プレイレポート
[G-Star 2017]VRFPS「RealBX VR」は軍の訓練用エミュレータ制作メーカーがリリースする,リアルな武器の扱いを追求した作品だ
Naviworksは,軍の訓練用エミュレータを開発しているメーカーだという。「RealBX(Real Battle eXercise)」がそれにあたるそうで,VR版である本作は,RealBXを一般向けのゲーム用に落とし込んだものとなる。プレイヤーは,VRヘッドマウントを装着するほか,左右の手にコントローラを持ち,引き金を引いたり,物をつかんだりといった操作を行う。
そんな本作の面白いところは,武器の扱い方がリアル志向になっているという点だ。
先ほど物を掴むという操作を紹介したが,本作ではリロード時にマガジンを実際に腰のパックから掴んで取り出し,銃器に差し込む必要がある。それも銃器によって場所が異なるという,当たり前と言えばそうだが,VRならではの操作感が楽しめる。
例えば,ライフルのような銃身の長い武器であれば,マガジンの挿入口がグリップのやや手前あたり,ハンドガンであればグリップの真下にあるなど,リアルな動作を意識した作りとなっているわけだ。
初めてプレイしたときは,マガジンの位置を目視で確認して掴んでいたが,慣れてくると見なくても掴めるようになる。なお,武器によっては銃身の前側に手を添えることで安定させ,銃撃による反動を押さえることも可能だ。なお,ポンプアクションのショットガンは,1発を撃つごとに手前のハンドグリップを前後させて弾薬を装填する必要がある。
使用できる武器は,「ライフル」「ピストル」「スナイパーライフル」「ショットガン」などの銃器や,「グレネード」「スモークグレネード」などの投擲武器,先端に爆薬の付いた「弓」,そして近接武器の「ナイフ」など,10種類ほどあるとのこと。なお,スタングレネードも武器として開発していたらしいのだが,閃光と音を発するという特性上,実際にそれをVRで受けると倒れかねないため(開発者が実際に倒れたらしい),実装はされていないという。
ちなみに,グレネードはベルトから取り出して投げる必要があり,弓はリロードの話にもあるように,右手を肩の上あたりまで持っていき,矢を取り出して弓につがえるという独自の操作が必要になる。
ゲームモードは「シングルプレイ」のほか,16人での対戦が可能な「デスマッチモード」も楽しめる。ほかにも「爆破モード」や「サバイバルモード」といったコンテンツの追加も予定されているとのことだ。なお,本作はフレンドリーファイアが有効とのこと。誤射しないように,目視で味方の位置を把握することが重要になるだろう。
今回,このシングルプレイを遊ばせてもらったが,VRそのものにも慣れていないことがあり,とにかく忙しかったという印象だ。プレイ中は,気がついたら弾薬が切れて「リロード!」という警告音が鳴り響き焦ってしまう。
リロードするために実際のマガジンを掴む動作が必要なだけに「こんなにすぐ弾切れするものだっけ?」と,簡単にリロードできるゲームとの感覚の違いにも少し戸惑った。なお,ベルトに固定されたマガジンも数に限りがあるため,すべてを消費すると新しい武器を拾わなければならない。
また,左手にあるコンソールでHPを確認できる。ダメージを受けて失ったHPは,しゃがんでいれば回復していく。コントローラのキーでも移動はできるので実際に自身が動く必要はないのだが,両手の動きと屈伸運動だけでも結構大変だ。
なお本作は,PC向けですでにSteamにて配信されているのだが,2018年4月にはPlayStation VR向けに韓国でリリース予定とのことだ。ちょうど取材時に,ゲームのコスプレをした関係者4人が対戦していたので,その模様を撮影した動画を掲載しよう。プレイヤーがどんな動きをしているのかにも注目してほしい。
「RealBX VR」公式サイト
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