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HW短評:Intel「Compute Stick」(1) スティック型PCの実力をベンチマークとブラウザゲームでチェック
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印刷2015/06/12 00:00

テストレポート

HW短評:Intel「Compute Stick」(1) スティック型PCの実力をベンチマークとブラウザゲームでチェック

総試用時間:5時間

Compute Stick
メーカー:Intel
問い合わせ先:アイ・オー・データ機器 インフォメーション デスク
電話:0120-777-618(月曜日〜金曜日 10時〜17時)
直販価格:本体のみ 2万2140円,タッチパッド付きキーボードセット 2万4840円(いずれも税込,※2015年6月12日現在)
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 ファーストインプレッションで製品概要を紹介したIntel純正のスティック型PC「Compute Stick」が,ようやく発売された。今回のHW短評では,グラフィックス性能やCPU性能,比較的負荷が高いブラウザゲームの動作を検証したい。

 テストにあたっては,Compute StickのハードウェアスペックがAtomベースのタブレット並みということを踏まえ,比較対象には2014年1月に発売されたWindows 8.1搭載タブレット「ThinkPad 8」と,筆者が業務に使用しているノートPC「VAIO Fit 13A」(以下,Fit 13A)を比較対象として用意した。Fit 13Aは一般的なノートPCのサンプルとして見てもらえればと思う。3製品の主なスペックはのとおりだ。

画像集 No.004のサムネイル画像 / HW短評:Intel「Compute Stick」(1) スティック型PCの実力をベンチマークとブラウザゲームでチェック

 グラフィックス性能のテストでは,「3DMark」のIce Storm Unlimitedプリセットと,「GFXBench 3.1」を使用した(グラフ1〜2)。Compute StickのスコアはThinkPad 8比で55〜73%程度,Fit 13A比では21〜34%程度に留まっている。

画像集 No.005のサムネイル画像 / HW短評:Intel「Compute Stick」(1) スティック型PCの実力をベンチマークとブラウザゲームでチェック

※Compute StickとThinkPad 8ではOpenGL ES 3.0ベースのテストが動作対象外となり実行できなかったため,OpenGL ES 2.0ベースのテストのみを実施した
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 CPU性能を計測した「Geekbench 3」のスコアも低い(グラフ3)。とくに,マルチコア処理時の総合スコアとなる「Multi-Core Score」でThinkPad 8の約60%というのは目を引く。

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 一方,PC総合ベンチマーク「PCMark 8」のスコアをまとめたグラフ4だと,Compute Stickが健闘。対ThinkPad 8で88〜92%程度にまで迫っている。

家庭でのPC使用シーンを想定した「Home 3.0」テストと,ビジネスユースを想定した「Work 2.0」テストを実施。画像をクリックするとテスト時間べースの結果を表示する
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 グラフ5は,Compute Stickの動作温度を記録したものだ。排気ファン周辺部分が動作中は最も高温になり,最大で約65℃に達していた。

室温25℃の環境で,PCを起動後,30分間放置した状態を「アイドル時」,3DMarkの30分間連続実行時点を「高負荷時」とした。「CPU」は「HWMonitor」で,「ファン周辺」は放射温度計でそれぞれ計測した結果となる
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 最後に,実際のブラウザゲームによるテストとして,Unity Web Playerベースのゲームである「大航海時代V」を用い,通常表示と全画面表示のフレームレートを「Fraps」で表示した動画を下にまとめてみた。航海中のイベントや戦闘時は,かなり低いフレームレートになるのだが,そうした場面でも操作にもたつきはなく,そもそも戦闘時はあまり操作しないので,数値の低さほどストレスは感じない。


画像集 No.003のサムネイル画像 / HW短評:Intel「Compute Stick」(1) スティック型PCの実力をベンチマークとブラウザゲームでチェック
 3Dグラフィックスを駆使するブラウザゲームをプレイするには少々厳しい面もあるものの,Compute Stickはブラウザゲーム用の超小型PCとして実用に足る,面白い製品とまとめられそうだ。

●Compute Stickの主なスペック
  • メーカー:Intel
  • プロセッサ:Atom Z3735F(定格1.33GHz,最大1.83GHz,4C4T,L2キャッシュ容量2MB)
  • メインメモリ容量:2GB
  • ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大128GB)
  • 無線LAN:IEEE 802.11g/n
  • Bluetooth対応:4.0
  • 外部インタフェース:USB 2.0(Type-A),USB Micro-B(給電専用)
  • OS:Windows 8.1 with Bing 32bit
  • 本体サイズ:37(W)×103(D)×12(H)mm
  • 本体重量:約54g

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アイ・オー・データ機器のCompute Stick特設ページ

Intel「Compute Stick」ファーストインプレッション。最近人気のスティック型PCはブラウザゲームマシンとして使えるか


※HW短評に関する注意
  • HW短評(ハードウェア短評)は,各執筆者が,テスト経過時点でのインプレッションをまとめたものです。最終的な評価の掲載を目的とするわけではないため,次回以降のHW短評,もしくは別途掲載されるレビュー記事などとは異なる評価が掲載されることもあります
  • HW短評について,お気づきの点や,「こんな追加テストをしてほしい」という要望があれば,問い合わせフォームの「記事について(掲載情報の間違いや修正依頼など)」からお伝えいただければ幸いです。ただし,ご要望にお応えできない場合もありますので,この点はご容赦ください
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