イベント
もう誰も信じない――200人で遊ぶ「人狼」はどれくらいカオスだったのか。「超・嘘つき村の人狼」で,壮絶に騙されてきた
ちなみに人狼とは,「村人達=プレイヤー」の中に紛れ込んだ「人狼=嘘つき」役を,会話を元に推理し,探し出すという会話ゲームで,そもそもの発祥はヨーロッパと言われている。会話の中の違和感から,村人達が疑わしい人物を絞り込む一方で,人狼は嘘をついて騙し,村人達を殺していく。こういった基本ルールを元にさまざまな改変が加えられ,現在は多数のバリエーションがあるものの,少なければ5〜6人,多くても20人くらいで行なうゲームである。
今回のイベントは,これまでにも数々の人狼イベントを開催している輸入ボードゲーム専門店を運営する「ドロッセルマイヤー商會」の主催によるもので,そんな人狼を,特殊ルールを用いて超大人数で遊んでみようという企画なのだ。
いわゆる普通の人狼のプレイ経験こそあれ,やりこんでいるとは言いがたい筆者だが,本稿では世界初の試みと思われるこのイベントの模様を,初心者視点からレポートしていこう。
「嘘つき村の人狼」公式サイト
ドロッセルマイヤーズ公式サイト
前代未聞の200人「人狼」。自分は……「村人」
というわけで,いよいよスタートとなった「超・嘘つき村の人狼」。開演時間の14:00となった超ゲーム実況ステージの前は,事前に予約していた200名に加え,30名以上の当日参加者を迎えて,人がごった返す状況となっていた。そんな中,ドロッセルマイヤー商會代表の渡辺氏がステージに上がり,ムービーによるストーリー紹介とルール説明が開始される。今回は大人数用の特別ルールということで,一般的な「人狼」のルールとは,だいぶ違う部分があるようだ。
以下にサマリーを掲載するので,読者の方もなんとなく把握していただければ幸いだ。
まずはホラーテイストのムービーからイベントスタート |
真剣な表情でルール説明に耳を傾ける参加者達 |
■「超・嘘つき村の人狼」ルールサマリー
「教会」はフロア内に7か所用意されていた。風船を付けた人が目印だ
- 参加者は「村人」か「人狼」いずれかの役職を持つ。83%が「村人」で,17%が「人狼」。
- 「人狼」の目的は,制限時間(40分)内になるべく多くの「村人」を殺すこと。
- 「村人」の目的は,制限時間(40分)内に「村人」だけの「グループ」を作って安全地帯に脱出すること。
- 「グループ」は10人から15人で構成されなければならない。
- 「グループ」を作ると「教会」に行くことができる。
- 「教会」での行動は以下の3つのフェイズに分かれる。
- 夕方フェイズ……望む者は「懺悔」を行う。その後,グループ内で投票を行い,得票が一番多かったプレイヤーを「処刑」する(得票数最多が複数名の場合は,そのすべてが「処刑」となる。また投票の棄権は不可)。
- 夜フェイズ……役職ごとに以下の行動を行う。
・村人:怪しい人物1人を選んで指定する(ダミー行動)。
・人狼:殺したい「村人」1人を選んで指定する。
- 朝フェイズ……「人狼」によって殺された人が発表される。また昨夜「懺悔」したプレイヤーの中に含まれていた「人狼」の数が発表される。
夜フェイズの進行は,タブレット端末上の専用アプリを使って行われた
ちなみにグループに「人狼」が複数いた場合も,殺せるのは1人のみ。またその場合,夜フェイズの投票時に,同志を知ることができる
- 「人狼」によって殺された者がいなかった場合,そのグループは安全地帯に移動し,ゲームクリアとなる。
- クリアできなかったグループの生存者は,そのままフロアに残る。
- 死者は10分ごとに「復活」でき,そのたびに新しい役職を与えられる。
- ゲーム終了時,「クリアした村人の数>死んだ村人の数」であれば,「クリアした村人」の勝利。
- ゲーム終了時,「クリアした村人の数<死んだ村人の数」であれば,「人狼」の勝利。
- クリアできず,フロアに残っていた「村人」は,いずれの場合も敗北となる。
