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印刷2023/07/28 12:05

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WebXの「Web3 AI メタバースが書き換える世界のインフラ」聴講レポート。どれも流行したワードだが,それぞれの関係性はいかに

 東京国際フォーラムで開催されたWeb3カンファレンス「WebX」の初日(2023年7月25日),「Web3 AI メタバースが書き換える世界のインフラ」と題したセッションが行われたので,その模様をお伝えしよう。

画像集 No.001のサムネイル画像 / WebXの「Web3 AI メタバースが書き換える世界のインフラ」聴講レポート。どれも流行したワードだが,それぞれの関係性はいかに

 Astar Networkのファウンダー渡辺創太氏,アクセンチュアのマネージングディレクター唐澤鵬翔氏,Robot Consultingの代表取締役会長である横山英俊氏が登壇し,幻冬舎の設楽悠介氏がモデレーターを務めた。

横山英俊氏
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 はじめに,メタバースとWeb3がそれぞれ独立した技術であるにもかかわらず,一緒に盛り上がっている風潮について設楽氏がコメントを求めると,横山氏は単純に「バズワード」であると一刀両断。そしてChatGPTの登場によって,ブームがAIに移っているのが現状だとした。

 AIを使った法律相談や,メタバース内での法律相談を展開するRobot Consultingの横山氏。メタバースの中でWeb3の技術を活用できるので,同じ方向性の技術であることは間違いないとも語った。

渡辺創太氏
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 若手起業家の渡辺氏は,いかがわしいところから新しいものが出てくると主張。AIとWeb3の狭間,Web3とメタバースの狭間など,まだ名前のついていない領域に注目しているという。自身の創業時にブロックチェーンというワードはあったが,Web3というワードはなかったので,後から活動領域に名前がついたと体験を語った。

 そして,トレンドになる前に手を出しておくことの重要性を指摘し,Web3の波はもう来ているので,自身が10年後もWeb3をやっていたら,起業家として好ましくないとした。

 また,横山氏が宇宙かメタバースに関連しない仕事は10年後になくなると予想すると,渡辺氏は一番やりたい事業は核融合だと明かした。

唐澤鵬翔氏
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 セッション中盤の話題はAIに。コンサルティング企業アクセンチュアでWeb3をリードする唐澤氏だが,Web3歴は2年なのに対し,AI歴は20年で学生時代から関わっているとのこと。

 唐澤氏は,テクノロジーには実際の需要以上に盛り上がってしまう時期があると述べ,今のChatGPTはその時期なのではと指摘。コンピュータビジョンが出てきて,画像解析ができるようになった時にも,似たような衝撃があったという。

 一方で横山氏は,言葉をベースにした職業をすべて置き換えられると,ChatGPTの凄さを強調していた。

設楽悠介氏
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 ここで,設楽氏が中央集権的なAIと分散型のブロックチェーンは,そもそもシステム的に相性がいいのかと尋ねる。渡辺氏は,好きなほうを選べること自体が,人類の可能性を広げるという視点で有益だと回答。大量にコンテンツを生成するAIと,コンテンツの希少価値を保証するブロックチェーンの補完関係についても説明した。

 また,唐澤氏は現在のChatGPTはOpenAIの赤字のうえで成り立っているので持続可能ではないとし,ブロックチェーンによる分散コンピューティングがコスト面の課題を解決する可能性があると指摘。ブラックボックス的な生成系AIの学習を,ブロックチェーンによって可視化することで,ユーザーの安心につながる可能性もあると語った。

 終盤のテーマはメタバース。横山氏はメタバースを作っても人がいないのが問題であるとした。メタバース内で使用できるトークンが発行されても,買い手がつかないのが現状だ。

 唯一「フォートナイト」だけは,「Unreal Editor For Fortnite」関連記事)によってクリエーターの参入が始まり,子供を巻き込んだ大型プラットフォームとなりつつあるので光明が見えているという。

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