業界動向
ネクソン,2018年度第1四半期の連結業績を発表。「アラド戦記」など中国事業の好調から過去最高業績に
売上収益の伸びに関しては,中国における「アラド戦記」の旧正月アップデートの好調が大きな要因となったという。営業利益に関しては,やはり中国での売上収益が予想を上回ったこと,人員増が計画以下だったことにより人件費が予想を下回ったことが,その要因であるとのことだ。
なお日本については,第1四半期連結累計期間の売上収益は24億円(前年同期比30.1%減),セグメント損失は17億円(前年同期は9億円の損失)。PCオンラインゲーム,モバイルゲーム共に減収となっている。
なおネクソンは第2四半期以降,韓国で「EA SPORTS FIFA ONLINE 4」の配信開始が控えているほか,日本では「OVERHIT」(iOS / Android)や「GIGANT SHOCK」(iOS / Android)など,年内に10タイトルの配信開始を予定。グローバルでは「Durango: Wild Lands」(iOS / Android。邦題:野生の地:Durango)や「Darkness Rises」「メイプルストーリーM」などが展開される。
第2四半期業績予想としては,売上収益は451億円から491億円,営業利益は105億円から135億円,四半期利益は112億円から138億円となっている。
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2018年度第1四半期 連結業績のお知らせ
株式会社ネクソンは、本日2018年度第1四半期(2018年1月1日〜3月31日)連結業績を発表致しました。
当社は当第1四半期、売上収益及び営業利益において前年同期比で2桁成長し、四半期利益は2倍を超える成長となりました。主力ゲームタイトルが世界で堅調に推移したことにより、当社は年初から好スタートを切り、過去最高業績を達成しました。これは、当社の強みであるゲームの運用力を裏打ちする結果となりました。
当社代表取締役社長であるオーウェン・マホニーは、当決算発表について次のように述べております。
「当第1四半期の好業績は、中国における『アラド戦記』の旧正月アップデートが、とりわけ力強く牽引しました。また韓国においても、主に新作ゲームタイトルによりモバイル事業の売上収益が前年同期比で大きく伸長したほか、北米においては、Pixelberry Studiosがグループ入り後初めて四半期を通じて寄与し、『Choices:Stories You Play』の好調な推移により、売上収益が前年同期比でおよそ2倍となりました。
さらに、当社の主力ゲームタイトルも引き続き対前年同期比で成長を続けており、長期にわたってゲームを成長させるという当社ビジョンの例証となりました。『アラド戦記』は、中国における配信開始からまもなく10周年を迎えますが、9四半期連続で前年同期比2桁成長を記録しています。また、韓国で配信開始から15周年を迎える『メイプルストーリー』の世界における売上収益も、前年同期比で2桁成長しました。欧米で3周年を迎えた『DomiNations』は、累計総売上高1億5千万ドルを超え、前年同期比で2桁成長を遂げました。
第2四半期以降は、韓国において『EA SPORTS FIFA ONLINE 4』の配信開始が控えているほか、日本でも『OVERHIT』、『GIGANT SHOCK』等、年内に10タイトルの配信開始を予定しており、グローバルでは『Durango: Wild Lands』や『Darkness Rises』、『メイプルストーリーM』等を展開していきます。当社は引き続き、他とは一線を画す哲学と独自性を誇るゲームを開発し、差別化された多種多様な面白さを体験できるようなサービスを、新規及び既存ゲームタイトルを通じて、推進してまいります。」
2018年度第1四半期業績概要
- 第1四半期売上収益は会計基準ベースで前年同期比21%増の905億円。一定為替レートベース1では18%増。
- 主に中国『アラド戦記』の旧正月アップデートの好調により、売上収益は当社業績予想を上回る着地。
- 営業利益は547億円となり、当社業績予想を上回る着地。利益率の高い中国事業からの売上収益が予想を上回ったこと及び人員増が計画以下だったことにより人件費が予想を下回ったことが主な要因。
- 四半期利益2は466億円となり、当社業績予想を上回る着地。主に米ドル建ての現金預金等について22億円の為替差損が発生した一方で、営業利益が予想を上回ったことが要因。
2018年度第2四半期業績予想
- 売上収益は451億円から491億円を予想。前年同期比4%の減少から4%の増加(一定為替レート1ベースで同7%の減少から1%の増加)
- 営業利益は105億円から135億円を予想。
- 四半期利益2は112億円から138億円を予想。
- 為替感応度:日本円が米ドルに対して1円変動した場合、2018年度第2四半期の売上収益及び営業利益に対して以下の影響を予想3
- 売上収益4.2億円
- 営業利益1.4億円
1 一定為替レートとは、売上収益を認識するネクソングループの各法人が所在する国の現地通貨の対円レートを前年同期の為替レートに固定して計算した Non-GAAP 指標です。具体的な例としては、『アラド戦記』の中国向けサービスに係るロイヤルティ収入に関しては、中国元/米ドル、米ドル/韓国ウォン、韓国ウォン/円の一定為替レートを適用し計算しています。
2 四半期利益とは、当社の連結財務諸表に記載されている親会社の所有者に帰属する四半期利益のことです。
3 多くの場合、韓国ウォンと中国元は、米ドルにほぼ連動しています。簡略化のため、米ドル及び日本円の為替レートに変動があった場合、韓国ウォン及び中国元は日本円に対して同様に変動するとの前提条件を置いて為替感応度を計算しています。
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