本作の舞台となるのは,創造神“世界樹・ティリア”によって造られた「オムニバス・ワールド」と呼ばれる世界。オムニバス・ワールドは長らく平和な時が続いていたが,現実世界で人間達が夢を忘れてしまったせいで,いつしか悪しきモンスターが溢れる争いの絶えない世界へと変貌してしまった。暗く変わっていく大地を危惧した世界樹・ティリアは,オムニバス・ワールドを救うため,ある手段を取る。夢を忘れていない現実世界の人間(プレイヤー)を呼びよせ,その手で変わりゆく世界を変えてもらおうとしたのだ。かくして,世界樹・ティリアに導かれ,幾人もの人間がオムニバス・ワールドに降り立つ。その目的や意図さえはっきりと分からぬまま,彼らは冒険と苦難が待ち受ける旅へ――。
……というのが物語の概要だ。かなりファンタジー色が濃く,既存のMMORPGやコンシューマのRPGに慣れ親しんできた人にはすんなり受け入れられるテイストだろう。
このシステムは,そもそもユーザー同士を深くつなぎ合うために作られたもの。二人一組のソウルメイトを結んだもう一人のプレイヤーと経験値や情報を共有したり,分け合うことが可能になるのだ。そう,本作品のキャッチコピー「いつまでもいっしょ」をまさに具現化したシステムといえる。
ソウルメイトは,ソウルメイトを結びたい他プレイヤーさえいれば,キャラクターのレベルなどに関係なく即座に契約可能。具体的には,街の中にある“魂の神像”まで行き,そこで簡単な手続きを済ませるだけでオーケーだ。ソウルメイトをほかのプレイヤーと結ぶと,相手キャラクターのレベル,職業,現在ログインしているかどうかなどの情報を常に確認可能となり,またソウルメイト専用のチャットも使えるようになる。これらの機能を利用すれば,いつでもどこでも(お互いログインしていれば)ソウルメイトと連絡が気軽に取れるようになる,というわけだ。