受付時に,黒い箱の中に隠したiPadで自分が「村人」なのか「人狼」なのかを教えてもらう 筆者の役職は「村人」だった。人を騙さなくていいのでほっとするが,ちょっと残念な気もする
なるほど。つまり,教会で「懺悔」を行って,その中に「人狼」が含まれないことを確認すれば,「村人」を確定させられる。こうして「人狼」を絞り込んでいけ,ということらしい。しかし,司会の渡辺氏からは,「教会は大変混み合うので,「懺悔」しまくれば簡単に絞り込めると考えると失敗するよ」とのアドバイスも。……これはかなり頭を使わなくてはならなそうだ。
改めて思考をめぐらせてみる。
「人狼」を絞り込むには,「懺悔」しなかった人を覚えておく必要があるのは間違いない。しかし「グループ」はいつでも組み直しが可能なわけで,メンバーに増減が生じた場合は,これも難しい。また,そうしてグループに途中から加わった人物こそ,怪しいともいえるわけで……。
何にせよ,顔を覚えておいて損はないはずだ。ただ,今日初めて会った人を果たして何人まで覚えておくことができるだろうか。とくに目立つ格好をしていれば別だけど……などと,とりとめもないことを考えているうちに,ゲームがスタートしてしまった!
最初の作戦
ろくに考えがまとまらないまま,始まってしまった大規模人狼。プレイヤー番号の書かれたタグを首からかけた者同士,近くの人となんとなく顔を見合わせてみる。小学校で「好きなメンバーで班を作りなさい」って言われて様子をうかがってるときみたいだな……などと気まずい思いをしていると,なんとスタート直後にステージに上がり,マイクで全員に呼びかけるプレイヤーが現れた。
「作戦があります,聞いてください!」
ルール説明時に,「全体に呼びかけたい場合は,申告してマイクを使ってもよい」という説明があったが,まさかこんなすぐに利用する人が現れるとは。
彼の説明を要約すると「15人ずつのグループを作って,4人が「懺悔」する。その4人が全員「村人」だったら,確定「村人」だけを何グループか集めてクリアする。4人の中に『人狼』がいたらそのメンバーを処刑すればよい」という主張のようだ。
この方法を繰り返していけば,犠牲を最小にしつつ,確率的にもっとも多く「人狼」を吊るすことができる,効率のいい手段であるという。もしかすると,ベテランプレイヤーならすぐに理解できるのかもしれないが,筆者にはこれがベストな選択なのかどうかすら,よく分からない。「そもそもこの人が狼だったら,もっともらしい作戦を言って時間稼ぎをしようとしているのでは?」などとも思えてしまう。
とはいえ,近くにいた人達と「とりあえず組みましょうか」と言い合って集まり,「とりあえず,その作戦に従ってみたらいいんじゃない?」と,完全に雰囲気に流される形で15人のグループができあがった(なお,この人混みの中で人を募ったり,人数を数えたりするのは,思った以上に大変であることが判明した)。
さらにその中から「懺悔」したい人が4人名乗り出て,教会が空くまでしばらく待つことに。「処刑する対象を決めておこうか?」という話も出るが,望んで死にたいという人は誰もいないので,とくに決めずにバラバラに投票することに。
いきなり死んだ!
始まってから10分ほどで,最初のクリアグループが出た。「村人」の筆者としては,勝利に一歩前進したのは嬉しいが,いきなりクリアして安全地帯に脱出してしまうと,あとはすることがないようで,少々暇にも思える。
いよいよ筆者らの「グループ」が「教会」に入る順番だ。打ち合わせどおり4人が「懺悔」……しようとするが,「懺悔する人?」と聞かれて挙手した人がなぜか5人いる!? さっき名乗り出ていなかった人が,1人混ざっているのだ。さては状況を混乱させようとする「狼」の陰謀に違いない,と疑うも,はっきり顔を覚えていないのでなんとも言えない……。とりあえず,その場で1人減らして4人にする。前途多難である。
その後,全員で「せーの」で怪しい人を指さし,処刑する人を決める。すると……3票入った人が2人,そして,筆者に4票入っていて,さっそく処刑されてしまった! なぜだ!
