマークされていることになるので,何か技を出してもほかの敵に妨害される可能性が高い。逃げに徹したり,味方と合流したりするのがいいだろう。特に,ターゲットラインが赤い場合は敵から攻撃されているため,ガードやステップで凌ぎたいところだ。
ターゲットラインがないときは,当然ながら誰からもロックオンされていないのだが,チームとしてはあまり歓迎できない状況でもある。敵の攻撃が味方の誰かに集中しているか,敵が「召喚クリスタル」(砕いてゲージを溜めると召喚獣を呼び出せる)を狙っているかもしれないので,早急に敵を探した方がいい。
●「EXスキル」の把握
初心者のうちにありがちなのが,ブレイブ攻撃に夢中になって「EXスキル」の存在を忘れてしまうことだ。自分と周囲にいる味方のHPを回復する「HPリジェネ」,敵の移動速度をダウンさせる「ジェノバ」など,うまく使えば戦闘を有利にできるので,使わないまま終わった……ということがないようにしたい。
[△]で発動する「固有EXスキル」は,キャラクターごとに用意されている特殊能力。↑+[△]と↓+[△]で出せる「汎用EXスキル」には,任意のものを選べる。いずれも一定時間経過すると使えるようになっており,あとどれくらいで使用可能になるかが画面左下のアイコンで確認できるので,常に状況を把握しておこう。
EXスキルに慣れるためにオススメしたいキャラクターがエース。固有EXスキル「デッキオープン」は,それぞれに違う効果がある赤・黒・青・黄のいずれかのカードを溜めるというもの(カードが溜まった状態で[△]を押すと発動)なので,発動可能になったらすぐに使ったほうがいい。アイコンをチェックする習慣をつけるのに役立つだろう。
紹介してきたように,本作はほかの対戦アクションとひと味違ったシステムなので,最初は面食らうかもしれないが,プレイすればするほど面白さが増していくはず。
アーケード版が先に稼働しているせいもあってか,オープンβテストの開始直後はプレイヤーの力量に大きな差があったが,最終日にはそれが詰まってきているようにも見受けられた。
歴代作のキャラクターやBGMが揃っており,対戦アクションになじみがないFFシリーズのファンも楽しめるのではないだろうか。発売後の盛り上がりが楽しみだ。
「DISSIDIA FINAL FANTASY NT」公式サイト
- 関連タイトル:
DISSIDIA FINAL FANTASY NT
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(C) KOEI TECMO GAMES/SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA
ILLUSTRATION:(C)2017 YOSHITAKA AMANO
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