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7インチタブレットから21.5インチのオールインワンPC風まで,日本HPがAndroid端末3シリーズを発表
キーボードドックと合体できる2in1タブレット
HP Slate10 x2
HP Slate10 x2。左が「スモークシルバー」で,右が「スノーホワイト」 |
HP Slate10 x2は,タブレット型の本体に合体可能なキーボードがセットになった,2-in-1タイプのAndroid端末だ。液晶ディスプレイは10.1インチサイズで,解像度は1920×1080ドットである。
キーボードドック側にもバッテリーを内蔵し,合体状態ではバッテリー駆動時間が延びるというギミックは,ASUSTeK Computerの「Transformer Pad」シリーズと同じような仕組み。バッテリー駆動時間は,タブレット単体だと最大約8時間45分だが,合体状態では最大約14時間45分に伸びるという。
タブレット側のインタフェース類は,microSDHCカードスロットとマイク/ヘッドフォン端子およびドックとの接続端子だけだが,キーボードドック側にはフルサイズのHDMI出力端子と,同じくフルサイズのUSB 2.0ポート,さらにSDHCカードスロットも装備している。
搭載System-on-a-Chip(以下,SoC)はNVIDIAの「Tegra 4」で,メインメモリ容量も2GBと,今回発表の3製品の中では,最もスペックが高い。
ラインナップは内蔵ストレージ容量と本体カラーの違いにより3モデルで,カラーが「スモークシルバー」(灰色)の下位モデルは,メーカー想定売価5万円前後。内蔵ストレージ容量が64GBで,スモークシルバーと「スノーホワイト」(白)の2色が用意される上位モデルは,同6万円前後とされている。いずれも直販サイト「HP Directplus」で販売される予定だ。
発売時期はいずれも9月上旬の予定。Tegra 4を搭載するAndroidタブレットとしては,比較的入手しやすい製品となりそうである。
●HP Slate10 x2の主なスペック
- サイズ:258(W)×194(D)×22.5(H)mm(合体状態)
- 重量:約600g(タブレット状態),約1.25kg(合体状態)
- OS:Android 4.2(Jelly Bean)
- プロセッサ:Tegra 4(4 CPUコア),動作クロック1.8GHz
- ディスプレイ仕様:10.1インチ液晶パネル
- ディスプレイ解像度:1920×1200ドット
- メインメモリ容量:2GB
- ストレージ容量:内蔵16GB,または64GB
- 3G/LTE通信:非対応
- 無線LAN:IEEE 802.11a/g/n
- Bluetooth:搭載
- NFC:非対応
- センサー類:加速度,ジャイロ,コンパス
- 外側カメラ:200万画素
- 内側カメラ:92万画素
- バッテリー:約8時間45分(タブレット状態),約14時間45分(合体状態)
比較的安価な7インチタブレット
HP Slate7
7インチサイズの「HP Slate7」は,「重低音の効いたサウンド」を再生できるというサウンド機能「Beats Audio」の採用が特徴とされるタブレットだ。
スペックは低めに抑えられており,搭載SoCは「Cortex-A9」コアを2基集積したもの(※詳細未公開)で,メインメモリ容量は1GB,液晶パネルの解像度は600×1024ドットと,同じ7インチサイズのGoogle「Nexus 7」2013年モデルに比べると,スペックは遠く及ばない。
いずれも本体カラーはシルバーとレッドの2色から選択可能。発売時期は直販モデルが8月下旬予定,量販店モデルが8月6日とのことだ。
厳しいことを言わせてもらうと,2013年夏に登場する7インチタブレットとしてのコストパフォーマンスはすこぶる低い。発売時期がせめて半年早ければ,また違った評価を得られたかもしれないが。
●HP Slate7の主なスペック
- サイズ:197(W)×116(D)×10.7(H)mm
- 重量:約370g
- OS:Android 4.1(Jelly Bean)
- プロセッサ:ARM Cortex-A9(2 CPUコア),動作クロック1.6GHz
- ディスプレイ仕様:7インチ液晶パネル
- ディスプレイ解像度:600×1024ドット
- メインメモリ容量:1GB
- ストレージ容量:内蔵8GB(直販モデル),または16GB(量販店モデル)
- 3G/LTE通信:非対応
- 無線LAN:IEEE 802.11g/n
- Bluetooth:2.1+EDR 搭載
- NFC:非対応
- センサー類:加速度
- 外側カメラ:300万画素
- 内側カメラ:VGA解像度
- バッテリー:最長5時間駆動
液晶一体型PCのような据え置き型Android端末
HP Slate21
「HP Slate21」は,一見すると液晶パネル一体型PCを思わせるデザインをしているが,歴としたAndroid端末だ。ワイヤードタイプのUSBキーボードとマウスが付属し,Officeスイートとして「KINGSOFT Office for Android」がプレインストールされているため,日本HPではHP Slate21を「オールインワンPC」と称している。
液晶パネルは,21.5インチサイズ,解像度1920×1080ドットで,マルチタッチに対応したものを採用。本体背面の可動式スタンドにより,ディスプレイの角度は15〜70度の範囲で変えられる。
インタフェース類としてはUSB 2.0ポートを3つと,SDカードスロット,そして100BASE-TX LANを搭載。有線LANをサポートするのはなかなか珍しい。
搭載SoCはNVIDIAの「Tegra 4」と最新のものを搭載しているが,メインメモリ容量は1GB,内蔵ストレージ容量も8GBと少なめだ。液晶パネルやSoC以外の部分は可能な限りコストを削った製品といえよう。
同社直販サイトでの価格は4万円前後で,発売時期は9月上旬の予定とされている。OSがAndroidという点が気にならない用途であれば,液晶パネル一体型のWindows 8搭載PC代わりに使うことは可能かもしれない。
●HP Slate21の主なスペック
- サイズ:531(W)×169(D)×346(H)mm(最小傾斜時)
- 重量:約5.0kg
- OS:Android 4.2(Jelly Bean)
- プロセッサ:Tegra 4(4 CPUコア),動作クロック1.8GHz
- ディスプレイ仕様:21.5インチ液晶パネル
- ディスプレイ解像度:1920×1080ドット
- メインメモリ容量:1GB
- ストレージ容量:内蔵8GB
- 3G/LTE通信:非対応
- 無線LAN:IEEE 802.11a/g/n
- Bluetooth:3.0 搭載
- NFC:非対応
- センサー類:未公開
- 外側カメラ:搭載せず
- 内側カメラ:92万画素
- バッテリー:搭載せず
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