「15人グループで4人『懺悔』する作戦はどうして効率がいいのか?」といった質問をしていたのが怪しいと思われたのだろうか,などと反省しつつ,「復活」するために受付に行き,新たなプレイヤー番号を受け取る。新たな役職は,またも「村人」だった。
なお,前世で「人狼」だった場合,仲間の「人狼」が誰かをある程度知っているため,生まれ変わって「村人」になったあとは若干有利である。「人狼」であったときの情報は活用していいとルールに定められているので,「人狼」があえて死んで生まれ変わり,「村人」として勝利を目指す,という戦術もあるようだ。
「人狼」の思うつぼ
「復活」して先ほどのグループに戻ってみると,教会での一夜は終了し,グループの人数が減っていた。「懺悔」した4人はみな「村人」だったようで,別れて「村人確定組」を作りに行ったらしい。恐らくほかの確定組と合流して,脱出したのだろう。
「人狼」に1人殺され,生き残った未確定の人達に再度混ぜてもらい,次のグループ作成を目指す。抜けた人がいて,新たに加わった人もいる中で,今度は10人のグループができた。
次は半数の5人で一気に「懺悔」しようということになり,筆者も名乗り出てみた。新しく加わった人のうち,語りに説得力があっていかにも経験者らしい人(仮にAさんとしよう)が,「懺悔」するほうの5人に入り,「『懺悔』した人を処刑すると無駄になるから,処刑対象はそれ以外の中から選ぶべき」と言う。
「懺悔」しなかった人が,それに対して「なんで?」と食い下がっている。筆者も「懺悔」したことによって情報が増えた人を殺すのはもったいないように思えたので,食い下がっている人のほうが怪しいと考え,投票はそのうちの一人に入れてみた。が,結果的に票は足りず,別の人が処刑されてしまった。
初めて「教会」で夜を迎えることになった筆者は,夜フェイズの投票アプリを操作するのもこれが初。といっても自分は「村人」なので,「怪しいと思うプレイヤーの番号」を選んで押すだけである。
そして迎えた朝。「人狼」に1人殺されたうえ,「懺悔」した5人のうち,なんと2人も「人狼」だったことが判明する。
Aさん「これじゃ駄目だ! 解散!」
このグループに居続けても未来がないように思え,筆者もいったんこの場を離れることにした……のだが。後から落ち着いて考えてみると,「人狼」はできるだけ「村人」を確定させないほうがいいわけだから,未確定状況を演出してグループを解散させるのは,「人狼」側の戦略としては理に適っている。わざと「懺悔」してからグループを解散させ,次の未確定グループで同じ事を繰り返せば,確定情報を与えずに,効率よく「村人」を殺していけるだろう。
つまり,あのAさんはきっと「人狼」だったなぁ……と思うのだが,もはやどこへ行ったのかも分からない。後の祭りである。
焦るとろくなことにならない
そんなことをしてる間にも,クリアした「村人」は続々と増えていく。「村人」だけが脱出できるのだから,フロアにいる人の「人狼」率は濃くなってきているはずで,焦燥感が高まってくる。現時点でのクリア人数と死亡人数がときおり中間報告として発表されるが,毎回ほぼ同じ人数でかなりの接戦のようだ。
また,たまにステージ上からマイクを使って「身の潔白が証明されたグループが今ここに5人いるんで,ほかにもいたら来てください」と,メンバーを募る人が現れるが,それを聞いた渡辺氏が「狼の皆さん,紛れ込むチャンスですよ!」と悪知恵を吹き込む一幕も。
筆者のいたグループはいったんバラバラになったが,まったく見知らぬ人よりは,多少でも顔見知りのほうが安心感を覚えるのだろう。解散したグループのうち何人かが,まとまっているようだ。という感じであれこれ考えているうちに,残り時間が3分を切ってしまった。BGMが「カルミナ・ブラーナ」に変わり,ひどい切迫感と絶望感に満たされる。
残り時間がなくなってきたこともあり,ここで筆者は,適当にメンバーをかき集めて「教会」に駆け込むことにした。「人狼」が何人か紛れ込んではいても,「投票をばらけさせて1人でも多く処刑すれば,残った人が『村人』だけになる確率があがって,クリアできる可能性が微粒子レベルで存在する,のではないか」という,完全に運を天に任せた作戦である。しかし,投票をどうやってばらけさせるかを,話し合って決める時間すらない。
筆者は,「さっきのグループで『懺悔』した5人(そのうち『人狼』は2人)のうち,自分を含めて3人がここにいるので,その3人を処刑したほうが,『人狼』を殺せる確率は多少高いですよ」と進言してみた。ただ,本来の「人狼」ルールなら,自分が死んでも「村人」側が勝てば勝利になるのだが,今回の大規模人狼では,自分が脱出できなくては負けなのだ。今思えば,危険性が高い進言だったかもしれない。
もう誰も信じない!
