九州大学 大橋キャンパスにおいて,2016年10月22日に
「CEDEC+KYUSHU 2016」が開催される。受講料は学生が500円,一般が2000円,10名以上の一般来場者が団体割引により1人あたり1500円となる(各税込)。
開幕講演で登壇するのは,レベルファイブの
日野晃博氏。基調講演にはスクウェア・エニックスの
田畑 端氏,特別講演にはバンダイナムコエンターテインメントの
原田勝弘氏や
玉置 絢氏,サイバーコネクトツーの
松山 洋氏が登壇する。また,ポリフォニー・デジタルの
内村 創氏やDeNAの
小倉豪放氏,九州のエンタテインメント企業の代表者によるセッションなども行われる。
PassMarketでは,受講申し込みの受付が開始されている。
日本最大のコンピューターエンターテインメント開発者向けカンファレンスCEDECが昨年の大好評を受けて九州再上陸!
開幕講演
株式会社レベルファイブ 代表取締役社長/CEO
日野 晃博氏
1998年10月にレベルファイブを設立。「妖怪ウォッチ」「イナズマイレブン」「ダンボール戦機」各シリーズなどクロスメディア展開を得意とし、ヒット作を次々とプロデュース。世界累計出荷1,550万本を記録した「レイトン教授」シリーズをはじめ幅広いユーザーに向けた温かみのある作品づくりが特徴。現在、新たなクロスメディアプロジェクトである「スナックワールド」「メガトン級ムサシ」を制作中。
基調講演
株式会社スクウェア・エニックス「ファイナルファンタジーXV」ディレクター
田畑 端氏
2004年1月、株式会社スクウェア・エニックス入社。「ビフォアクライシス -ファイナルファンタジーVII-」(携帯電話)、「クライシスコア - ファイナルファンタジーVII - 」(PSP)、「The 3rd Birthday」(PSP)、「ファイナルファンタジー 零式」(PSP)など多くの作品でディレクターを務め、現在はディレクターとして「ファイナルファンタジー」シリーズ最新作「ファイナルファンタジーXV」を開発中。
特別講演
株式会社バンダイナムコエンターテインメント「サマーレッスン」チーフプロデューサー
原田 勝弘氏
早稲田大学卒。「鉄拳」や「ソウルキャリバー」などのアクションゲーム系のプロジェクトに20年以上携わり、現在は「ポッ拳」などコラボゲームや、「サマーレッスン」などVRの研究にも携わる。旧ナムコのゲームエンジンの基礎となっているアニメーション制御システムスクリプトの構築から、ゲーム企画やプロデュース、営業から広報的活動、コミュニティマネージメントまで多岐。趣味は水冷PCシステムの構築。
株式会社バンダイナムコエンターテインメント「サマーレッスン」プロデューサー/ゲームディレクター
玉置 絢氏
株式会社サイバーコネクトツー 代表取締役
松山 洋氏[モデレーター]
他企業の登壇も予定
【会期】2016 10.22 [sat]
【会場】九州大学 大橋キャンパス
九州大学芸術工学部・大学院芸術工学府・大学院芸術工学研究院 815-8540 福岡市南区塩原4-9-1
【内容】デジタルエンターテインメント技術の講演・展示ブースの設置
【対象】コンピュータエンターテインメント開発技術者、クリエイター、学生
【セッション数】約27セッション ※セッション数は変更になる可能性がございます。
【参加費用】一般:2,000円/学生:500円 団体(10名様以上):1名あたり1,500円
【参加方法】CEDEC+KYUSHU 2016 チケット購入サイト(PassMarket)からお申し込みください。
【主催】CEDEC+KYUSHU 2016 実行委員会
株式会社レベルファイブ 株式会社サイバーコネクトツー 株式会社ガンバリオン 株式会社ノイジークローク 株式会社D.A.G 株式会社セプテーニ システムソフト・アルファー株式会社 株式会社ペガサスジャパン 九州大学 大学院芸術工学研究院 CESA CEDEC運営実行委員会
【共催】一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(略称・CESA) 協賛 クリエイティブ・ラボ・フクオカ
【お問い合せ】CEDEC+KYUSHU 2016 事務局
【E-mail】info@cedec-kyushu.jp
CEDEC2016招待セッション
ゲームのための色彩工学++
現代におけるリアルタイムレンダリングの進歩は目覚しく、我々はアセットをある程度容易に写実的に描写することができるようになりました。しかしその根底である物体色や光源色に関して何らかの根拠を持って測定・設定されることは意外と稀なのではないでしょうか。
なぜ色はRGBで表せるのか。そもそもRGBとは、色空間とは何なのか。sRGBやAdobeRGB、そして来るHDR TV時代の色空間をどう取り扱うか。カメラで撮影したテクスチャの色は本当に正しいか。複数の環境で撮影したテクスチャの色を合わせるためにはどうすれば良いのか。そもそも、正しい色を撮るための機材は、何が必要で、どう選定すれば良いのか?
