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国産ゲーマー向け眼鏡「G-SQUARE」にFPS向けと格闘ゲーム向けの新レンズが登場。普段使いにも適した新フレームも来年に
イベント会場で取材した新製品の実物とその特徴,そしてニデックブースで行われた,プロゲーマーと来場者の格闘ゲーム対戦イベントの様子をレポートしよう。
ディスプレイから発する強い青色光,いわゆるブルーライトを軽減する「ブルーライトカット」機能を備えた眼鏡は珍しくないが,ブルーライト軽減のためにレンズを染色すると,映像の色味が若干変わって見えるというのが難点だ。そこでニデックは,プロゲームチームのDetonatioN Gamingと共同開発を行い,MOBAタイプのゲーム,とくに「League of Legends」(以下,LoL)用に,ゲーム画面を見ていて違和感の少ない色のレンズを選び,ゲーマー向け眼鏡を商品化したのである。
なお,G-SQUAREの開発に至る経緯や特徴の詳細は,G-SQUARE発表時の記事を参照してほしい。
今回発表されたFPS向けと格闘ゲーム向けの新レンズを見てみよう。写真を見るとよく分かるが,FPS向けは,通常の眼鏡レンズに近い自然な色見に見えるものとなっている。一方,格闘ゲーム向けのレンズは,やや黄色がかった色見となっていた。
FPS向けは「Battlefield 4」と「Overwatch」,格闘ゲーム向けはストリートファイターシリーズやスマッシュブラザーズシリーズを前提に,DetonatioN Gamingの選手と共同で,適したレンズを選んだものであるとのこと。
とくに筆者が気になったのは,透明に近いFPS向けのレンズだ。会場は実際のゲームでじっくり試せるような環境ではなかったため,あくまでもレンズを通して見た印象というレベルだが,FPS向けは色味が変わって見えることもなく,通常のレンズと変わらない感覚で使えそうに思えた。ニデック側も,FPS向けはゲーマーだけでなく,クリエイターのように色味の忠実さを重視する人にも適するとアピールしている。
ブルーライトカット機能付きの眼鏡は,筆者もときどき使用しているのだが,ブルーライトカット率の低いものであっても画面の色味がやや黄色みがかって見えるので,写真を扱う仕事中は使えないし,ゲームでの利用にも及び腰になる面があった。だが,色味が変わらずにブルーライトを軽減できるなら,仕事でもゲームでも常用できそうで期待できる。
当然ながら,着色レンズに比べればブルーライトのカット率は低くなるとの説明だったが,色味を気にする人や用途には,FPS向けのほうが適するだろう。
G-SQUAREの展示コーナーでは,レンズだけでなく,来年発売予定という新しいフレームも展示されていた。既存のG-SQUAREで使っている「フルリム」タイプのフレームは,それ自体がかなり目立つデザインとなっているが,「ナイロール」と呼ばれるタイプの新フレームは,フルリムタイプほどは目立たないのが特徴であるという。普段使いにも向いたフレームとして訴求していきたいとのことだった。
もちろん,普通に戦ったのでは,プロゲーマー相手に来場者が勝利するのは困難なので,「スタート後,10秒間は何もしない」「パンチボタンのみで戦う」「キックボタンのみで戦う」という3種類のハンデを板橋ザンギエフ選手が受けて戦うというハンデマッチとなっている。ハンデ付きでも,勝利すれば賞品がもらえるし,もし「ハンデなし」を選んで勝利すれば,G-SQUAREがもらえるという大盤振る舞いだ。
ハンデ付きとはいえ,相手はプロゲーマー。眼鏡の展示会に来る来場者では,なかなか太刀打ちできるはずもない。
とはいえ,2人めの挑戦者として名乗りを上げた「ケン」のプレイヤーは,「ストリートファイターVをプレイしている」というだけあって,「10秒間は何もしない」というハンデを選ぶと,一気に攻め込んでは次々と技を決めて,会場をどよめかせた。実際,コンボの昇龍拳が決まっていれば,板橋ザンギエフ選手から一本取れたのではないかというほど健闘したほどだ。
しかし,思わぬピンチからもきっちりと立て直せるのがプロゲーマー。この勝負も板橋ザンギエフ選手が制して,結局,午前の部で勝利を得る人は現れなかった。
対戦イベントは,4日と5日も行われる予定なので,国際メガネ展に足を運ぶ予定のある人は,挑戦してみてはいかがだろうか。
ニデック直販サイトのG-SQUARE製品情報ページ
G-SQUARE 公式Twitter
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