焦りつつ,時間ギリギリに教会へ駆け込もうとすると,なんと直前で紛れ込んでくる人達がいる。もう,「こいつもあいつも,みんな人狼なんじゃないか?」と思えて仕方がない。さらに「話を仕切る人も,まったくしゃべらない人も,ゴス衣装の人も,ニコニコ動画マスコットのぬいぐるみを抱えた人も,みんなみんな狼なんじゃないか!?」と,疑心暗鬼でいっぱいになってくる。
「教会」では,もはや意味がないので「懺悔」はせず,投票の結果2人を処刑したが,生き残っている「人狼」がいたため我々はクリアできず。結局時間切れとなり,負けが確定してしまった。あっという間の40分,これは悔しい……。
その後,その場に残っていた人達に尋ねてみたところ,最初からずっと一緒のグループにいた若い男性が「実は人狼だった」と言うではないか! その人は途中「みんな戦術とかちゃんと考えててすごいですね。皆さん経験者なんですか? いやー,僕は何が正しい行動で何が間違ってるかも分からないですよ」などと,今となっては意味不明の供述(もちろん「人狼」としては理に適っているわけだが)を繰り返しており,自分の言動が曖昧なことを初心者のフリでカバーしていたのだ。筆者は完全に騙されていて,まったく怪しいとは思っていなかった。悔しい……。
ちなみに最後の夜にアプリを操作している最中,「そうだ! アプリを操作する前に,他人のプレイヤー番号をチラチラ見てる人が『人狼』じゃん! 『村人』は別に番号なんて気にする必要ないんだから」と言っている人がいて「そういえば!」と気づかされた。
「村人」も,一応「怪しいと思う人」の番号を押すことにはなっているが,ゲーム的には意味がないので,確かに筆者はわりと適当に押していた。もう少し早く気づいていたら,その点を突くことができたかもしれないのに。ああ悔しい。
そしていよいよ最後の集計が終わり,勝敗が発表される。死んだ「村人」の数は,全部で65人。クリアした「村人」の数がこれより多ければ脱出した「村人」側の勝ちだが……。
なんとクリアは同数の65人! 想定外の同点の場合は「村人も人狼も勝ち」。なんと驚きの「引き分け」という結果に!! 最後の最後までどうなるか分からない,絶妙なバランスだったようだ。
ドロッセルマイヤー商會代表 渡辺範明氏ミニインタビュー
こうして奇跡的な引き分けでの決着となった「超・嘘つき村の人狼」。ゲーム終了後,首謀者であるドロッセルマイヤー商會代表の渡辺範明氏に話を聞いてみた。
4Gamer:
イベントを終えてみて,いかがでしたか?