計測した色をどうやって検証し、補正するか。実世界のマテリアルの正しい色を測定し、レンダリングし、正しい色を出力するために、ゲームのための色彩工学をまとめてみました。
360度映像のリアルタイム・イメージ・スティッチングについて ‐進化する機器とアルゴリズム‐
株式会社ディー・エヌ・エー 小倉 豪放氏
360度映像を得るためには、イメージ・スティッチングと呼ばれる、複数のカメラによって撮影された映像を1つにする作業が必要になります。これらは通常、専門的なツールを必要としますが、Shaderを書いているゲーム開発者であれば、魚眼レンズの歪曲補正のスキルを追加で学ぶことで、これらを自分で開発、もしくはアレンジできるようになります。
本講演では、CEDEC2016で講演したリアルタイム・スティッチングのShader実装に加えて、2016年秋から大きく世代交代していく360度映像機器の動向と、実際にこうした技術を使用しているアイドルのライブ・ストリーミングサービス「SHOWROOM VR」における現場目線の話しをします。
九州企業セッション
次々と新しい体験を生み出すために心掛けているたった一つのこと
株式会社しくみデザイン 中村 俊介氏
■新世代楽器「KAGURA」デモンストレーション
■なんでこんなモノを作ろうと思ったのか?そして世界一になるまで
■体験の作り方をさまざま事例を見せながら解説
■テクノロジーにできること
■デジタルネイティブのためのクリエイティブツール
■しくみデザインが大切にしていること
「SUSHI POLICE」から紐解く、オリジナル3DCGアニメを九州で作るということ
空気株式会社 木綿 達史氏
空気株式会社 河原 幸治氏
株式会社ノイジークローク 稲岡 健氏
多くのリソースを必要としたCGパートを東京ではなく、福岡でどう稼働していったかを含め、オリジナル3DCGアニメ「SUSHI POLICE」のプリプロ〜ポスプロ、そしてDVD・Blu-ray発売までの軌跡をお話します。
※講演内容が変更になる可能性がございます。
半側空間無視訓練用ゲーム「たたけバンバン職人」の検証結果報告
九州大学 大学院芸術工学研究院 准教授 松隈 浩之氏
九州大学シリアスゲームプロジェクトでは、長尾病院と共同で半側空間無視訓練用ゲーム「たたけバンバン職人」、および評価ツールの開発を行っております。半側空間無視とは、脳卒中の後遺症の一つであり、片側の空間認識が困難になる症状です。2015年前半に開発を行い、後半に患者による利用を通し、ゲームデザインの改良を行いました。また半年間に渡る3人の高齢者に対し実証実験を行っております。セッションでは、現場のセラピストと共に検証結果について解説し、通常の健常者を対象としたゲームでは実施しないゲームデザインについて説明します。医療・リハビリの分野におけるゲームの有用性について議論を深めていきます。
※その他のセッションについては随時公開予定です。
※セッションは予告なく変更される場合がございます。