中国のオンラインゲームポータル17173.comの報道(「こちら」)によると,9月2日,中国河南省桐柏区人民法院は,インターネットカフェで少年が死亡した事件で,同ネットカフェの経営者3人に約7万元(日本円にして約97万円)の損害賠償を言い渡した。
この事件で死亡した少年は,学校帰りにネットカフェへ行き,食事もとらずに夜中までネット閲覧などに熱中した結果,意識を失ってしまった。少年は夜10時頃になって,店内にいた客の通報によって病院へ運ばれたが,治療が間に合わずに死亡した。 少年が倒れたとき,ネットカフェの経営者は,少年の親を侮辱するような発言をしていただけで,病院へ連絡することはなかったという。 その後少年の父親は,ネットカフェ経営者に計18万元(日本円にして約250万円)の賠償を求めた。少年が倒れたことは少年自身の身体が原因だったが,その少年を放置して死亡に至らせたネットカフェ経営者にも責任があると判断され,河南省桐柏区人民法院は71998.45元の損害賠償をいい渡した。
先ごろオンラインゲームのプレイ時間規制が話題になった中国だが,その規制の背景には青少年の長時間にわたるゲームプレイを憂慮する世論があるといわれる。
今回の一件で,インターネットカフェおよび,そこで提供されるオンラインゲームへの風当たりがますます強まらないか,気がかりなところである。(大路政志)
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