渡辺範明氏:(以下,渡辺氏)
実際に200人でゲームをやるとどうなるか――教会がどれだけ混み合うのかは,やっぱりやってみないと分からない点だったので,最初は不安でした。でもフタを開けてみれば,テストプレイ時よりもはるかに面白くて,良かったと思います。
4Gamer:
テストプレイ時とは,どんな部分が違ったのでしょう。
テストプレイは30〜40人でやったのですが,そもそもルールが大人数に特化しているので,システムの真価が発揮されない状態だったんですよ。本番でようやく「こういうことがやりたかったんだ!」という状況が作れたと思います。
4Gamer:
結果が「引き分け」だったのには驚きました。絶妙なゲームバランスだったということですよね。
渡辺氏:
そうですね(笑)。いかにも嘘っぽい結果だったので,間違いがないか確認するのに時間がかかってしまい,申し訳なかったです。僕らとしても「引き分け」のスライドを用意してなかったくらいで,完全に予想外でしたね。
4Gamer:
10分経つか経たないうちからクリア者が出ていたので,このペースだと「村人」が圧勝なんじゃないかと思いましたが,そうでもなかったですね。
渡辺氏:
そうですね。裏で実はけっこう死んでたので。テストの時には,「人狼」勝利が多かったので,どちらかといえば狼かな,とは思っていたんですが,皆さんがここまで考えてプレイされるとは,ちょっと予想外でした。
4Gamer:
というと?
渡辺氏:
これだけ人数が多いと,もっと大ざっぱというか,何も考えないでガンガン死ぬ人がいるだろうと思っていたんです。でもちゃんと確率計算をしたり,戦略を練ったり,しっかり考えていたようで。接戦に結び付いたのは,それが理由なのかなと。
4Gamer:
開始早々,マイクで戦術を語ったプレイヤーがいましたよね。ああいうことも想定の内だったのでしょうか。
渡辺氏:
あれはまあ,期待値を考えればそうなる,という話なんです。そういった戦術はほかにもあって,例えば全員が最初に役職を名乗り出ることにして,「人狼」を殺します。死んで生まれ変わると,確率的に「村人」になる可能性のほうが高いので,これを繰り返すと,最終的に全員「村人」になる,とかね。
4Gamer:
おお,なるほど! その発想はなかったです。
渡辺氏:
でも大勢いると,普通そこまで意志の統制はできないですから,あくまで理論上の話,机上の空論なんですよ。最初に出た戦略も,決して間違いではないんですが,運用上ではどうしても問題が出てくる。そういう“ままならなさ”が,アナログゲームならではの面白さだと思います。
4Gamer:
確かに,そうかもしれません。こういったイベントは,今後も予定されているのでしょうか。
渡辺氏:
人が集まる機会がないとなかなかできないので,場があればというところです。大人数での人狼をより詰めていくのも面白いですが,もう少し人数を絞って,より緻密な戦略で遊べるようにするのもいいんじゃないかと。
4Gamer:
人数を増やすのが目的ではないと。
渡辺氏:
今回は,一度大きいのをやってみようという,お祭り的な試みだったので,大味でも楽しめるバランスを目指しました。次があれば,もっと緻密か,あるいはもっとカジュアルなものがいいんじゃないかと思っています。いずれにせよ,継続的に活動していくのが,人狼の普及につながると思うので。
4Gamer:
期待させていただきます。ありがとうございました。
「引き分け」という予想外の結末で,大成功に終わった本イベント。ちなみに今回のゲーム開始前,渡辺氏が人狼を遊んだ経験の有無を参加者に訪ねたところ,およそ6:4の比率で“経験あり”のようだった。「ニコニコ超会議2」参加者という母数があってのこととはいえ,こうしてみると,人狼はかなりメジャーな遊びとして普及してきた感がある。
渡辺氏によれば,規模は違えど,今回のようなイベントは継続して行っていくとのこと。このヒリヒリした面白さは,実際に自分で参加し,騙し騙されることで初めて伝わるものでもあるので,興味のある人はぜひ一度参加してみよう。もちろん,元となったカードゲーム版「人狼」も,機会を見つけて遊んでみるのも悪くない。今後どんどんメジャーになっていきそうな人狼の,さらなる展開に期待しよう。
「嘘つき村の人狼」公式サイト
ドロッセルマイヤーズ公式サイト
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