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PlayStation 4の性能と特徴を,直撮りムービーで確認。次世代機が提唱する新しいゲーム体験とは
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印刷2013/02/21 18:54

ムービー

PlayStation 4の性能と特徴を,直撮りムービーで確認。次世代機が提唱する新しいゲーム体験とは

 2013年2月21日,ソニー・コンピュータエンタテインメントは新型ゲーム機「PlayStation 4」を発表した。本稿では,発表会場で公開されたデモを,直撮りムービーで紹介してみたい。すでにYouTubeで高解像度ムービーが公開されているものもあるが,発表内容に沿って解説を加えていこう。なお以下の内容は,SCEのオフィシャルな説明や公式スペックシートなどに則った解説ではなく,ムービーから観て取れる「推測」である。どうかその旨ご理解のうえ,お読みいただきたい。


PS4上でのHAVOKによる100万オブジェクトの剛体シミュレーション



 物理エンジンとして有名なHAVOKを使ったデモ。実に,100万オブジェクトの物体が,自由落下と剛体衝突を行っている。
 HAVOKがIntelに買収されて以降,GPUによるHAVOKのデモを見るのは久々のような気もしないではないのだが,なぜPS4でHAVOKがGPUアクセラレートされているのかなどについては,こちらの記事が参考になるだろう。
 どのあたりまでGPUで実行できるのかは不明だが,HAVOK自体のサポート範囲は布表現やアニメーションなど多岐にわたっているので,GPUアクセラレートによって,ゲーム内容自体も未体験のレベルのものが実現される可能性がある。PCでも,GPU物理全開のゲームというのはほとんど存在しないのだ。

 デモ実行時の演算はGPUで行われており,4基のコアを使用しているという。公式スペックシートによると,PS4のグラフィックスコアは18基だとされている。これはRadeonのGraphics Core Next(GCN)の個数を指すと思われるので,現状のRadeon HD 7xxxシリーズと同じアーキテクチャであれば(次世代Radeonのものだと書いてはあるが),いわゆるシェーダコア数は1152個ということになる。ちなみにPS3では,シェーダ内の2パイプラインを別のものと数えても64個なので,演算力や表現力の違いが文字通り桁違いになることも想像できるだろう。


Quantic Dreamによる顔のレンダリングデモ



 「HEAVY RAIN -心の軋むとき-」の開発元であるQuantic Dreamによる老人の顔のレンダリングデモ。すでにAgni's Philosophyのデモなども示されていたので驚きはないのだが,将来のゲームのためのものではなくて,もうじき利用できるレベルにあるという。
 この手の肌表現で核となる“スクリーンスペース サブサーフェス スキャッタリング”自体は,数年前のコンシューマゲームでも利用されている技術であり,ことさら次世代というわけではないのだが,このレベルの作り込みができるようになると,ぐっと説得力が増してくる。
 おそらく髪の毛は1本単位で生成されている。線が太めで非常に柔らかいので,半透明のビルボードが利用されていると思われる。また,逆光が透けるバックスキャッタリング処理を,髪の毛や耳の薄い部分で確認できる。
 もう一点注目すべきは表情の豊かさだ。かすかな顔の筋肉の動きなどが,微妙な表情を実現している。


ストリーミングによるプレイ動画の共有



 PlayStation 4では,ゲームプレイを録画しておき,そのムービーから好きなところを切り出して友達と共有することができる。プレイ画面のスクリーンショットと同じような手軽さで共有できるとされている。やり方は簡単で,コントローラに用意された「SHARE」ボタンを押すだけだ。
 また,友達がプレイ中の画面をみんなで鑑賞しつつ大勢でチャットを行うなど,コミュニケーションを重視したゲームプレイ環境も提唱されるようだ。これは,PS4上だけでなく,スマートフォンやタブレット上からでも共有可能なものとなっているという。
 そのほか,PlayStation Network上でフレンドのプロフィール画面を見ると,その人が現在PS4で遊んでいるゲームの画面がリアルタイムで表示されるようになっている。遊んでいるゲーム画面がそのままリアルタイムで配信されるので,それを見て途中でゲームに乱入するようなことも可能なようだ。


PS Vitaを使ったリモートプレイ



 一部のタイトルでPlayStation 3とPlayStation Vitaでも行われていた「リモートプレイ」は,PS4でも継承されている。分かりやすく言えば「Wii U Game Padのようなこと」ができるようになるということだ。
 このムービーは,PS4上で動いている「Knack」をPS Vitaで遊んでいるところである。PS Vitaのグラフィックス機能でも実現不可能と思われる画面が携帯機上で展開している。PS4では2画面分の描画を行うだけの性能があり,PS Vitaがあれば,PS4とPS Vitaでのマルチプレイを楽しむこともできる。
 先ほどの例のように,「プレイ中のゲーム画面をそのままエンコードして配信する」といったことが簡単にできるアーキテクチャだけに,PS3で行うよりも多くのゲームで対応が期待できそうだ。
 同様の環境が標準装備のWii Uと異なり,別のデバイスを用意する必要があるため,どの程度活用されるようになるのか不明だが,PS Vitaとの組み合わせならWii Uでできそうなことはたいていできそうなのも確かだ。今後の発表に注目したい。

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